おはようございます♪今回は,私が入会している「とうしん青年経営者クラブ」にて,祖父方が仙台藩士,祖母方が米沢藩士という武家の家系に生まれ,祖母から武家に伝わる薫陶を受け,武士道や武家の生活文化を研究され,「女子の武士道」「女子の品格」など多くの書籍を出版されている石川真理子さんの講演をききましたので,シェアします♪
テーマは,「女子の品格~武士道の生き方に学ぶ」でしたが,女性としてのみならず,経営者,リーダー,また一人の人間として,先の見えないと言われる現代を生きていけばいいのか,今こそ,武士道の(=帝王学)考え方を大切に,品格を身に着けて生きることで,愛されるリーダー,人になりつつ,事業も人生も切り拓いていけるヒントを教えてもらいました。
なぜ,武士道は「上に立つ者」にとって必要なことなのか?
鎌倉時代に武士が守るべき法律となった「御成敗式目」で禁止された行動は?
武士道を生活習慣に取り入れて品格をあげるための具体的方法は?
そもそも,「品格」とは何なのか・・・?
リーダー,人として信頼される品格のある人物になるために必要!と改めて感じた3つのポイントをお伝えします。
1 違いをあげつらって争うな(容易に怒るな)
武士道の原点は・・意外にも十七条憲法にある,とのこと。
第10条に違いをあげつらって争わない,ことが大切と指摘している。
他の人が自分と違っても怒ってはならない。
人はそれぞれで皆ともに凡人。
互いに賢くもあり愚かでもある。
相手が憤っていたら自分に間違いがあるのではないかと恐れ,自分はこれだと思っても,人々の意見を聞き一緒に行動しなければならない。
今教育現場でも大切にされている「対話」が重要だと改めて思いました。
相手方が全くこちらの話を聞く気がなく,一方的に上から目線で誹謗中傷をしたりされると,「対話」は無理だな・・・と思います(そういう方とは無理して一緒にいる必要はない,離れて良い,と私は思っています)が,そうでなく,この人たちと一緒に生きたい,と思うなら,自分が正しい,とこだわるのではなくて,一致点を見つけながら一緒に行動するのが,リーダー,人として大事。
自分の方が上司,夫,親,学歴も知識もあるから勝っている・・・というような考え方があると,相手を尊重できない,と改めて思いました。
自分だって凡人で愚か。自分の方が勝っている,という考え方が人間関係を悪化させる。
でも,一方で自分は大切な存在であり,自分も「賢い」と思って自信をもって接していい。
自分と同様に相手に敬意をもって,接するというのが大切ということかな,と改めて思いました・・
私は,自分の子どもや,自分より経験の浅い弁護士に対して,自分の方が経験がある,とどこか思っていて,敬意をもって接してこれなかった部分があるなあ・・・と,思います。
新しい時代を生きる人たちには,今の時代の進んだ考え方があるので,「それって,すげ~!」と敬意をもって接したい,と改めて思いました♪
みなさんは,私が「正しい」と怒ることありますか?
相手が怒ってきたとき,どうしていますか?
特定の人に対して,相手の方が愚か,未熟,と思っていませんか?
2 悪口は罪となる
鎌倉時代に,それまで公家の法律だった律令を武士の習慣や実態に合わせて作った武士の法律「御成敗式目」
その12条に悪口は罪となることが記載されている。
悪口は争いの元であるため禁止する。重大な悪口は流罪とし,軽い場合でも牢に入れる。
また,裁判中に相手の悪口を言ったものは直ちにそのものの負けとする。
昨今のSNSでの誹謗中傷,悪口のお話にも真理子先生は触れて下さったけれど,当時なら,犯罪行為としてすぐに処罰。
裁判で悪口を言ったら負け,というのは,弁護士としては,とても面白い,と思いました!
インターネット上の誹謗中傷によって,自殺された「テラスハウスの木村花さん」。
このことも大きなきっかけとなって,インターネット上の誹謗中傷が人の心身,命に与える影響が大きいことが分かり,侮辱罪を厳罰化する改正刑法が成立し,令和4年7月7日,施行となりました。
少し前ですと,青汁王子こと三崎優太さんが執拗に誹謗中傷の動画を上げられたことが原因で自殺未遂をされたことが報じられていました。
学校における「いじめ」,職場における「パワハラ」でも,身体的な暴力が無くても,「言葉」での攻撃が心身に与える影響が大きいことも知られてきています。
身体的な暴力,攻撃が無くても,「言葉」による暴力,「悪口」によって,人は大きな影響を受けることを現代の日本社会で改めて実感しているところだと思います。
それでも,ネットにあふれる誹謗中傷・・・
改めて,今こそ!武士道で大切にされた「争いの元」である「悪口」の問題意識を持てるといいな,と,私は思います。そうすることで,世界はもう少し,温かくて,穏やかになっていくのではないかな・・
一方で,先生は,感情を抑えすぎないことも大事,とされているので,しんどい感情を押し殺すのは良くないかなと思います。トイレの中とか,車の中とか,他の人の目や耳に届かない方法で,「言葉」を選びつつ,感情を出せる場面はあるといいな,と思います。
みなさんは,怒りを感じたとき,どうしていますか?
誰かからの悪口,誹謗中傷によって,傷ついたこと,ありますか?
どんな言葉をかけられたとき,この人と一緒にいたい,と思いますか?
