AI時代を生き残るために必要な能力

いつも読んでいただき,本当にありがとうございます。

今回は,ここ最近聞いた講演と運動会から考えた,AI(人工知能)の発達によって,私たち人間の働き方はどう変わるのか,
AI時代でも人間として必要とされる能力について,気づいたことをシェアします。

東信経済倶楽部の講師,総務省AIネットワーク社会推進会議構成員でデータサイエンティストの中西崇文先生,ぎふしん青年重役会の講師,全鳥取県知事の片山善博先生の公園から気づいたことと,運動会での校長先生の行動からAIが活躍する社会でも生き残れる能力,仕事は何だろう・・ということをお伝えします。


将棋の世界では勝てても,囲碁の世界では,なかなか勝てないとされてきたAIが,プロ棋士に勝ったというニュース。
こう聞くと,進化し続けるAIがあれば,人間なんて,要らなくなってしまうのでは・・・?と不安にもなる。

ということで,
これからのAI時代を生き抜くために大切な能力,

について

3つの出来事からお伝えします。

 

1 シンギュラリティは怖くない?

中西先生は,「シンギュラリティ=人工知能が発達し,人間の知能を越えることによって,人間の生活に大きな変化が起こる概念」は怖くない,と言われます。

まず前提として,囲碁で勝った人工知能のようなものは,特化型で5%くらいしかない。
あとの95%は,汎用型でデータの分析をしてくれるようなもの。
特化型のようなものは,人工知能同士が戦い,その結果から学び,さらに強くなる・・・(ビックリ!)
けれど,汎用型はそうではない。

なので,汎用型をうまく使えば,私たち人間の仕事などはむしろ楽になる部分がある・・とか。

今までは,実際に起きた出来事(例えばリンゴが地面に落ちた)を見て,人間がこのようなモデルがあるのかも(重力)と考え,
実験してデータを集める,
という方法だったのが,反対に世界中のデータから,モデルを抽出することが出来るようになるそうです。

実際のタクシーでの事例を紹介されましたが,人間の感覚では,長距離を移動する客を乗せた方が売り上げが上がりそう,という感覚なのに,データを取ると,そうではなく,近い距離で何度も載せている方が効率的に売り上げを上げていることが分かったとか。

これによって,短距離でも乗ってくれる客を増やした方がいい,という経営戦略が生まれる。


特化型のAIがどんどん増えたら恐ろしい・・・とやはり思いましたが,それにはもう少し時間がかかりそうです。
でも,特化型の場合,限られた専門分野で自ら学んでいくので,人間が専門分野だけでなく,その他の分野の出来事を体験することで学んだデータを複合的に結び付けていけるのなら,生き残る余地はあるのかな?と思いました。

汎用型のAIについては,むしろ私たちの働き方をささえてくれるものなので,データ解析という仕事は奪ってしまうのかもしれないけど,どんな目的のためにどんなデータを集めてモデルを作ってほしいのか,という問いを入力できる力が人間として残っていることが大事なのかな,と思いました。,

AIの進化で,自分たちの仕事がすべて奪われる,という漠然とした不安はありませんでしたか?
あなたのお仕事や日々の生活の中で,もし,AIにデータ解析をお願いできるなら,どんな質問をしたら,人生や仕事が望む方向進んで行きそうですか?

 

2 自分で考えること


前鳥取知事の片山先生は,プレミアム付商品券などの事例を通じて,一貫して「自分で考える」ことの重要性を言われていた。

地方創生で地域経済を活性化するための事業の費用を国が補填してくれることになり,地方はその事業を考えた。
そのとき,ほぼ全部の地方自治体が「プレミアム付商品券」(例えば,1万円で1万2000円の商品が買える,但し,地方の商店でのみ使える)を発行した。

しかし,それで本当に良かったのか・・・?

地方創生の目的は3つ。
出生率の増加,人口流出減,地域経済の活性化

しかし,一時的には,プレミアム商品券で地方の商店の売り上げが上がっても,長期的に地域経済を活性化するために有効な方法だったのか?
という疑問を持っていらっしゃいました。

ふるさと納税と,その返礼合戦についても,市場ではその価値で多くの需要はなかった商品を返礼品として地方自治体が買い取ってきたことが,これから返礼合戦に規制がかかることで,
どうなっていくのだろう・・・とも。


人間がAIと違って,今後も生き残っていくために必要な能力は,やっぱり,この「何のために」するのかという目的を設定できる能力なのかなと思いました。
きっといろいろな事情はあったのだと思いますが,国やほかの地方自治体がやるから,うちも同じで・・という発想ではなく,自分の頭で何のためにこの事業を行い,どのようにしたら最も効果性が高いのか,という発想が出来ることが必要なのかな,と思いました。

将来的には最も効果性が高い事業が何か?というのは,データが集まってこれば,AIが助けてくれるかもしれませんね!
人間がいろいろな異なるチャレンジ,実験をしてくれないと,データは集まらなさそうです・・


みなさんは,今の仕事は何のためにしているのか,その目的を考えたことはありますか?
人に言われたことをやるのではなくて,達成したい目的のために自分で考えて,行動したことはありますか?

