多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

世界が認める日本人の驚異的な長所と短所~これを生かす事業経営・生き方

世界が認める日本人の驚異的な長所と短所~これを生かす事業経営・生き方

いつも読んでいただき,ありがとうございます。

今回は,少し前に参加した講演会,読んだ本の中から,日本人の驚異的な長所と裏返しにある短所,これを踏まえた中国,米国と日本はどう関わっていくべきなのか,というヒントをもらいましたので,その紹介をします♪
(写真は,ここのところ読んだ書籍,講演の案内です~)

最近,日本人の「お辞儀」「後片付け」「掃除」など,日本人にとってはある意味当たり前のような道徳的行動が,世界で「驚異的な」美しいしぐさとして取り上げられています。

このような日本人の長所とは,どういう国民性からきているのでしょうか・・?
一方で,経済規模で日本の約2.5倍,世界第2位となった中国の目覚ましい発展と比較して,日本の発展が停滞しているのはなぜなのか‥?
日本人の長所の裏返しになる短所,改善点は何なのか・・?

ドンドン発展していく身近なアジアの国である中国と,これまで親密な関係にあったアメリカ,
これからはどのように日本は関わっていくのが良いのでしょうか?

カリフォルニア州の弁護士で,日本で法務博士号を取得したタレントのケント・ギルバードさんの講演,とうしん青年経営者クラブの読書会で読んだ本から,日本人の長所と短所,これを生かした事業経営と生き方,日本が発展していくために必要な他国との関わり方について

3つ,お伝えします。

1 道徳・治安レベルの高さ

東濃信用金庫で行ってくれた「東信経済倶楽部」でのケント・ギルバードさんの講演にて。

ケントさんは,日本人の道徳・治安レベルは「高すぎる」と言ってた。

東日本大震災で混乱時期でも,暴動,略奪が起こらない。
日本人は辛抱強くて優しい。

他国なら考えられないけれど,日本人なら大丈夫,ということで,
東京スター銀行(頭取,副頭取がアメリカ人)では,通帳が紛失していても,とりあえず10万円迄は,お金を出せるようにした。
そのおかげで,大変なときに助けてもらったと不動のお客さんになってくれた,日本ならではの有事マニュアルとして,これ以降積極的にむしろ信じて出金する,という扱いになっている。

ブラジルのワールドカップでの日本人サポーターの行動。
負けた試合でも,ちゃんとごみを拾って帰ることは驚異的。

…日本人にとっては当たり前のことかもしれないけれど,日本人の道徳,治安レベルは驚異的だという話をしてた。

弁護士をしていると,日々犯罪に触れたり,「騙された」という話を聞く中で,ついつい「性悪説」になりがちなところがありますが…
実は,そういうことは少数で,日本人を相手にする場合,先に相手を信頼して,事業をすることの方が事業の発展に繋がるのかも‥,と改めて思いました。

日本人にとって当たり前に思えることが,海外では驚異的に評価してもらえることを踏まえると,
そのレベル感で当たり前に海外で事業をしたら,「感動」してもらえて大評判になるかも…と思いました。

みなさんは,日本人の道徳・治安レベルの高さを事業に生かしていますか?
戦いの場面で仕事をすることが多いのが弁護士ですが,それでも,辛抱強くて優しい,素敵な道徳観を持って仕事をしたいと改めて思います!

2 空気を読む国民性

ケントさんの講演会での話。
子どもが出かけるときに親がかける言葉は国によって違うとか。

アメリカ人:「正しいことをしなさい」
中国人:「騙されないようにしなさい」
韓国人:「一番になりなさい」

そして日本人・・・

「みんなと仲良くしなさい」

以前は,好戦的,野蛮,軍国主義,と言われた日本。
でも,敗戦後のマッカーサの「占領政策」で洗脳され,日本には「誇れるところはない」と思わされた。

…相手が言葉にしないことも,気づいて,配慮できる日本人って,私はそれこそ,思いやりがあって素敵な長所だと思います。
けれど,「自分には誇れるところがある」「日本には誇れるところがある」と思えていないと,自分の意見を自信を持って伝えることが出来ない‥
自分がほかの人と違っていても大丈夫,むしろその方がいい,という気持ちが薄くて,他の人と一緒の方が安心だから,戦いは好まない。

新型コロナワクチンも,自分は摂取しなければいけない,とまでは思わないけれど,みんな摂取するし,
摂取しないと白い目で見られるから,するしかない…という気持ちになるのを自分自身も含めて感じています。

それが「みんなと仲良くしなさい」という声掛けに繋がるのかも,と思った。

もちろん,そこに良さ,長所もあるのだけれど…
みんなと一緒でなければいけない,と思いすぎると,個性が伸びず,短所になってしまうと思った。

「日本の国益って何ですか」とケントさんに聞く日本人がいる。
「それは自分で考えなさい」と言っているという話もあった。

みんなと一緒にしていればいい・・と思うと,自分で「考える」という能力も落ちてしまうのかも。

「アメリカ人はアメリカの国益を考えて行動している」
その中で,「中国」を脅威として捉えていることが分かる発言もあった。
日本はどうすべきなのか・・?ケントさんは,自分の意見をはっきりと言ってた。

みなさんは,子どもさんにどんな声掛けをしていますか・・?
どんな大人になって欲しいと思って,どんな言葉をかけていますか?
ちなみに私は,人生を楽しく生きて欲しい,と思うので‥「今日も楽しんでね!」と声をかけています(笑)

3 中国の発展と日本はどうすべきか

東濃信用金庫さんが主宰してくださっている青年経営者クラブでの読書会の課題本。
「3つの切り口からつかむ図解中国経済」「デジタル化する新興国~先進国を超えるか,監視社会の到来か」