3 平常心是道
禅の教え「無門関」第19則。
武士道と禅とは深い関係があり,武士は,「どれほど過酷な状況になっても,落ち着いていられる状態」を目指した。
武士のしつけは,ぶれずにいられる人間を練り上げるための教育。
そのために,日常生活での一挙手一投足が大事。
姿勢,立ち居振る舞い,言葉,表情などが大事。
音を立てない所作。重心は丹田におく。
声は腹(丹田)から出す。声は波動そのもの。
自分がどんな顔をしているか「心の鏡」をもって意識するなど。
本当に,色々なことがあると,その外的な事情によって心が乱されるのを実感しています…
先生は,気功もされていて,「気」をとても重視されていました。
信じる,信じないは自由ですが・・・私もやはり「気」「波動」はあると信じていて,とても重要だと思っています。
外的な出来事に心が乱されて,怒ったり,沈んだりしていると,本当に良くないことが続きます・・・
一方で,やっと最近,何があっても自分で自分の機嫌を取る,「落ち着いていられる」が少しずつ実践できてきているのを感じるのですが,そうしたら,奇跡的なタイミングで物事が上手くいくようになったのを実感しています。
確かに思いもしないことが次々起きたりはするのですが,今は,これこそまさに!どんなことが起きても落ち着いていられる状態を維持するためのとってもありがたい修行期間,神様からのプレゼントかな,と思っています♪
「平常心」…鬼滅の刃でいうところの「凪」でしょうか・・・(笑)
この状態に心を持っていくには,普段の姿勢,声,表情,立ち居振る舞いに意識することも重要だと思いました♪
3つのポイントに共通することですが…
人間として感情が動くのは避けられない。怒り,かなしみ,しんどさ,つらさ…
でも,感情のままに動くのではなくて,俯瞰して,多角的に視る,結論を急がない,人のせい,何かのせいにしない,が大事であることを先生も伝えて下さっていました。
みなさんは,どうやって,平常心,保っていますか?
どんな言葉を使って,どんな顔で,どんな姿勢で過ごしていますか?
まとめ 品格とは
先生が「品格」とはなにか?品格のある人って,どんな人だと思いますか?と尋ねられました。
…この質問を聞いたとき私は,立ち居振る舞いが美しくビシッとしている人,イメージでいうと,ちょっと固くて私には難しい,と思ってしまう人が「品格のある人」なのではないかなと思いました。
でも…先生の答えが素敵すぎて,自分が今思う「大切にしたいこと」とも一致して,涙してしまいました。
品格のある人,その答えは・・・
「人生を愛している人」
「自分自身を大事に,人生をいつくしみながら,真っ向からよりよく生きようとすることが出来る人」
「絶対人のために,と思うのではなくて,自分を大切にすることで,人に喜んでもらった時に自分が嬉しいと気づいて,人を喜ばせたいと思うようになる」(不正確ですが,このように捉えました)
…私が斎藤一人さんの言葉で大切にしている「自分を愛して他人を愛します」に繋がる気がして嬉しく思いました。
…これなら,私にもジタバタしながら出来ることかなと思いました。日本人の場合は,どちらかというと,まずは他人を思う,が中心になりすぎるところがあるので,その前に自分を大切にすることを意識していくことも重要,と改めて思いました。
自分を大事にしながら,よりよく生きるために,これからも学んで,楽しい修行もしていきたいと思います♪
講演会後にお話をする機会があって,お話を伺っていたら,先生は,「気」「意識」を向けた状態が本当に実社会に影響することを脳科学者と一緒に研究していること,物理学でも,解明されつつあることとして「二重スリット」の観測実験のこと(検索してみて下さいませ!)もお話してくださいました。
これも,以前から斎藤一人さんはおっしゃっていますが,最近の推しの武田双雲さんのお話やオリエンタルランド元社長,特別顧問の福島祥郎先生のお話にもあって,男性にはとかく「怪しい」と思われがちな「引き寄せ」とか,「波動」のことが,次第に様々な分野,様々な立場の方に実感されてきたこと,先生も感じられていることも嬉しく思いました♪
私も,弁護士として通常通りの仕事をして,全ての発信もやめて,大人しくしてれば攻撃もされないのにな…と思ったりすることもあるけど,やっぱりよりよく生きるために悔いのない生き方をしたい。
真理子先生も言われていたけれど,毎日,今日死んでもいい,と思えるような,やり切った感のある人生を生きたい。
色々あっても,チャレンジすることを続けていこう!,と勇気をもらいました。
自分が大切ですから,逃げるべきときは,もちろん,あっさり逃げますが(笑)
そして,自分を大切にして他人も尊重する実践,悪口を言わない実践,上機嫌の維持も明るく,楽しくやっていきたいな,と思います♪
東濃信用金庫の方,講師を推薦して下さった大村会長,企画,準備,運営,本当にありがとうございました!
「女子の品格」「武士道」と聞くと,厳しいイメージを持ちがちですが,このブログを読んで下さる方にも,真理子先生の他者への優しく穏やかな気と共に,自分を大切にする,という明るく,しなやかで筋の通った凛とした強い気,も届きますように。
このブログが,経営者の方々がリーダーとして愛されるため品格を身に着けるためのヒント,スタッフやお客様との人間関係が良く,笑顔あふれる店になるためのヒントとして,お役に立てますように~
また,今家族関係,日常生活でも人間関係で困難を抱えている,という方にとって,それを乗り越えていくための「考え方」と「行動」のヒントになりますように~
今回も,最後まで読んで下さって,ありがとうございました!