「ギラギラしてる」経営者は恥ずかしい?

おはようございます。いつも,ブログを読んで下さって,ありがとうございます。
今回は…何を書こうか迷いましたが,これまでの人生を振り返って,最近自分が気をつけていること,を思いつくまま書きます。

弁護士をして18年目,事業主として法律事務所を経営することになって8年目,結婚して13年目,母になって12年目。
そして,この世に誕生して○年目(笑)・・

人生のステージに応じて,自分の「考え方」「在り方」を意識的に変えないといけないのかな?
と,今思っています。

きっかけは,今所属している多治見ロータリーの方から,以前お酒の席でちらりと言われた「お金儲けに偏っていないか」ということ。
おそらく,「岐阜成功塾」などで教えている活動のことかな・・と思いました。
結構ショックでした・・・

でも!先代からの経営を引き継いできた多くのロータリーの経営者とは違う,両親は固い公務員,庶民として育った私,刑事事件を起こしてしまう様な人達も間近で見てきた私なりに思うことがあるので,今日はそのお話をします。
既に私より十分に成功されている方には,全く今日のお話は役に立たないと思います。

でも,

これから社会人として働いていく方,起業を考えている方,今より更に上のステージに上がっていきたいと思っている方
若い衆の話もひとつ聞いてやろうか,という温かい心をお持ちの方
に,
参考になればと思います。

お金を儲けたい,という意識は経営者としてダメ?
あいつに復讐したい,という意識は経営者としてダメ?
ステージを上げるために,私の思う「在り方」を変えることとは?

 

1 弁護士は金儲けは得意でない

私が弁護士をめざした理由・・
それは,ひと言で言えば,「困っている人を助けたい」「人の役に立ちたい」ということ。

なので,つい,「仕事」と「ボランティア」の区別が曖昧になってしまっていた。
自分が困っている人を助けたくてやっているのに,困っている人からお金をもらうなんて,申し訳ないと・・・

元々企業の支援をしたい,企業法務に関わりたい,と思っている弁護士は,そのあたりの考え方は違うのかも。
サービスの対価として,お金をもらうのは「価値の交換」だから,当然という意識があると思う。

けれど,多くの弁護士は,そういう「考え方」は出来ていないのじゃないだろうか・・・
そして,会社を経営しているわけではない,多くの会社員の方達も・・

でも・・・正直言えば,弁護士が増える中で,多くの弁護士の所得が減っている。
弁護士も数が増えて大変ね・・といわれることも多くなった。
最近は,このような状況が分かってきて,弁護士をめざす人≒司法試験を受験する人が減った。


私は弁護士という仕事が好きなので・・とても悲しい。
弁護士が自尊心を保ちつつ,ちゃんと対価も戴いて,お仕事を続けられる様になって欲しい。

元々経営者の家で育った人とは違って,庶民の家で育った場合,つまり,私のような弁護士は,およそ「経営」というものを勉強したことがない。体感したことも・・ない。
だから,意識しないと,つい「ボランティア」になってしまう。
つまり・・・弁護士は元々どちらかと言えば,「社会のために」「世間のために」自分の力を使いたい,と多くの人が思っている。

なので,一部の弁護士を除けば,あえて,「社会貢献」とかは,意識しなくても出来ている人が多い。
反対に,2代目以降の経営者からしたら,ギラギラしてると感じること,金儲けと感じること,もしかしたら意識もせずに出来てしまうことを,しっかりと意識しないと,「仕事」として続けられない・・

あるとき,「経営者の仕事」とは,「価値」とは,という「考え方」を教えてもらったとき・・・
すごく衝撃を受けた。そうなのか,しっかり「価値」を提供できれば,お金をもらっていいんだ・・という「考え方」に。
そして,およそ「経営」の仕方を学ぶことのない他の弁護士や,起業し始めでお金をもらうことに抵抗のある方に伝えなければ・・と思ったのが事実です。


金儲け,いいじゃないですか?
ギラギラしてても,いいじゃないですか?

