多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

科学的に証明~若々しく長生きするための行動

科学的に証明~若々しく長生きするための行動

いつも読んでいただき,ありがとうございます。

今回は,少し前に参加した講演会,読んだ本の中から,科学的な見地から,理学博士,医学大学院教授も伝えている「若々しく長生きする方法」を知りましたので,その紹介をします♪
(写真は,ここのところ読んだ書籍,講演の案内です~)

いつまでもかわいく若々しく,健康に生きたい!これは私の望み…ですが,多くの方にとっても希望するところなのではないかと思います。
ヘルスケアへの関心は,とても高いところですが,一体何を信じたらいいのか?
実際に科学的にも根拠のある長寿方法は何なのでしょうか?

私自身は,「なんとなくこの人信じられる」というインスピレーションも大切にしているのですが,
弁護士という仕事上,それでは裁判所を説得させられないので,「科学的」根拠で証明できることも重視しています。

という訳で,最近学んだ本や講演から,どのような行動が健康長寿の秘訣なのか?
3つ,お伝えします。

1 笑うこと

東濃信用金庫で行っている「読書会」の課題本,「人はなぜ病み,老いるのか」より。
著者の若原正己理学博士は言っています。

「笑うことは高度な精神的作用でヒトの特徴的な現象」ということ。

①「笑う」→「オキシトシン(ホルモンの一種)大量放出」→「セロトニン神経活性化」→脳の状態の安定化,心の平穏,平常心を作り出す

という仕組みらしいです。

②「ストレス」→「脳の視床下部・副腎皮質などのホルモン分泌」→「自律神経の交感神経の働きで,いわゆる戦闘態勢」→「継続するとエネルギー消費して免疫機能低下」→さらに続くと,過労死など

という仕組みなので,一時的にはストレスに抵抗するために,②の働きが必要だけれど,継続するのは,体が耐えられないので,①の流れに戻すように,「笑うこと」は大切らしい。

②の流れは,意識でコントロールできない「自律神経」の領域だから,自分で出来るのは,①の流れを作ること。
①の流れを作るものとして,笑いの他には,ヨガ,瞑想,宗教なども挙げられていた。

若原博士は,別の著書「なぜ男は女より早く死ぬのか」という著書で,男性の方がデータ上,女性よりもすべての年代で死にやすいことを伝えていて,がんになる確率も男性の方が高い,と伝えています。
しかし,現実的には,「DNAの変化自体に男女差があるとは考えにくい」から,
「がんになる確率は男女同じ程度」だが,「がんになりかかった細胞を取り除く力」が女性の方が強い,
免疫力の差によって,女性の方ががんになりにくい,と言われています。

喧嘩やスポーツなど「競う」「戦う」というときには,②の流れが生じるので,一時的には,自分を成長させるためにいいと思うのですが,常時誰かと戦う,負けたくない,と頑張り続ける生き方よりも,笑って,「ま,いいか」と過ごせる方が,若々しく,長生きも出来そうです…

笑っている人を思い浮かべると,私も圧倒的に周りでは女性の方が多く,男性の方があまり笑わない印象がありますね!
男性で若々しい方を思い浮かべると,友人も多くて,良く笑っている,という印象があります。

笑顔って,誰に教えてもらったわけでもないのに,赤ちゃんは身に着けるのが,不思議だな…と常々思っていました。
私たち親や大人はその笑顔を見て,嬉しくなったり,赤ちゃんをいとおしく思ったりします…
笑顔の威力,効能って,まだまだ未知の部分も多いようですが,人間が生きるために必要で,人間特有のもの。
素敵だな,と改めて思います~

みなさんは,笑ってオキシトシン大量放出していますか(笑)?

2 好きなことをやる

いきなり話は変わりますが‥‥
少し前の東濃信用金庫青年経営者クラブの親会「東信経済倶楽部」の講演会で佰食屋「中村朱美」さんが話していたこと。

(少し表現は不正確ですが,雰囲気は以下のような感じのお話)

料理が得意な旦那さんが作った「ステーキ丼」に感動。
「最後の晩餐に食べたい」,「さいごめし」と思えるほどの絶品!

