民法改正〜保証のルール(賃貸借の保証を中心に)

1.最も日の長い日に半年を振り返る

今日は1年で最も昼が長い夏至です。

時の経過は早く,1年も折り返し地点に近づいています。

先日は,土岐市の織部の里公園へ,ハナショウブを見に行きました。

今日は,夏至ということで,この半年を簡単に振り返りつつ,民法の保証のルールのうち,賃貸借に関連するものを中心に解説します。

経験豊かな半年

1年の折り返しということですが,半年を振り返ると,私が担当する調停事件の件数が2桁に達する状態が続いていて,しばらく新規の相談を入れられないほどでした。

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終活はじめて講座「大切な人に送る『愛』」~多治見市学習館60代倶楽部相続講座講師~

いつもお読みいただき,ありがとうございます!
今回は,5月31日に多治見市文化振興事業団の方に企画して戴いた相続講座の講師をさせていただいたので,ご報告します~

テーマは,「終活はじめて講座「大切な人に送る『愛』」でした。
このテーマは,以前私が可児市で行った講座の内容を知って,是非多治見市の60代の方にも伝えたい,と企画者の方が考えて下さいました!
多治見市文化振興事業団は,ご縁があって理事をさせていただいていますが,本当に各部署の担当の方が熱心に多治見市民のために事業,講座を企画してくださることを実感します。

会場は,多治見市駅南にある「多治見市学習館」(やまかまなびパーク)。
以前可児市で受講して下さった方もお越しくださって,若い方も,70歳以上の方も来てくださいました。

~私の事務所は,確かに離婚事件が多いのですが,弁護士になってからずっと力を入れたいと思っていた「高齢者」に関わる分野。
弁護士になってから19年間,ずっと高齢者の法律問題を専門的に研究する「高齢者」の委員会にも入っています。
「想い」だけは通じて,ご縁をいただき,地元の東濃成年後見センターの監事をさせてもらっています。

ある時相続問題でご相談者から言われた言葉・・

「夫を亡くしたことをただ,悲しむことさえできない」
がずっと忘れられずにいます。

私は,両親が共に働いていたので,おばあちゃん子として育ち,おばあちゃんと一緒に寝たり,お墓参りをしたり,ブロックで自分が入れる家を作ったり・・・沢山の時間を過ごしました。
おばあちゃんは厳しい人だったけれど,大好きでした。
・・・私が中学校2年生のときにおばあちゃんは亡くなったけれど,孫の中で泣いていたのは私だけだった,と母に言われました。

私のおばあちゃんは,最期まで自分の意思がはっきりしていて,幸せに亡くなった・・と私は思います。
しかし,弁護士になって相談を受けると,実際には,おじいさん,おばあさんが亡くなった後に相続で揉めてしまって,純粋におばあさん達の死を悲しめない状況・・・
また,亡くなる以前でも,認知症により判断能力が低下すると,財産管理や医療のあり方,介護施設の利用などで子どもたちが揉めている状況を沢山みることになりました。
本当は大好きな父母,祖父母のはずなのに,もめてしまう,,,,というのは,「おばあちゃん子」の私としてはとても辛く思いました。

純粋に故人の死を悲しめるのは「当たり前」ではない・・

どうしたら,相続でもめないで,純粋に故人の死を悲しめる時間を持てるのだろう・・

争族にならず,私のおばあちゃんのように,

「最期まで自分らしく生きる」」子どもたち(相続人)にも愛される」ためにお役に立ちたい,という想いで,今回もお話しました。

みなさん,うなづきながら,メモを取って下さったり,真剣に聞いて下さって本当に嬉しかったです。

「亡くなったときに揉めないためのコツ≒争続を防ぐコツ」とは何でしょうか?
 そもそも,なぜ争い,もめ事は起きるのでしょうか?・・実はすべての紛争はただ1つのことから起きていることに気づきました。

当日お話しした「3つのポイント」をご紹介します♪

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困った社員に対する対処法・予防法~④パワハラ行為を行う社員に対する対処法