「儲ける」って言葉にネガティブなイメージがあるけれど,この漢字は「信じる」+「者」という組合せで成り立ってる。
信じて依頼してくれる方いなければ,仕事にはならない,ということかなと思う。
誰に発するメッセージかによるけれど,発する相手が「社会貢献」ばかりに意識がいっている場合には,「仕事」として継続するためのバランス感覚を喚起するために「金儲け」をあえて意識すべきステージがあると思う。

私が独立して,今の事務所を開業する際,尊敬する医師である長谷川先生から戴いた言葉。
経営者は「右手に浪漫,左手にソロバン」。今でも,両方のバランスが大事だと思っています。

 

2 欲望のままに

人間には様々な「欲望」がある。

素敵な彼氏と結婚したい。
立派な家に住みたい。
飛行機はファーストクラスに乗れるようなリッチな生活をしたい。
世界中を旅してみたい・・・
社会で優秀な人だと評価されたい・・

そして,ネガティブな「願望」「欲望」もある。

オレのことを見下したあいつを見返したい。
美人と結婚して,金儲けもして,オレをふったあの女に後悔させてやる・・


こういう「欲望」「願望」はダメなことなのかな?
私自身,司法試験をド真剣に頑張れたのも,「どうせ受からないだろう」という周りの人達の評価を見返したかったからだし・・
弁護士をめざした理由の1つも,男性から「誰に食わせてもらってると思ってる?」と言われない,「バカにされない女性」になりたかった,から。
女性弁護士は男性弁護士より一般的に収入が低い,稼げない,という現実も社会から評価されていないようで,悔しかった・・・

こんなに弁護士が増えたんだから,稼げないよ・・と言われるのも,いやだった。

 

負の「欲望」って,特に私はエネルギーが強いと思ってます。

少し,スピリチュアルな話になるかもだけれど,
人間にはなぜ「欲望」があるのだろう・・・

私は,それも人間の「成長」に必要なものだから,神様?が授けてくれたものだと思う。
授けてもらったものに,無駄なものなんて,ないんじゃないかな?

昔,長者番付で何度も一位をとっている斉藤一人さんのお話を聞いたとき,
「欲望に素直になっていい」という話を聞いて,とてもほっとしたのを覚えている。

「あいつに負けたくない」,そのライバル意識があるから頑張れる,と思う。
頑張れば成長し,成果が出て,結果として,社会にも貢献しているはず。

なので,私は,負の「欲望」も含めて,欲望のまま生きることもあっていいと思う。
欲望を抑えて生きるのは,「エネルギー」を感じない。

この前,NHKの番組で「いのっち」が,離婚していない家庭の子どもには,絶対負けたくないと思っていた,と言っていた。
そして,今あんなに優しそうで素敵な「いのっち」がいる・・いのっちの両親も離婚してるんだ。ファンになりました。
「悔しさ」からくる欲望も人生ではエネルギーになるはず。

私は,ギラギラした人を見るとなんかワクワクする。

誰から見ても幸せそうな,裕福な家に生まれた人と違っていいじゃないですか!
自分なんていいところはない,何をやってもダメだから・・って何もしないより,ずっと素敵だな~と思ってます。

私は,「ギラギラ」した欲望の赴くまま生きる,という時期があっていい,と思う。

 

3 ステージを上げるために

ここ1年くらいになって,やっと,私の意識が少しずつ変わったのを感じてます。

私の中の「欲望」が満たされてきたから・・なのかな。
自分なりに「経営」というものを学び,実践する中で,もちろんまだまだではあるけれど,ある程度実績も出来,評価もしてもらえるようになった。

そうしたら,やっと,一緒に働くスタッフ,田中弁護士にも幸せになって欲しい,と本気で思えてきた気がする・・
それまでの私は,恥ずかしい話ですが・・・
口では「スタッフにも幸せになって欲しい」という耳障りのよい言葉を言いながらも,心の中では,「人生の経営者は自分なのだから,自分で道を切りひらくべき」と思ってた気がします。

