多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

余命宣告から劇的な寛解をした人が実践している3つのこと

余命宣告から劇的な寛解をした人が実践している3つのこと

突然ですが・・先日,夫の母が亡くなりました。
まだ,60代でしたので,まだまだ若く,本当に悲しかったです・・・

最初に,ガンであることを知った日。
既に一般的な手術・抗がん剤による治療は困難であったようです。
夫の大事な人のために,自分が何か出来ないか・・一生懸命考えました。

そのときに,読んだのが今日,ご紹介する本です。
読み終わった頃には,既に,義母に実践することを勧められる状況ではなかったのですが,
何か実践できたら,と思うことも沢山ありました。

ハーバード大学卒のDrケリー・ターナーが書かれた「がんが自然に治る生き方」から
博士が,1000件以上の症例報告の中で発見した
余命宣告から劇的な寛解をした人が実践している9つの共通項目

その中から,3つをご紹介したいと思います。

「がん」から劇的な寛解をした人達は何を実践していたのか?

 

1 前向きに生きる

人間の身体は,ストレスを感じると「闘え」「逃げろ」という「戦闘・逃走モード」の指令を出す。
一方で,喜び・愛・幸福を感じると細胞の修復・食べ物の消化・治療をするよう「治癒モード」の指令を出す。

セロトニン,リラキシン,ドーパミンといったホルモンが大量に血中に放出され,その結果,免疫等の治癒システムを強化するそうです。

コメディのビデオを見た後と前では人の免疫細胞の数は,見た後の方か増えることが確認されています。

もちろん,がんの宣告は,死に直面することになるので,いつでも「幸福感」を感じようとすることは難しいです。
ただ,その中で,1日5分でも幸せな時間・笑う時間をもつとよいそうです。

離婚して娘と一緒に必死に生きてきた「サランヌ」の物語。乳がんのステージ4。死への恐怖。
そこから,エディーマーフィーのコメディービデオを見ながら「これから毎日,必ず笑うって約束しよう」と娘と約束する。
そこから寛解までの経緯は,複雑なのですが・・諦めずに探し求め,寛解しています。

以前,博多の歴女「白駒妃登美」さんの講演を聴いたときのことを思い出します。
彼女は,がんから劇的に寛解した一人と言えると思います。


ご自身ががんから寛解した理由について,講演の際,
会場にいる医師の方でなぜだか分かる方がいれば教えて欲しい,と言われていたのを思い出します。


不正確な記憶なのですが・・彼女は,子どものために絶対死にたくないと思っていたとき(戦闘モードと言えるのでしょうか?)は,治らなかったのに,それも含めて愛する,と言う気持ちになったら治ったというようなことを言われていたのが印象的でした。
この本でも「がんに愛を送る」という考え方が書かれていました。

笑いの効果・・も大きそうです。
1日5分,笑える時間,幸せを感じられる時間,細胞全部を愛せる時間・・一緒に作ってみませんか?

 

2 周囲の人の支えを受け入れる

「愛されている」と実感すると,同様に免疫を高めるホルモンが出るそうです。
他者からの思いやり,周囲からのサポートを「受けいれる」こと。

人とのつながりを多く持つ人は,あまり持たない人より寿命が長く,がん罹患率も低いという研究もあるようです。

しかし,周囲からの強いサポートがあればいいので,人数は関係無いとか。
2人の親友でも,30人の知り合いでも,たった一人の配偶者,子どもでもいいようです。

「孤独感」から逃れることが大切なようです。

もし,家族が「がん」になってしまったら・・・

「身体に触れる」ということも効果があるようです。
性的な意味ではなく,ハグする,肩に手を添える,抱きしめる,痛いところをマッサージする・・・
抱きしめてくれる人がいないときは・・ペットでもいいそうです。
ペットを飼っている人は,飼っていない人よりも長生きするとの報告もある。

高コレステロールのえさを与えたウサギの実験。
毎日人が撫でてかわいがってもらったウサギの方が,放って置かれたウサギよりも動脈硬化の発生が60%も少なかった・・


お義母さんの遺体の顔に触れ,「これで痛みから解放されて良かった」たお義父さんを見たら・・泣けました。
きっと,お義母さんに最後まで,触れ,愛を伝え続けて下さっていたのではないかな・・と思います。