夫の定年後,カフェを開くのが夫婦の夢だったけれど,「いつかの夢を『今』やろう!」と,不動産会社に勤務する旦那さん(宅建業者・建築士)と一緒に,2012年11月末,夫婦で「佰食屋」を創業。

「家族みんなそろって晩ご飯を食べること」を実現したかった。
その背景には,お父さんは昔,ホテルのレストランのシェフだったけれど,
家族で一緒にご飯を食べる,ということは出来なかった…ということもあったようです。

「従業員が働きやすい会社」と「会社として成り立つ経営」を両立させる仕組みを目指して,
営業時間は11時から14時半のランチのみ,100食を売り切ったら営業終了というスタイル。

この「働き方」が,ご自身の子育て(お二人の子がいて,お一人は脳性麻痺があってリハビリが必要だけれど,夫婦で協力して出来ているようです)にも役に立っている,とのこと。
会社に勤務中は,夫婦もすれ違いの毎日で,子どもも欲しかったけれど,不妊治療も上手くいかない,というストレスもあったようです。

「毎日家族でご飯を食べる」「お花に水をあげる」「シーツをこまめに取り換える」
「自分の人生を丁寧に生きる」
…そんなささやかな幸せを日本中に広げていきたい。

女性が仕事を家事,育児と両立しようとしたら…

起業って,一つの方法と私も思ったから,すごく共感した。
そして,今はご自身の会社の従業員が,働きながらでも,家事や育児と両立できる働き方を追求してくれている。

いつかの夢を,いつかではなく,今やる,好きなことをやる,って本当に若々しく生きられる。
実際中村さんは若いのだけれど,小娘が何生意気言ってるんや!ではなくて,
若い人の話はやっぱり進んでいて,いいなあ~と,素直に若い人の話を受け容れられる先輩世代の方は,やっぱり若々しい。

コロナで飲食店は本当に大きな影響があって,佰食屋さんも,その影響はもちろん受けているのだけど,
それでも,講演の中で新しい発想,アイディアを生き生きと話す中村さんがとても素敵だった。

若原正己博士も,結局のところ…長寿の秘訣として「知的好奇心をもち続けること」「集団の中で孤立せずに生きること」「だれかの役に立つこと」を挙げていて,一番大事なことは「思うがままに好きなことをやって生きること」と言っている。

理学博士のような理系の方,科学を重んじる方も,結局は「好きなことやって生きること」の大切さを伝えてくれているのが,現代。
「こうあらねば!」「以前はこうだった!」と,真面目で硬すぎるのは,寿命も縮めて,老化も進行させてしまいそうです‥(自分自身への反省です)
博士も「好きなことをやって」,残りのちょっとした時間を社会に尽くす,くらいのスタンスが好き,とお勧めしてくれています。

みなさんは,子どもの頃のように,純粋に好きなこと,していますか?

3 ストレスも大事

1の話と相反するようだけれど…

確かに,長期的,大きすぎるストレスは克服できない。

けれど,「細胞を損傷させることなく長寿遺伝子を働かせるストレス因子」はいくつもある,と
「ライフスパン」の著書の中で,老化の原因と若返りの研究をする科学者,
ハーバード大学医学大学院,遺伝学教授,
ハーバード大学ポール・F・グレン老化生物学研究センター所長のデビッドさんは言う。

長寿遺伝子を働かせるストレス因子,それは…

運動,ときおりの絶食,低タンパク質の食事,低温や高温に体をさらす,など。

運動は,「運動量がどれくらいであっても」心臓病で死亡する割合を減らす,とのこと。
だから,5~10分程度のランニング習慣でも効果があるらしい。

高温にさらす,という点は,サウナも効果があるようです。

大事なのは,体を混乱させない程度に軽いストレスを与えて細胞の防御機能を目覚めさせ,サバイバル回路を使う「ホルミンシス」(毒が毒にならない程度の量で刺激効果を現わす)という方法のようです。

