多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

自分らしさとは~「白いネコは何をくれた?」

自分らしさとは~「白いネコは何をくれた?」

IMG_0138[1]いつも読んでいただき,ありがとうございます!

私のブログは,読んでくれる方が「くすっ」と笑ったり,「これ使える!」「ここに気をつけなくちゃ」とかつぶやいてくれている様子を思い浮かべながら書いています。

なので,フェイスブックの投稿にコメントをもらったり,「いいね!」と言ってもらえると,人のお役に立てたかな~とすごく幸せな気分になります。

・・しかし,

今回ご紹介する白いネコは何をくれた?」という本を読んで,「あ,やっぱり,自分自身が書くのが好きだから書いているんだ」と納得。
そういう意味では,私の趣味にお付き合いしていただいていることになります。
本当にありがとうございます(笑)
この本は,ちょっと古いですが,多治見中学校の卓球部後輩であるレクセント株式会社副社長の斉田君が紹介してくれた本です。
斉田君は,会社の経営戦略を立て,実施することで,売上げ2億8千万円から4億4千万円にした実力者。

最近私がよく読むようになった「経営戦略」に関する本でしたが,他の本にはなかった「自分らしさ」をどのように具体的に掘り下げたらいいのか,という視点をいただきました。
今回はそこが特に感動したので,3つ!ではなく,一つに絞ってお伝えします!!

1 戦略BASiCSの「A」!

この本の著者「佐藤義典」さんは,コンサルタント会社の経営者。
特に「経営戦略」に特化したコンサルティングや本の出版をしているようです。
ここで大事なのが「BASiCS」と言われます。
ここでの「A」は,Assetの頭文字で「独自資源」と言われます。
つまり,「自分は誰か」「自分らしさとは何か?」という視点です。
「S」はStrengthで「強み」「差別化」ですが,これが顧客の目に見え,直接的に価値がある物であるのに対し,「独自資源」とはその源泉となるものです
例えば,使いやすい製品が「強み」とすれば,その差別化が「なぜ自分にしか出来ないのか」というのが「自分らしさ」「独自資源」ということです。

 

2 「自分らしさ」の探し方~DNAは歴史の中にある

独自資源を突き詰めると「変えられない何か」までさかのぼる。
・・つまり,自分が「自然と選んできたなにか」「変えられない何か」です。
私は,大きくなればなるほど,周りの意見や周囲から嫌われたくない,目立ちたくないという気持ちが増えてしまった…
そのために,それに合わせて行動しているうちに,段々本当の「自分らしさ」がわからなくなった,とおもう。
日本では,人と違うことをするのは,あまり誉められないから・・かもしれない。
この本を読んで,そういう影響を受ける前の自分って,いつころの自分なのかな?ともう一度振り返ってみました。

 

3 私の場合の独自資源~「私らしさ」

私はかわいらしい女の子で(笑)背が低い。今でも身長150センチ。小さい頃はいつも前から3番目までにいた。

両親の仲は,決してよくなかった(お父さん,ごめんなさい)

小学校低学年の頃から忍者がすごく好き。千葉真一,真田広之,志穂美悦子・・大好きでした(年齢がばれる??)
普段はそこらの町人のような姿なのに,いざとなると切れ味の鋭い攻撃で敵を討つ姿がすき。
使命のためならば,自分自身の命,愛する人の命を犠牲にしてでも職務を果たすという,悲しくも一貫した姿に憧れる(笑)。
織田信長のような大将ではなく,忍者のように誰かのため,密やかに使命を果たす姿がすき。

私は,話したり,文章で人に伝えることがすき。
本を読むことよりも,読んだ後,この気持ちを他の人にどうやって伝えたらいいのかな~ということがワクワクした。
小学校で「人権」というマニアックなテーマで感想文を書いて一番の賞をもらった。
中学校で「交通安全」をテーマに作文を書いて,スウェーデン,デンマークに行く,全国で8人しか行けないというすごい副賞をもらった。

他にもあるけれど,ここに共通する「私らしさ」って何だろう…

身長が低くて,女子だからこそ,威圧感がない
自分の経験があるからこそ,そういう家庭の子ども達,お母さんを守りたいと思う。
使命のために熱く,そして,自分自身よりも,誰かのために自分の力を使いたい。
人が人として守られるべき「人権」にかかわる仕事がすき。
態度が堂々としていたり,自信がありそうに見える・・ということよりも,自分の言葉,特に文章で人の気持ちを動かせるような人間になりたい。

・・これが今の私の「弁護士」という独自性につながっている。
相手をやり込めるような言い方をしたり,大企業の顧問弁護士をされていたりして,体格も良くて,いつも自信満々で,私からみると「どうして,こんな言い方する必要があるのだろう」と他の人をバカにしているように感じる弁護士に会うことがある。
そんなとき,私に依頼しようとしている方から「私のようなかわいらしい、おとなしそうな弁護士で大丈夫か?」と結構な割合で思われる。
・・場合によっては他の弁護士を探します・・と言われることも(泣)。
正直,今でもこれが私のコンプレックス(劣等感)です。

・・・でも,最近気づいたのです!
そんな私だからこそ,親しみをもって,依頼をしてくれる依頼者の方々が沢山いること・・
男性の弁護士には自分の言いたいことも言えないし,聞いてももらえないけど「女性で良かった!」と言ってくれる人のあることを…
・・だから,そういう見た目のすごさ,を選ぶ人はそれでいいんだ!と思えることですごく救われた。
・・私は忍者だから(笑),私を心から信じてくれた方には命を持ってでも真剣に戦いますよ!
裁判は,腕力や態度の勝負ではなく,文章と言葉の勝負なんだから~~(断られたとき,いつも心の中で叫ぶ言葉です)!
・・「強そう」「立派そう」というイメージで選ぶ方々にとっては,「私らしさ」は「弱み」だけれど,私を選んでくれる方々にとっては「強み」だったのですね!

 

まとめ みなさんの「私らしさ」が絶対にある!

他の本でも,自分らしさは小さい頃に隠されている,という話はあって読んでいた。
でも,なかなか自分に置き換えられなかった。
この本は,ストーリー形式で,主人公が「卓球部」だったという設定もあり,ものすごく親近感を持って入り込めた。
主人公の台詞のなかで「力を競うスポーツじゃ勝てないから,技で勝てそうな卓球にしたんだ!」というのがあります。
・・これは,すごく自分にもしっくりきました(笑)。
文化系の部活動は,なんとなく・・・でも,普通のスポーツで勝てる自信は全くなし..
同じ理由でした!
面白いことに,私の周りで司法試験に受かった友達たちは,結構の割合でもと卓球部
・・多分私同様,そんなにスポーツは得意では無いはず…以外と戦略家でしょう(笑)??

みなさんにも絶対に「私らしさ」ってあります!
私は少なくとも仕事上では「弱み」と思っていた背が低いこととか,かわいいこと(←しつこい)が独自資源としてみなおせました。
ちょっと前に読んだアドラー心理学の本でも言ってます。
もってないものではなく,自分が今持っているものを,どう捉えるのか・・・
とらえ方は百万通り!?
みなさまも,幼いときをゆっくり振り返って「ありのままの~♪」自分を思い出して下さいね!

みなさんが,みなさんのなかの「ありのままの素敵」をみつけて,キラキラ輝きますように!!!
今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!