 


3 運動会の校長先生


少し前に息子(小3)の運動会がありました。

1年生のころを思い出すと,その成長に本当にうれしくなったのですが・・・


その前の,初っ端でまず驚いたこと。
それは,一番最初のエール交換?でした。

紅組,白組が歌を歌いながら,フレーフレー紅組!と言い合うプログラムです。

去年までは最初の挨拶に引き続き,そのまま運動場の真ん中でやっていたのですが・・・
今年はさっさとそれぞれの組が控えるテント席に戻っていった子どもたち。

あれ,今年はやらないのか・・・?


いえいえ,今年は,テントの下で,それぞれエール交換をしたのです。


これを見て,校長先生の配慮なのかな・・・と思いました。
今年は,全国でも半端ない暑さが続いた。もともと暑い地域の多治見は,相変わらず,日本1の最高気温を出す日も何度もありました。

その中で,きっと,炎天下の下でのエール交換は,体力的に大変だろう・・・と思ってくれたのかな,と思いました。


嬉しかったです。
今の校長先生は,前例をただ踏襲するだけではなくて,自分の頭で考えてくださって,今の時代,環境,今の子どもたちにとって
良い方法を考えてくれる
と改めて実感しました。

以前にも,コンピューターを使った出席管理をすることで,とても楽になった,という先生の話も聞いていたので,
先生の業務を効率化し,子どもたちのために使える時間を増やしてくださる発想に感謝しています。

これがやっぱり,AIが進化したときでも大切な人間らしい発想力,だと思いました。

人間が新しいチャレンジをしないと,データもやはり集積されないですもんね・・・
やる前に検討は必要でしょうが,やってみてダメなら,特化型AIのように学習して,直していけばいいのかな?と思いました。
(というか,やってみてから修正するのは,本来は人間こそが持っている高度な能力のはずですね)

みなさんの仕事の現場では,最近新しい取り組みをしたことはありますか?
今までと同じことをする,言われたことをする,ということだけですと,別の人間がそのコマンドを入力すればいいので,今後発達する機械の方が上手に,かつ疲れ知らずでこなせそうだと思いませんか?

 


まとめ 感情と感覚は


中西先生の話を聞いて,まだしばらくは,人間としての仕事は奪われないのかな,と安心はできた。

でも,そのためには,言われたことをそのままする,ということじゃなくて,

目指すゴール,目的を自分で決め,その目的のために自分で考えて行動する力,
AIに「この目的のために動いてほしい」という問いを作れる能力
現状をより良いものに変えていこうとするチャレンジする力

が必要だと改めて思いました。

データが集まってこれば,チャレンジしたときの失敗は少なくなってくるかもしれませんね・・
それでも,「目的を設定する力」は残される気がします。


あとは,特化型が進んだ社会がどうなるのか・・・?
と少し,怖い気もした。

弁護士だって,裁判官だって,あらゆるデータ解析をしてこれはAさんの勝訴です,と判断されるようになったら,要らなくなるのか?
アートの世界でも,データ解析によって,この絵は,これまでのデータからすると特別な能力を要するものではなく,標準的な絵に過ぎない,と判断されるようになったら,
芸術家になりたい,私の絵は芸術なのだから,機械に分かるはずがない!と言っても仕方なくなるのか・・・?

冒頭の写真は,娘が「常識に縛られない生き方」として,是非アップしてと何度も頼んだ息子の絵日記?(もはや絵日記ではありませんが・・・)ですが,
AI社会では,こういうものはどう評価されるのでしょうか・・(笑)?


A.Iという映画をつい最近DVDでみた。
ロボットが心,愛情を持った時に人間はどう反応していくのか・・・?

すぐには実現できなことも多そうだけれど,もし,実現したら怖い,と思った。

人間ではないものが勝訴,敗訴という判断をすること,芸術的センスを決めてしまうこと,愛情を持ってしまうことに
私たち人間はどのような感情,感覚をもつのだろうか・・・?

感情と感覚は,やっぱり人間が「生物」として,生き残るために最後まで譲ってはいけない砦のような気がしました・・・


人間としての能力として,AIが進化した世界でも,感情を動かす能力,美しいという感覚を味あわせてくれる能力
今後も人間固有に必要なものとして,残っていくはず・・・と信じています。

みなさんは,AI時代を生き残るために本当に必要な能力は何だと思いますか?


それでは,
このブログを読んで下さった全ての働く人たちが,どうしたらAI時代でも人間として役に立ち続ける仕事を提供出来るのか?を考えるヒントとなりますように…
そして,お父さん,お母さん,学校の先生方など教育に関わる方々がどうしたら,子ども達が今後本格化するAI時代を生き残れる能力を身に着けることが出来るのか,そのために,子どもを導く大人たちがどのように考え,行動したらいいのか,考えるヒントとなりますように・・・


今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!

 

 

この記事を書いた弁護士

木下貴子
木下貴子
岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり19年目。
岐阜県立多治見病院など地元事業者の顧問弁護士を務め,法律のみならず経営に関するアドバイスも行っています。
個人のお客様には,離婚,相続,不動産案件を多く取扱っています。
著書「離婚調停は話し方で変わる」は,Amazonランキング「法律」部門ほか5部門で第1位を獲得。
相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーとしています。お気軽にご相談ください。

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