本当の働き方改革~採用に困らない!熟年離婚も防ぐ働き方

いつも読んでいただき,ありがとうございます!

今回は,今話題の「働き方改革」について,のご紹介です。
労働人口が減り,人材採用をすることが困難ないわゆる昨今ですが・・・
買い手市場であっても,採用に困らない,

「本当の働き方改革」をすれば,「働きたい!」と言って選んでもらえる会社になる~
そのための「本当の働き方改革」とは?

私のもう一つの研究分野でもある,なぜ熟年離婚は生じるのか,どうしたら避けられるのか・・?
にこの「本当の働き方改革」が深い関係があることも発見。

未来の労働力ともなる子どもたちを増やし,採用にも困らない会社となるための「働き方改革」とは?
そして,熟年離婚を防ぐための「本当の働き方改革」とは?

内閣府の「男女共同参画会議 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」委員でもある
小室淑恵ワーク・ライフバランス社長,
人事測定研究所(現リクルートマネジメントソリューションズ)にて人事コンサルタントとして人事制度設計や従業員意識調査などを行っている,
株式会社働きがいのある会社研究所 代表岡元 利奈子さんの記事,お話を聞いて気づいた

「本当の働き方改革」のポイントについて3つお伝えします。

1 人口オーナス期の働き方 

小室淑恵さんのお話。

日本は今「人口オーナス期」
少子高齢化が進み,生産年齢人口(15歳以上65歳未満)に対して,従属人口(年少人口と老年人口)の合計の割合が高まる時期です。
生産年齢人口が急減し,高齢人口の急増が同時に進行して,人口構成の変化が経済発展にとって重荷になる。
(これと逆に,従属人口の比率が低下するのが,「人口ボーナス期」。以前の高度成長期の日本)。

人口オーナス期の社会では,以前の様な男性の長時間労働による働き方を基本とした「働き方」では,
就職したいと思ってもらったり,働き続けてもらうことは難しい。

人口ボーナス期には,物も枯渇していて,同じようなものを大量に作る必要があり,そのころには長時間労働をして,同じものを作り続けることが需要にあっていた・・
しかし,今は物はあふれているので,同じようなものを作れば売れるわけではない。
会社以外の生活時間がない社員ばかりの会社では,お客様からも選んでもらえる商品,サービスを作るアイディアも枯渇してしまう・・・

なので,男性,女性,様々な生活の背景を持つ人たちが,日常生活を充実させながら,働いてくれる会社となる必要がある。

詳しくは,こちらで話されています。

https://www.youtube.com/watch?v=98wIWoKQ3_Y
https://www.youtube.com/watch?v=cKZ85mqYRPk
https://www.youtube.com/watch?v=NTwOUPCI1w4

今までは介護,育児のために時間を取られてしまう女性の雇用は避けられがちという実態もありましたが・・・
今は,建築業などに従事する男性にも親の介護との両立が出来ないという理由から辞めるということも増えている。

女性の雇用の問題だけでなく,どのような働き方を確保したら働きたいと選んでもらえる会社となるのか,
お客様から選ばれる商品,サービスを作れる会社となるのか・・・

単なる「労働時間を減らす」ということではない,
なぜ「労働時間を減らす必要があるのか」という「考え方」「目的」「意味」を経営者も考えないといけない・・と思いました。

小室さんの会社では,育児中の限られた時間で働く女性社員がトップの売り上げをあげていると説明されているし,
関わった会社の中では,労働時間を減らし,残業代も減らした結果,売り上げ,経常利益はともに上昇。
女性管理職が8倍に増え,出生数も2.7倍になっている事例も紹介されている。その結果,採用活動がものすごく楽になった事例も・・

なので,「本当の働き方改革」って,政府から押し付けられるものじゃなくて・・・
生産性をあげて,職員からもお客様からも選ばれるための素敵なポジティブな作戦では!と思う。

みなさんは,なぜ,「働き方改革」をするのか,積極的な意味を考えたことはありますか?
みなさんの会社は,多様な生活スタイルを持つ方々が参加している会社ですか?
みなさんの会社は,あんな管理職ならなりたい,あんな会社なら入りたい,と思ってもらえる会社ですか?

