多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

人を動かす力~元アップルジャパン社長山元賢治先生

人を動かす力~元アップルジャパン社長山元賢治先生

「こういうときに,人って心が動くんだ。この人のために今の安定した地位を捨てて,協力しようって思うんだ。」

2月2日,私が入会している「とうしん青年経営者クラブ」にて,アップルジャパンの元社長で,現在は「株式会社コミュニカ」のCEOをされている山元賢治先生の講演をききましたので,シェアします♪

テーマは,「これからの日本に求められるリーダーとは」でしたが,ジョブズから声をかけられ,アップルジャパンの社長となって,このままいれば安定した大企業の社長になれる状況の中から,その地位を捨て,iPodの立上げからiPhoneを市場に送り出すまで関わろうと決めたのか・・その経緯が特に印象に残りました。
ジョブズのように歩きながらプレゼンして下さり,カッコよくて,穏やかながらも力強い声での講演にpowerをもらいました。

人口減少が著しい日本…
これからの商売は,外国人,海外の方を相手に自社の商品,サービスを選んでもらう必要がある。
そのためには,どんなスキル,能力を身に着ける必要があるのか?
人と協力しながら事業を成し遂げるために大事な「人を動かす力」に重要なことは?

私がこれからも発展し続けられる企業であるために,経営者,リーダーにとって大事なんだ!と先生の話から感じたことから3つを絞ってお伝えします。

1 What do you think?

アメリカを中心とする海外の教育と日本の教育の違う点。
海外では,小さいころからいつも「What do you think?」(あなたはどう思うの?)を聞かれること。
そして,「Why?」なぜ,そう思うの?)と尋ねられる。

以前は,黒板に向かって先生の話を聞くというスタイルで海外でも授業が進められていたけれど,ずっと前にこのままではいけない,と少人数でグループディスカッションをするスタイルの教育方法に変えてきた海外。

平成元年ころは,世界時価総額ランキング上位50社中32社の企業がランクインしていた日本企業。
でも,今は,appleを含む,上位は米GAFAを含むIT企業と中国IT企業が大部分を占める結果となり,日本企業は50位以内にトヨタ1社のみのランクイン。

山元先生も,以前は日本人ということだけで,「すごいね!」と言われていた時代もあったとのこと。
でも,この30年での日本企業の世界における立ち位置の大きな変化が見て取れる。

日本の経営者,リーダーは,仕方なく,親がやってきた事業だからやっている,ということがないだろうか・・?

自分はなぜ,この仕事をしたいのか?どう感じて,どう思ってやっているのか?
私もこれからも,自分の仕事をするときにこの意識を大切にしたいと思いました!

2 英語力

appleの創始者スティーブ ジョブズ。
日本語で「スティーブ ジョブズ」と検索した場合に比べ,英語で「steve jobs」と検索するのでは,(今私がやってみましたが)約200倍のヒット数の違いがある。
それほど,英語での情報量が世界では多い。
なので,日本語だけの情報を取得しているだけでは,不十分。

現在,山元先生は,chatGPTに話しかけて,「分身になってくれ」と伝えて「嫌です」と言われているそうですが・・(このあたりが,なにか,失礼ですが,キラキラしてて,子どものように遊んでいる感じがあって素敵だなと思いました),話しかけている言葉は英語。
日本語で質問した場合よりもずっと,英語で質問した場合の方が精度が高いとのこと。

私自身は,英語が苦手で・・避けてきましたが,子どもたち時代には避けて通れない道。
娘には,特にこの点は伝えたいなと思いました。
そして,子どもたちと一緒に,私も少しずつでも学びなおそう,と思いました。

山元先生がceoをされている「株式会社コミュニカ」は,現在小西麻亜耶さんが社長をされています。
米コロラド大学で言語学の修士過程に進学され,首席にて卒業とのこと。すごい!
そんな小西社長に対して,自らお願いして社長になってもらったとのこと。小西先生を心から評価されている山元先生も素敵だなと思いました。

そんな小西先生の英語で聴けるブログもご紹介いただきました▼
https://communica.co.jp/maaya-blog/

まずはここから,聴いていきたいと思います♪

みなさんは英語での情報に触れていますか?
海外の方とも話してみたい!という気持ちはあるので・・私も少しずつやろうと思います♪

3 笑顔&感動

山元先生が,輝かしい大企業での社長への道を捨てて,当時全く日本での業績を上げていなかったアップルジャパンの社長に就任することに決めた理由。

それは・・
ジョブズの「日本を元気にしてほしい」という言葉。
そして,きらきらと輝く瞳で,笑顔で,必ずこれから伸びていく会社だと言い切る姿。

その後も,パソコンを作っていたところから,携帯電話に事業展開を大きく変えていく際のジョブズの説明。
数字でのデータも示しながら,そうなったら,この世界は,自分たちの会社はどうなっていくのか・・?

大きな事業転換で大変なはず・・なのに,やっぱり,その情熱的な話に感動して,
一緒に頑張ろう!やるぞ!という気持ちが鼓舞される。

世界で大きな事業をする経営者は,魅力的な人。
子どものようにワクワクしていて,笑顔が素敵で,その言葉で人を感動させられる。

こちらが抱いている期待,予測よりも,はるかにそれを超えていく提案をして,実行していくから,多くの人が感動する。

日本人男性は,特に笑顔が少ない。
でも,リーダーは「笑顔」でいることで,スタッフがいつでも声をかけていいんだと安心できる。

山元先生は60歳を越えられているそうですが・・とても若々しくて,満面の笑みで懇親会でビールを飲まれる様子も素敵でした。

みなさんは,どんな人の表情,どんな言葉で動かされたことがありますか?
私も,いつも,ワクワクしながら笑顔で仕事をしたい,と思いました。

まとめ The only constant is Change

この世の中は,どんどん変わっていく・・
日本の人口の減少も,労働人口の減少も,日本人にとっては,避けては通れないこと。

山元先生が教えてくれた言葉。
「The only constant is Change」
「地球上でたった1つの真実は変わり続けるということだけ」。

行動を起こさなくても状況は刻一刻と変わり続けていく。
何もやらなければ悪い方向へと変わっていくばかり。

じゃあ,何をしたらいいの?どんな行動をしたらいいの?

それはやっぱり,自分の心に正直に「あなたは何をしたいの?」「なぜ,それをしたいの?」
を問うことから・・かなと,今回のお話を聞いて私は,思いました。

先生は,日本のために頑張る,日本のリーダーを育てる,ということが明確なので,あんなにキラキラとして,子どものようにワクワクしてるのだろうな・・
現在は,山元塾というでリーダーを育てるための塾をされていて,塾生からも慕われ,今回の講演会もその塾生である方がたくさん来ていらっしゃいました。

私は,「伝え方、話し方」の研究に興味があります。

これまでの経験から,相手との間でのコミュニケーションがうまく取れないことによる人間関係がうまくいかなくなってしまうこと,思いが伝わらないこと,結果として自分が望む方向に行くことができなくなってしまうことを避けられるのか,どうしたら,特に法的な場面で求める結果につながる「話し方」「伝え方」ができるのか・・に興味があって,そこを考えるとワクワクするので,もう少し,自分のしたいことを明確にしていきたいなと思っています。

このブログを読んで下さったみなさまにも,これからの人生がキラキラと輝く「自分のしたいこと」が見つかるヒントとなりますように♪
そして,経営者,リーダーの方にとって,自分や周りの人を動かし,ワクワクしながらお仕事するためのヒントになりますように…

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!