多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

心揺さぶられる参観日~感動を生む構造~

心揺さぶられる参観日~感動を生む構造~

いつも読んでいただき,ありがとうございます。

昨日は,息子(1年生)の学年最後の参観日でした。
息子のことでは,本当にこの1年泣き暮らしてきた気がしますが,また「じん」としました・・・。

そして,あ・・息子はやっぱり,私に「感動」を与えるために来てくれたんだ,と思えました。

「感動」って,どうして生まれるのだろう?と改めて考えましたので,その「気づき」もシェアしたいと思います。

何も感動しない人生よりも,沢山感動できる場面がある方が,人生ってとっても豊かになるな~~と思います。
そして,「感動」は,お仕事でも「また,あなたにお願いしたい」と言ってもらうために,とっても大事。

自分の子どものことを話したいだけ・・が本音ですが(笑),

「感動」が,どのように作られるのか,参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

1 成長

成長を見るのって,感動する。
ペットの成長も,野菜や果物の成長も,考えてみると自然の神秘。なぜ,成長していくのだろう・・

そのなかでも「人間」の成長,こどもの成長は特に感動する。

昨年4月,1年生で初めての参観日。
昨日と同じ国語の授業だった。

息子は,先生が言う教科書のページを全く開けず・・・
廊下に飛び出そうとし・・
前に置いてあった先生の物をいじろうとしたり・・
音読して,と言われたら・・他の子は,自分の席で当然読んでいるけれど,息子だけは,私の目の前まで来て読もうとした・・


それで,「あれ?おかしい??」と気づいたのだった・・
あれから,もうすぐ1年・・

昨日の息子は,最初はなかなかどこを読むのか分からなかったけれど,みんなと同じように「たぬきの糸車」を音読していた。
少し遅れてしまったけれど,最後まではきはきと読んでくれた・・

途中,少し立つことはあったけれど,殆ど席にいられた・・

頭の中で,4月のことが思い出されて・・
「きょ、今日は・・みんなと同じ所を席で読んでる~~~~~」と
その「成長」ぶりにめちゃめちゃ感動した。

娘(現在5年生)のときには,殆ど何も思わなかったのに・・(むしろ,挙手しないことにちょっとイラッとしていた気も)
娘なりに成長していたはずなのに,ちゃんと見えていなかったな・・と反省もしました。


「成長」に気づくと,人は感動するのですね
お仕事でも,お客様に毎回,以前のサービスよりも成長・発展している様子を見せられたら感動を起こせそう、、と思いました。
そして,娘の場合のように,気づかないときもあるので,その場合には,こちらから知らせる,というのもあり・・かなと思いました。

みなさんのお仕事,サービスは,「成長」していますか?
私も成長し続けることを意識してこれからも励みたいと思います!

 

2 過程を知っている

ききょうスタッフ(支援の必要な子に配転して戴いている多治見市の制度による支援員)の先生が,この1年,ずっと息子に寄り添ってくれた。

息子は,この先生が大好き。
先回の秋頃にあった「参観日」のときは,少し離れたところにこの先生はいてくれて,何かあると,すっと近づいて支援してくれていた。

今回は,廊下のいつもより離れたところにいて,鉛筆を落としてしまったとき以外は,ずっと見守ってくれていた。
毎日,毎日,息子の状態を紙に書いてくれて,応援してくれた先生。

「お友達の話を聞こうね」
「お友達が話をしているときは静かに聞こうね」
「自分があててもらえなくても(挙手をして),叫ばないようにしようね」

という,息子の自己中心的で,コミュニケーション能力不足の点について,根気よく指導事項を書いてくれたり,

「給食,残さず食べられたね。OK」
「かわいい海の生き物が沢山描けたね。」
「お友達に嫌なことをしてしまったけれど,自分から謝れてすごかったね」

など,褒め言葉を書き残してくれた。

そのおかげで,いつでも私は息子の学校での様子が分かって「褒めどころ」も教えてもらえて嬉しかった。

お友達が傷付くことを言ってしまったり,傷つけてしまったときには・・本当に悲しいことも多かったけれど,昨日の息子の様子を見て,そんな苦労も乗り越えてきたな(って,まだ乗り越えきれてないけど)・・と改めて思った。

本当に,先生のおかげ。
担任の先生も,息子が朝来てから,片付けるのが遅いので,工夫して早く片付けられたら,先生と遊ぶという作戦を考えて,取り組んでくれた!