当事務所では、使用者側の労働問題に注力し、経営者のサポートをさせていただいておりますが、経営者の方から相談されることが多い「困った社員に対する対処法」について、引き続き、記載していきたいと思います。

第1回目は「経歴詐称をした社員に対する対処法」、第2回目は「勤務成績・勤務態度不良の社員に対する対処法」、第3回目は「不正行為を行う社員に対する対処法」について記載しましたが、第4回目となる今回は、「パワハラ行為を行う社員に対する対処法」について取り上げたいと思います。

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新しい時代の始まりとともに 賃貸借のルールが変わる

あっという間に6月に

今日は,6月1日。

ちょうど1か月前になりますが,平成最後の日と令和最初の日は高山にいました。

平成最後の日に,高山の古い町並みを練り歩く提灯行列と,宮川の手筒花火を楽しみました。

そして,5月1日より,元号は「令和」となり,連休が明けると,裁判所で付される事件番号も,例えば家事調停であれば,これまで平成31年(家イ)第◎号だったものが,令和元年(家イ)第◎号と変わりました。

中には,平成31年の平成だけ令和に変えてしまい,令和31年という文書を作ってしまった方もいるのではないでしょうか。

新しい時代の高揚感とともに5月はあっという間に過ぎ,今日から6月です。

意匠法などが変わる

10日に特許法改正と意匠法改正が成立しました。

意匠権に関しては,この改正により,意匠権の存続期間が,これまで登録日から20年だったのが,出願日から25年に延長されます。

保護対象も拡大され,物品に記録・表示されていない画像や,建築物の外観・内装のデザインも保護の対象となります。

民法が変わる

令和2年大きく変わる

来年,令和2年4月1日,民法の債権に関する改正法が施行されます。

時効や,法定利率,保証,契約などなど,民法で定められているルールが大きく変わります。

民法で定められているルールが大きく変わると言いましたが,どのように変わるかについては2つのパターンがあります。

一つは,これまでのルールを改めたもの・新たにルールをはっきりと定めたもの

もう一つは,条文に書かれていないルールを条文にしたもの

この2パターンがあります。

条文に書かれていなかったルールを条文にしたものとはどういうことなのか。

明治29年に民法が制定されてから約120年間が経ち,その間に,条文の解釈や条文に書かれていないルールについて,戦前の大審院や戦後の最高裁の判断が蓄積されてきました。

そうしたルールを明文化しています。

これが,条文に書かれていなかったルールを条文にしたものとなります。

賃貸借のルールがどう変わるか

今日はそのうちの,賃貸借のルールがどう変わるかについて解説します。

賃貸借の期間が伸びる

民法上の賃貸借の存続期間が50年になります。

建物所有目的の土地の賃借権(借地権)や建物の賃借権については,借地借家法という法律で,民法のルールが修正されています。

これに対し,例えば,大きな設備の賃貸借や建物所有目的でない土地の賃貸借については,民法のルールが適用され,これまでは20年が上限でした。

ところが,大きな設備の賃貸借や,メガソーラーなどソーラーパネルを設置した発電所やゴルフ場の土地など,20年以上の賃貸借契約になじむものもあります。

そこで,今回の改正により,賃貸借の存続期間が20年から50年に伸びます。

不動産を賃貸する人の地位を他に移す場合とそのままに場合のルール

賃貸借契約が結ばれている際に,貸し借りの対象となっている不動産の所有権が別の所有者に移ると,賃貸人(貸主)の地位は当然にその新しい所有者に移るとされています。

これが,今回の改正で明文化されます。

一方,賃貸人の地位を一定の場合に元の所有者に留めることも可能になります。

新しい所有者と元の所有者との間で賃貸人の地位を留める合意をし,新しい所有者が元の所有者との間で不動産を賃貸する合意をした場合には,賃借人の同意なく,賃貸人の地位をもとの所有者に留めることができます(新法605条の2第2前段)。