経営者(という言い方もおこがましいですが)になってみて,責任の重さも感じました。
依頼者に選んでもらうための努力もしてきたつもりです。
依頼者がいなければ,いくら弁護士としてのスキルがあっても,仕事をすることが出来ません。
なので,まずは,うちの事務所を選んで戴くための努力,実際に依頼してもらうための努力が必要です。

けれど,当然かもですが,経営者でないスタッフには,その意識はあまりない・・・
そういう中で,そういう努力もせずに,依頼された仕事だけをやるスタッフのことを「心の中」で十分に評価できていなかったのだと思います。

でも,
今は,自分の中の「負の欲求」が満たされることで,少しずつ,本当に自分のスタッフの幸せを考えられるようになってきました。
考えてみれば,スタッフのみんなが一緒に働いてくれたから,私は,「負の欲求」を満たすことが出来た。
自分ひとりだったら,決して達成できなかったこと。

そして,やっと,純粋に,弁護士をめざしていた頃に思っていた「社会貢献」の気持ちに立ち戻れていると思います。
しっかりとお金も戴いていて,仕事が成り立っていけているという安心感があるからこそ,できることかな,と思います。

ロータリーに加入させてもらったとき,一緒にお話をする中で,スタッフの人にも心を配り,周りの人にも心を配る他の会員の先輩方の様子に驚きました。
どうしたら,そういう心境になれるのだろう・・・と。

そして,言い方が悪いですが(笑),お金のことに全く困っていないし,会社でやるべき仕事もないから,こんな平日に時間とって,ボランティア活動してられるんだろうな・・・,羨ましいな,と思っていました。

けれど,ここにきて,やっと,ロータリーの方々の立ち居振る舞いを,もっと見習いたいと思っています。
沢山の職員を抱えている企業の経営者も多いロータリーの人達。
私は,1番年下なのだけれど,とても優しくしてくれて,応援してくれます。

私は,あまりお返しが出来ないけれど,応援してくれるのです。

それをみて,自分が何かしてもらうからするのではなく,ただただ,頑張る人を応援する,という気持ちが必要なのだな・・と今は思えます。
自分を応援してくれなくとも,むしろ相手からは,ライバルとして敵対視されていても,それでも頑張る人を応援する,という「在り方」をしていきたい,と今は思います。
そして,スタッフのことを本当の意味で大切にする・・・ということも感じました。

私がとてもエネルギーを感じる若手経営者の方が,他の多治見のロータリーに所属しているのだけれど(多治見市内,可児市などに多店舗飲食店を展開),その方に「ロータリーの良さ」をきいたとき,「たしなめてくれるところ」と言われていたのを思い出します。
私がロータリーに入ったばかりの頃は,まだ私がちょうど,「欲求」にめざめたところで,ギラギラしていたので,高貴な多治見ロータリーの人と自分とはかけ離れていた気がして聞いたときのことです。

今思えば,「欲求」でギラギラしすぎた場合にバランスを取るための「考え方」「在り方」を教えてくれる,ということだったのかなと思えます。
なので,冒頭のロータリーの方の「ひとこと」も,ステージを上げてもらうための戒めのひと言,と今は思えます。

でも,ロータリーの活動を通して,ボランティアを続けるためにも,本業の仕事では,やっぱり「お金儲け」も大切。
バランスが大事かな,と思います。

ただ,「お金儲け」の話,「社会貢献」の話をどのステージの方,誰に対してすべきか,を意識することが大切かな・・・と今は思います。

 

まとめ どちらも認められる人でありたい

私は,人生のステージに応じて,ギラギラお金儲けを意識してすべきときもあるし,社会貢献を意識してすべきときもある,と思っています。
ただ,ステージがどんどん上がっていったとしても,その時々によって,どちらかに偏ってしまうこともあるから,ソロバンと浪漫,を意識して,不足している方が分かったら,そちらを意識すべきだと思う。
また,十分に稼げていない状況であっても,社会貢献,浪漫を追求することで,引き上げてもらえることもあると実感しているので,どちらも大切だと思う。