良く言われることですが,適切な食事,運動は若々しく,長生きするために必要なことなのですね。
NMNなど,まだ正式に人間にも長寿効果がある,とまでは言えないものの,長寿遺伝子と言われるサーチュイン遺伝子を活性化させ,マウスの実験などでは確実な効果が出ている物質の紹介もあり,これからの研究も興味深いところです。

仕事,人間関係のストレスは…大きすぎ,長期的に注意ですが,自らコントロールして,食事,運動で与えるストレスは良さそうですね!

まとめ 統合の時代

以前は科学で解明できなかったことが,研究されて,より多くの人に信用されるようになる。
これはとってもすごいことだと思う。

民間療法を信じてはいけない,
笑顔でいたら幸せになれる,
祈ったら救われる…

目に見えないことは,「うさん臭く」思われていて,毛嫌いされていた昔。
今でもそういうところはもちろんあります。
でも,そういうものも,実際に健康長寿に影響することが科学者の研究で分かってきた昨今。

とても素敵な時代だな,と私は思います。

…まだまだ全部は分からないし,じゃあ,なぜ笑ったら,オキシトシンが大量分泌されるのか・・・とか考えると,良く分からないし,どこまでいっても科学的に完全に証明,って難しいような気がしています。

それでも,昔からの経験に基づいて伝承されてきた「教え」みたいなものが,こうして,科学者の研究を通じて,立証できるようになると,法律家としては心強い。

裁判所は,なんとなくこうなりそうです,分かりますよね!?というのを許してくれず,客観的に証明できることを求めるので。

何となく「女性は本能で分かる」「子宮で考える」,とか言いますが(笑),女性が良く感覚的に「分かる」ということを男性にも,裁判所にも広く納得してもらえるようにするのが私たちの弁護士の仕事,使命かなと思っています。
もっとも,傾向はあるのだと思うけれど,男性,女性ということで,今は一律に分かれるわけでもなく,そういう意味での「統合」も今後はドンドン進む時代なんじゃないかな,と思う。

ハーバード大学時代に「統合医療」に興味を持ったケリー・ターナー博士(女性,腫瘍内科学領域研究者)の著書で「がんが自然に治る生き方」という著書を以前読んで紹介したけれど,
この博士は,がんが治ったケースの当事者にインタビューして,とことん研究していて,その科学的な仕組みは詳しくは書かれていないけれど,どのようなことが効果がありそうなのか,その共通項を伝えてくれています。

そこでも,今回紹介したことと同じようなことが書いてあった。

これからは,医療も裁判も,男女間,人同士のコミュニケーションも,科学の力を借りつつ,目に見えないけれど,効果のあると言えるものを統合的に使って乗り越えていく時代かな,と勝手に思っています。
そういう世界は,とても楽しみで,ワクワクします~~!

最近,本当にうれしいご縁で,新しく理系の男性,女性の方と知り合う機会が増えたのですが…
みなさん,研究している方って,子どもみたいに,夢を語ったり,実験したりして,楽しそうなのが素敵だな,と思っています。
そういう方々を見ていると,これこそ,若々しく生きる秘訣!と改めて思います。

法律的な解決も,医療も,幸せに生きるための一つの方法。手段。
これからも,どうしたら若々しく健康で生き,幸せに生きられるのか,そのための方法,ヒントは何なのか,弁護士として使える視点は何なのか,これからも研究して伝えていけたらと思っています。

うちに相談に来て下さる依頼者の方々のため,そして自分自身の子ども達,家族,友人のため,弁護士として,母として,幸せに生きるための方法,考えていきたいと思います。

また,研究発表,致しますね(笑)!

それでは,

このブログを読んで下さった皆さまにとって,若々しく健康長寿でいられるためのヒントとなりますように。

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!