毎回,自分なら絶対しないと思えるような本のチョイスにビビり,苦労しながら読んでおりますが…(笑)
新しい視点をもらえる本を読ませていただけるのは,とてもありがたいと思っています。

冒頭に書いたけれど,中国の発展はめざましい。
それは,日本の長所と言える状況が中国にはないこと,と言えそう,と思った。

日本人は,道徳,治安レベルが高い。
インターネット上でも,商品を買ったなら,お金を支払ってくれる,
当然,適正な商品を送ってくれると信頼できる。

日本通貨,現金への信頼度も高い。

しかし,中国ではこの信頼をおけない。

そのために,「買り手は商品が届くまで現金を払いたくない」「売り手は代金が届くまで商品を発送したくない」
これを解決するためのサービスとして,アリババによるアリペイが発展。
買い手がアリペイへ代金を預けて,売手から発送された商品を買手が確認してからアリペイから売り手へ支払いがされる仕組みを提供。
中国では,現金をつかわないキャッシュレス決済の仕組みが日本とは比較にならないほど進んでいる。

以前教育分野での話を聞いたときも,信頼できる教育の仕組みがなかったからこそ,一気に最新の教育システムを導入し,自分で考える学習環境を提供出来ているという話を聞いた。
日本もこれを真似しようとしているところがあることをしって,驚き,「AI,国際化社会で変革を迫られる日本の教育~経産省の目指す未来の教室」のブログに書いた。

教育水準が高い,治安,道徳レベルが高い,は確かに長所なのだけれど…
それだからこそ,一気に進化出来ない短所になっているのかも…

文化的な背景や国民性が違うから,中国と同じような発展を目指す必要はないのかな,と思うけれど,中国の良い点は取り入れつつ,日本の良さも生かした,日本独自の発展ができるような「融合的」な考え方が進んで行くといいなと思った。

私の出来ることは…?
ついつい,今の現状が居心地いいので,そのままでいいかな,と思いがちなんだけど,生成発展,変化をいつも考えていきたいなと思っています!
一方で,今の自分でもよいところ,大丈夫なところを探し出せる目も持っていたいな・・と改めて思いました。
みなさんの良いところ,他の良いところを取り入れて融合できそうなことは何ですか?

まとめ プラットフォーム

少子高齢化の日本。
これからは,日本人だけでなくて,世界の人を相手に事業・取引をすべき機会も増えざるを得ないかな,と思う。

そのとき,文化背景,治安や道徳心が日本人とは異なる人とどう関わっていくのかは,考えるべきテーマだと思った。

この関係で今は「プラットフォーム」を作れる企業が伸びる,という話を読書会をして下さる先生が教えて下さって,なるほど!と思った。
中国のアリペイもそうなのだけど,アメリカのGoogle,Apple,Facebook,Amazonの総称「GAFA」。
離れた企業と企業,人と人とをつないでくれる企業がこれらのプラットフォームに関わる事業。

どんな文化でどんな人か分からなくても,それはあの有名なGoogleさんが繋いでくれるから,Amazonの仕組みを使うから安心,ということで,取引されていく。
そこには,相手はどんな人か分からなくても,プラットフォーム企業は信頼できる,という「信頼」がある。

中国とアメリカは,課題本を読んでいても,ケントさんの話を聞いていても,政治的,経済的に今後対立していく可能性も高い…と感じたけれど,日本はそこでどんな立ち位置を取るのか‥?
私としてはプラットフォーム的に,日本人の信頼を通じて,両国を繋ぐ…なんて大胆な発想ですが!?出来たらいいのにな,と思ったりしました。

私もプラットフォーム事業出来たらいいなあ!と思っていたら,有料では案内していないけれど,
離婚案件で信頼のおける弁護士さんを,メルマガ読者さんの情報を元に細々と紹介しているから,私に「信頼」を預けてもらっていて,ある意味「プラットフォーム」として,認めて下さっていることを改めてありがたく思った。

今回紹介した講演も,読書会も東濃信用金庫さんが企画してくださっているものなのだけれど,
金融業とは直接関係ないのに,地域企業の発展のために企画して下さっていることがありがたく思って,改めて,東信さん,好きだなあ~と思った。

東信さんには,他の金融機関からは相手にされず,本当に困っているときに助けてもらって御恩があるから,事業が発展して利益も大きくなった今でもお付き合いを続けている,と言ってた事業主さんの話を聞いたこともある。
東信さんに,弁護士を紹介して欲しい,と頼んだことがある,と言ってて,今は多治見ききょう法律事務所の顧問先となってくれた素敵な事業主にも出会えた。

なので,東濃信用金庫さんは,地域企業から信頼されていて,地域の企業を繋いでくれるプラットフォームになってくれるかも,と思った。
これからも,困って東信さんに相談したら,的確な企業を紹介してくれた・・・ってなったら嬉しいな,と思う。

自分自身も,プラットフォームとして出来ることが何かあるかな・・?と考えつつ,地域企業を支えて下さる東信さんのことも応援していきたいな,と思っています。
弁護士としての法律的な解決や,事前の予防対策は,地域の企業が安心して事業に集中でき,成長,発展するための手段だと思っているので,これからも,どうしたら企業として発展していくことが出来るのか,そのための方法,ヒントは何なのか,弁護士としてのお仕事と共にこれからも研究して伝えていけたらと思っています。

うちに相談に来て下さる依頼者の方々のため,地域企業の方々のため,そして自分自身の子ども達,家族,友人のため,弁護士として,母としても,幸せに生きるための方法,考えていきたいと思います。

また,研究発表,致しますね(笑)!

それでは,

このブログを読んで下さった皆さまにとって,日本人の長所と短所を活かした事業発展のための方法,幸せに生きる方法を考えるヒントとなりますように。

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!