私の人生は・・・
負の欲求もあって,弁護士になったけど,弱い人を助けたい,という気持ちの中で,「仕事」としてお金をもらえなくなっていた。
多治見市の公的委員なども,大好きな地元のために出来ることが嬉しくて引き受けていたけれど・・もちろん,「仕事」としてなく,ボランティアだった。

食えないと言われる弁護士が増える中で,もっと経営者として「自分」が頑張らなきゃ,という意識に目覚めた。
それが行きすぎて・・スタッフのことを「道具」のように思っていた気がする。

けど,ちょっと「きれい事」のように聞こえるかもだけど・・
一緒に仕事をしてみて,それぞれがバラバラに弁護士としての価値を提供するよりも,より,お互いの強み(得意分野)を活かし,苦手分野は補い合うことで,自分ひとりの時には出来なかったことができることが分かった。

人間はひとりひとり「考え方」が違うから,一緒にやることで苦しくなることも多い。
自分ひとりをコントロールするだけの方がよほど簡単。
けど,やっぱり,一緒にやることによるメリットは計り知れないな・・・と思う。

一緒にやる方法は,経営者同士がコラボして,やる方法もあるけれど,「法律業務を通じて」地元の企業を元気にしたい,地元の人達の役に立ちたい,という信念まで一致させてやることでこそ,大きな目標が達成できることもある,
それが「雇用」という方法かな,と今は思います。

憧れの医師長谷川先生も,経営者として2000万円ももらえるようになると,それ以上の収入があっても生活は変わらないので,スタッフの幸せのために何が出来るかを考えるという話を以前されていた記憶です。

私は,どんなに稼いでいても,ギラギラしている部分があっていい,一方で,稼いでいないときであっても,浪漫を追い求めるところがあっていい,どちらも素敵だな,と思います。
どちらの部分が見えても,ワクワクしてしまいます・・・なので,自分としては,その「ギラギラ感」「きれいごと感」を感じても,そのままどちらも認められる人間でありたい,と思っています。

あとは,話をしてくれた方にとって,どちらの部分がよりあるとステージが上がりそうなのか,今のステージであれば,よりどちらの部分を意識した方がいいのか,意識して話が出来る人間になれたらな・・と思います。
「アドバイス」・・という上から目線ではない方法で,伝えられたら最高だな~~「伝え方」を意識したいです。

最後に負のエネルギーっぽいかもですが・・
私は,2代目社長のような裕福な家庭で育ってきたわけではないので!(そういう家庭にめちゃ憧れますが,笑),庶民としての気持ちも分かるので,「ギラギラ感」を応援できる自分でありたいです。
一方で,文化・趣味を大切にできるような人,本当の意味で,周りの人やスタッフの幸せを考えられる「人格者」になるため,これからも努力していきたいと思います♪


それでは,このブログを読んで下さった「自分はやっぱり庶民やわ~」と思うみなさまが,これからステージを上げていくためのヒントとなりますように

今日は,これから女性士業41girlsの相談会です。一緒にコラボすることで,ひとりでは出来ないことを達成させてくれた仲間のみんなに感謝しています♪

ではでは,みなさまも,今日一日,「ギラギラ」も「キラキラ」も,楽しんで下さいね!!

最後まで読んで下さって,ありがとうございました!


 

この記事を書いた弁護士

木下貴子
木下貴子
岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり18年目。
岐阜県立多治見病院など地元事業者の顧問弁護士を務め,法律のみならず経営に関するアドバイスも行っています。
個人のお客様には,離婚,相続,不動産案件を多く取扱っています。
著書「離婚調停は話し方で変わる」は,Amazonランキング「法律」部門ほか5部門で第1位を獲得。
相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーとしています。お気軽にご相談ください。

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