修繕のルール〜賃貸人の義務

貸し借りの対象となっている物を修繕する義務は,賃貸人(貸主)にあります。

ただし,修繕が必要となったことについて,賃借人(借主)に非がある場合には,賃貸人は修繕義務を負わないということを明文化しました(新法606条1項ただし書)。

修繕のルール〜賃借人の権利

今述べたように,貸し借りの対象となっている物を修繕する義務は原則として賃貸人(貸主)にあります。

もっとも,一定の場合には賃借人(借主)自らが修繕できることを新たに定めました

一つは,賃貸人に修繕が必要であることを通知したり,賃貸人がそのことを知ったのに,賃貸人が相当期間内に必要な修繕をしないときです。

もう一つは,賃借人自らが修繕しないといけないような急迫の事情があるときです。

賃料が減額される場合

貸し借りの対象となっている物について,一部を使用収益することができなくなり,しかも,賃借人に非がないときは,使用収益できなくなった部分の割合に応じて賃料が減額されることが明文化されました(新法611条1項)。

これまでは一部が滅失した場合のみ賃料の減額を請求できるものとされていましたが,今後は一部を使用収益することができなくなった場合にも,当然に,賃料が減額されることとなりました。

さらに,一部が滅失したり一部が使用収益不能となったりしたことにより,残りの部分では賃貸借契約を締結した目的を達成することができない場合,賃借人は,賃貸借契約の解除をすることができます(新法611条2項)。

貸し借りの対象となっている物の全部が滅失したり全部が使用収益不能となったりした場合には,賃貸借契約は当然に終了することも明文化されました(新法616条の2)。

不動産の賃借人による妨害排除請求権・返還請求権

賃借人が第三者に自らの賃借権を対抗する要件を備えた場合に,賃借権に基づいて賃借権に対する妨害を排除したり賃貸目的物の返還を求める権利が明文化されました。

賃貸借が終わった場合の賃借人の義務

賃借人(借主)には,原状回復義務,貸し借りの対象となっているものを元の状態に回復させて返す義務があります。

今回,原状回復義務の内容を,明文化しました。

具体的には、通常損耗については賃借人はこれを回復する義務を負わず,その他の損傷についても賃借人に非がない場合には原状回復義務を負わないことが明文化されました(新法民法621条)。

保証に関するルールは,次回以降お伝えできればと思います。

連休中に感じたこと

10連休の後半は,東京にも足を運び,かつての教え子で現在高校生の人たちに会ってきました。

高校3年間,全国大会で優勝したこともあるほどハイレベルなダンス部で未経験ながらダンスに打ち込んだ人が,その3年間の集大成としての最後の公演に出るということで,親御さんとともにその姿を観てきました。

また,現在高2ですが,医学部を目指し連休中も勉強する人にも会ってきました。秋から中学受験の指導を担当し,無事第一志望に合格した人でした。雪が舞う中,試験会場に応援に行ってから,もう5年経つんですね。

司法試験は,例年連休明けに実施されます。

そのため,教育業界で仕事をしながら司法試験を受験していた頃は,大型連休は,街の楽しい雰囲気の人たちを尻目に,授業のため出勤するとともに,司法試験の直前ということで追い込みの勉強もしていました。

教え子の成長を実感するとともに,あの頃の苦労を振り返ることもできました。

勉強自体は,弁護士になってからも,継続しています。

法改正への対応など日々研鑽を重ね,質の高い法的サービスのを提供することができるよう心がけていきます。

シリコンバレー・San Franciscoに行って気付いたこと~事業発展・人口増の秘訣~

いつも読んでいただき,ありがとうございます!

今回は,連休中に家族でアメリカSan Francisco・シリコンバレーに行って気づいたことのご紹介です。

ひと言でいうと,やっぱり現地に行かないと分からないことがある!
だから,現地に行ってみるべき~これからも行ってみたい!というのが最大の気づきです。

グーグル,アップル,Facebookなど,私たちも商品を手にし,普段接するサービスを開発・提供している企業の集中する地区。
グーグルは一般には外から見るしかできないらしいのだけど,夫の弟家族の友人が働いているため,会社内にも入れて,感動!感謝。

 

どうしたら,世界中のみんなが使うようなサービスを開発,提供し続けられるのか・・?
San Franciscoが毎年1万人人口が増えている理由は?

私が感じたことについて3つお伝えします。
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