 

2 夫婦円満であるために

私が個人的に興味深かったのは,「働き方改革」を専門として話している小室さんの話の中で,
「熟年離婚」について触れているところがあったところ。

熟年離婚を研究した教授の話が紹介されていました。

熟年離婚は,圧倒的に妻の方から言い出している。
妻が離婚を考え始めたのは,育児期からが最も多い。
長い間我慢したのは夫がお金を持ってくるから・・・・

とのこと。

私が現場でお聞きしている熟年離婚のご相談での実感ともやっぱり一致する。

人生の後半で「離婚」を突き付けられるのはほんとうにつらいこと。
でも,働いている真っ最中は,仕事での長時間労働で,家庭のことを気にする時間も余裕もない・・・

経産省の役人を夫に持つ小室さんだからこそ,説得力のあるお話・・
1人目の子を出産したときに,夜中に帰ってくる夫,
もし,夫名がいないときに子供が死んでしまったら,その責任はすべて母親である自分に?という育児の負担が自分だけにかかることの恐怖としんどさ・・
とても共感しました。

夫が家事・育児に関わる時間が多いほど,第2子以降の出生率が高い,というのはデータにも出ています。
小室さんの場合,旦那さんが働き方を変えて,第2子出産に至ったようですが・・

自分自身が頑張って調整して参加しながらも・・・他の男性の参加者の家庭では今,奥様がお子さんを一人でみているんだろうな~~,
それを当たり前と思ってはいないのかな?と思ったり。

女性が家で子どもをみていることを前提としていると感じてしまう,男性中心の夜の会議。懇親会。
夜飲酒しながらだからこそ,腹を割って話せる場,このような席に女性としてよんでいただけるのはとってもありがたいので,是非とも参加したいのだけど,
夫や自分の母親にお願いしないと参加できない現実。

子どもが病気になれば,学校から迎えに来るよう,仕事中であっても当然のように呼び出されるのは母親という現実・・
なぜ,夫は何も考えず出かけられるのに,自分はあらゆることを調整しないと仕事することも出来ないのだろう・・

弁護士の世界でも,熱意があるからこそなのだけど,男性は当然,夜中まで働き方をしていることも多くて・・・
妻や子どもたちはその時どうしているんだろう・・と思ったり。
(もちろん,家族としての役割分担として,双方が納得しているなら何ら問題はないのですが)

女性はそもそも,育児,家事,介護との両立が出来ないと働くことは難しいのが実感ですが・・・

男性も親の介護との両立や,第2子を持てる(と思える)働き方を出来ないと,プライべートは崩壊する。
結果,日本社会の労働人口は増えないし,夫婦関係も崩壊する。
そんな上司を見て,あんなふうにはなりたくない,と管理職を目指さない社員が増えていく・・・

なので,「本当の働き方改革」って,その人の人生をプライベートも含めて,どうしたら幸せになれるのか考えてあげられることかなと思う。

みなさんの会社の社員は,ああいう上司になりたい,と思われるような働き方,していますか?
みなさんは,熟年離婚を言い渡されそうな働き方,していませんか?

「本当の働き方改革」は,社員さんのことを長期的に,本当に幸せにするためにも必要な気がします~

 

3 働きがいのある会社の要件

攻めの働き方改革,ということでお話している株式会社働きがいのある会社研究所,岡元利奈子さんのお話。

「働き方改革」というと,とにかく労働時間削減!のイメージがありますが・・・
本当に大切なのは,「働きがいのある会社」になること。

その要素は,「働きやすさ」+「やりがい」

整っていないと不満に感じる報酬や職場環境は「働きやすさ」の問題。
でも,それだけでは,この会社でぜひとも働きたい!ということにはならない・・・

従業員から見た働きがいとは・・
「会社や経営者,管理者を信頼し,自分の仕事に誇りを持ち,一緒に働いている人たちと連帯感を持てる」ということ。

だから,マネジメント側≒会社側からしたら意識すべきことは以下のようなこと。

信頼に満ちた環境で,一つのチームや家族のように働きながら,個人の能力を最大限に発揮して,組織目標を達成できる職場。

働きがいは業績に直結する。

世界で1番働きがいのある会社は・・

異なる人種,女性,全ての人のポテンシャルが活かせるダイバーシティ経営の会社。

だから,阿吽の呼吸は通用しない。
自分たちがどんな社会を実現したいのか,明確に発信しなければいけない。

お互いの嬉しいことは祝いあったり,つらいことは分かち合うという文化も大切。

・・なるほど,と思いました。
小室さんのお話とも共通する多様性がある会社が生き残る
→そのためには,多様な生活スタイルの人が働ける環境が必要
→そのために,いわゆる労働時間を減らすことも必要。