肌に触れること,愛を伝えること,サポートすること,自分が出来ることで
家族や仲間,ご相談者にも心身共に力を与えられたら・・と思いました。

 

3 どうしても生きたい理由を持つ

死にたくない≠生きていたい
ということ。

死の恐怖から来る「死にたくない」,という気持ちと,「どうしても生きたい理由を持つ」というのは様相が違うようです。


生きて,どうしたいのか,何をしたいのか・・
「心の底から生を渇望する理由。それは,生まれてきた目的がある」
「人生を目いっぱい,愛にあふれたものにしたいという目的がある」
「人生を最大限に生きたい」

がんから寛解したリーの言葉です。

生きる使命,信念のようなものかな・・と思いました。

反対に,使命を果たしきったら・・・?


不正確な記憶なので,誤解を与えたくないのですが・・・
白駒さんが,がんから寛解したとき「生かされている」と感じた,というような話をしていた(記憶)。
まだ,生きてやるべき事がある・・と。

反対に,地震などで亡くなってしまった方は・・
もう十分,この世で生きる使命は果たしたから,というお迎え・お許しが出たからでは・・というような話をされた(と感じた)。

もちろん,亡くなった方の中には,小さいお子さんもいるから,そういう風に割り切れないこともあると思う・・
これが絶対的に正しい答えとも思わない・・

お通夜の席で僧侶が言っていた。
「人生の最期は決められている」というような話。

私は,その人が,最も社会に与える影響が大きい場面,最大限「使命を果たした」と言える場面で死期が来るような気がします・・
幼い命が失われること,最愛の両親を失うことで,私たちは何かを学ぶことも,とても大きいと思う。
・・そう思うことで,それぞれが最高の人生を生ききったと考えられるように思う。

娘は,お義母さんの死を通じて,がんを治す医師になりたい,という気持ちが明確になってきたようです・・

みなさんは,どうしても生きたい理由,はっきりしていますか?
みなさんの「使命」「生まれた目的」はなんですか?


まとめ

今回は,少し重いテーマでしたが・・
私は,お義母さんの死を通じて,また,沢山のことを学んだ気がします。

お義母さんがいたからこそ,愛する夫と巡り会え,可愛い子ども達を授かった。

息子の発達障がいに気付き始めたとき・・
義母の言葉で,助けられたこと,私は永遠に忘れない。

「動物の絵を描くとき,何か見ながら描き写すのではなくて,想像だけで,立体的に細かいところまで描いてる。
なかなか,ああいうことは出来ない

私の気づかない息子の良さを認めてくれた人。


亡くなったことを伝えた瞬間・・・
息子も娘もとても,泣きました。

でも,泣いた後で息子が言った言葉
「おばあちゃんは,泣いて欲しくないと言ってたんだよね。
だから,ママも泣いちゃダメ・・」

通夜や葬儀中も立ち歩こうとして,大変だった息子ですが・・・
お義母さんの言葉は,私や息子,娘達の中にずっと生き続けていきます。

この本には,他にもがんから劇的な寛解をした方に共通したことが,あと6つ書かれています。
食事を見直す,治療法の選択,ハーブを使うなど・・より具体的な方法もありました。

実例に基づくことなので,参考になることも多いと思います。

もちろん・・ここに書かれたことを実践すれば全てのがんが寛解する,というようなことは言えない。


けれど,弁護士目線で見ても・・公害事件で「疫学的証明」が因果関係を立証する場面でも用いられるようになってきている・・
事例・データを見る限り,因果関係があることが明らかと感じるのに,科学的に完璧に証明されなければ,認められない,という不都合を考慮してのこと。

現代科学では解明しきれないけれど,実際には因果関係があることもあるのではないかな・・と私は思う。

「がん」を治すことと,ここに書かれたことが本当に因果関係があるのか・・という証明は科学的には出来ない。
けれど,裁判のように誰かに損害賠償を認めさせる,ということではないので,少しでも可能性があるのなら,この本に書かれていることを実践してみても悪くないのではないかなと思いました。

 
このブログを読んで下さったみなさん,特にご家族,周りの方で「がん」を罹患されている方がいらっしゃる方,その他病気をお持ちの方が周りにいらっしゃる方,ご自身が病気の方に,こんな方法もあるのかも,と参考にしてもらえたら嬉しいです。

今日も,誰かに愛を伝え,愛を実感できる1日となりますように。


今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!