だけれど,会社の組織として,一体感を持つには・・・

自分たちの会社があることで,どんな望ましい社会を実現できるのか,ちゃんと発信して,共有しておくことが必要。
その偉大なる目的のために私たちの仕事はあり,働いてくれるあなたの仕事はある・・
そう思ってもらえることが,この会社で働きたいという「働きがい」につながるのですね!

色々な考え方,生活スタイルの違う方々と一緒に仕事をするのは,難しい面も多いと思いますが・・・
それも楽しみつつ,会社の理念とは共感してもらえる方と仕事をしていけるのが理想ですね!

そのためには,コミュニケーション能力や,経営理念を固め,発信する自己PR力も必要となりそうです~

みなさんの会社は,どんな社会を実現するためにありますか?
多様な人たちの意見をと入れるために,どんな取り組みをしていますか?
社員とうれしいこと,悲しいことを分かち合えていますか?

まとめ 働き方改革って面白い

政府からの方針で仕方なく・・・
罰則があるから仕方なく・・

労働時間は自社で決めるから,国からいちいち支持されたくない!というのも本音だと思う。

そういう気持ちもあるのが正直なところの「働き方改革」

でも,小室さんや岡元さんのお話を聞いて,
それなら面白そうかも~~と思いました。

私も自分の事務所をどうしていきたいのか,どうやって周りの人のお役に立ちたいのか,
それを明確に書くようになって,ご相談者の方にも,
一緒に働いてくれる弁護士にも選んでもらえるようになった。

本当にありがたい。
一緒に働いてくれている仲間には,私の悩みの方が聞いてもらう割合多いかも・・・だけど,
みんなのことも聞きたいし,プライベートも含めて力になれたらと思ってる。

以前は正直,仕事は仕事なんだから,お金払ってるんだから,ちゃんとしっかり働いて成果上げてね!と傲慢に思っていたところがあったと思う。
今もそれは全くないと言えば嘘になると思うけど・・・

私自身プライベートをつい仕事に持ち込んでしまうし,
自分自身が職場で癒されているから,
本当に今のスタッフはかわいいし(笑),ありがたいと思ってます。

男性,シングルマザー,私とは違う考え方や生活スタイル,経歴を持つ2人の弁護士の意見は,刺激的で,衝突することもあるけど,
本当に学びが深い。何より私よりみんな優秀だから・・・ありがたいと心から思ってます~

これも,経営理念,信念とコミュニケーション,決めて行動することがいかに大切かを教えてくれた師匠がいたからなので,
これからも企業の方や女性でも起業する方にもその重要性,具体的な発信のためのノウハウなど研修を通じて伝えていこう,と思いました!
(写真は師匠の「決める技術」出版記念講演会で集まった師匠と門下生の方々との久しぶりの写真)

「攻めの働き方改革」として,経営理念策定・共有化研修も行っていますから,是非ご要望下さいませ!▼

https://tajimi-law.com/kenshu.html

それでは,
このブログを読んで下さった経営者の皆様が,働き方改革ってなぜするの?どうしたら社員や顧客から選ばれるのか,
を考えるヒントとなりますように…

そして,夫婦円満で過ごせるための働き方とは何なのか,あんな上司のようになりたい,あんなお父さん,お母さんの様になりたいと思ってもらえる働き方とは何なのか,
を考えるヒントとなりますように・・・

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!

この記事を書いた弁護士

木下貴子
木下貴子
岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり20年目。
岐阜県立多治見病院など地元事業者の顧問弁護士を務め,法律のみならず経営に関するアドバイスも行っています。
個人のお客様には,離婚,相続,不動産案件を多く取扱っています。
著書「離婚調停は話し方で変わる」は,Amazonランキング「法律」部門ほか5部門で第1位を獲得。
相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーとしています。お気軽にご相談ください。

コメントを残す