・・みなさんの「愛ある協力」で息子の昨日の姿があった。

他の子が発言したとき「何が?」とかブツブツつっかかる場面もあってドキドキしたけれど,先生が言うには,「今日はかなり頑張っていた!」とのこと。
そうだね・・頑張ったよね,本当に嬉しかった。先生と参観日が終了してから話をしたら,二人して,泣いてしまった。

行き先の見えない「地道」な先生の取り組みを知っているからこそ,こんなに感動できたのだと思う・・
「苦労して」「工夫して」乗り越えてきた,その「過程」を知っていると,感動する。

お仕事でも,一緒に苦労を乗り越えてきた仲間はその過程を知っているから当然感動するのだけれど,お客様としても,どのような苦難を乗り越えてこの「商品」を生み出したのか,と教えてもらえると確かに感動する。

みなさんのお仕事,サービスは,どのような苦難を乗り越えて作られた物でしょうか?
是非,教えて戴きたいな・・と思いました。

 

 3 シチュエーション

参観スタートしてから,ずっと「うるうる」はしていたけれど,途中までは保っていた私。

でも,
「国語の授業が早く終わったので・・何で早く終わったんだったかな?お父さん,お母さんに歌を歌うためです!」
「入学式で入ったばかりの頃は,心配なことが多かったと思いますが・・・(その後成長した的な話をされたと思いますが,既に動揺しており,詳細が不明)」

という先生の話がされた時点で涙腺が崩壊した・・

(まあ,何にせよ,最近涙もろくなっているんですよね・・・・やっぱり,年ですか(笑)?)


なので,その後の歌はあんまり,歌詞とか覚えていない。
でも,ただ,ただ嬉しかった。

息子は時折私の方を見て,少し不安そうな顔をした。
歌い終わった後,「なんで泣いているの?」と聞かれた。
「嬉しいから,泣いてるんだよ・・・」

そうか・・息子は嬉しくて泣く,っていうことはなかったかも・・・この先も?
この気持ちは,分からないのかも知れないけれど,分かるように伝えていきたいな・・


成長してるな・・と感じ入っていたところに,この「シチュエーション」で,心を打ち抜かれた気がしました。

自分が感動しているときに,さらに感動的な「シチュエーション」を与えられると,感動は増すんですね・・
「サプライズ」も近いものがあるかも知れませんね・・

お仕事でも,お客様が期待していないところに,意外なシチュエーションがあったら,感動は増しそうですね。
「計画的に」「時間をかけて」シチュエーションを考えてくれたその「想い」と「割いて下さった時間・手間」が人を感動させる気がします・・

みなさんのお仕事,サービスにも「感動」を呼び起こすための計画的な「シチュエーション」はありますか?
私はこれを作り出すのは得意ではないです・・でも,「シチュエーション」はやっぱり素敵だったので,私も作っていきたいと思いました。

 

まとめ 感動はすぐそこに


息子との毎日は,割とひっちゃかめっちゃかなので・・・
ちょっとしたことで,感動できる。

最初の写真は,息子が作ったパンダの帽子。
この「カラフル」な色使いが私は大好きだし,耳にちょうどはまるように作るところなんかにも感心してる(←親ばかですから)

来年度は,今のような支援体制を取るのが難しいということで・・
今,支援学級に行くかどうかの決断をせまられています・・

ホント,どっちがいいのか分からない。
今のクラスの子ども達は,それなりに息子の「扱い方」を心得ていて,うまく接してくれている。
今回の参観日では,最初に発表した子が,次に発表する子をあてていく,というやり方をしていたのだけれど,息子もお友達から何度もあててもらって,差別せずに接してくれてるんだ・・ってそれこそ,感動した。

私は・・・いわゆる「健常者」「普通の子」にとっても,小さい頃からこういう子と接してくれることが,息子のためだけでなくて,他の人との「違い」,「自分自身の良さ・違い」を認められる人になるためにいいことなんじゃないかな,という気持ちがある。

詳しくは知らないけれど・・大阪市の大空小学校(http://minna-movie.com/school.php)のように学べたら,どんなにいいだろう・・

他の子に息子があわせるのは難しいけれど,もし,周りの子ども達が理解して接してつつ,ダメなところは子ども達自身が注意してくれたら一緒に成長しながら過ごせると思う・・

でも,今は多治見で考える限り,その選択肢はない。どっちがいいんだろう・・・
実際に見学して思ったのは・・支援学級では,丁寧に子どもに併せて接してくれるから子どもにとっては有難いけれど,なんとしてでも,勉強させる・・という感じではない。
その意味で,学力面はどうしても親は気になってしまう・・
今ほどの支援は受けられないにしても,普通学級で可能な範囲の支援を受けさせてもらえることにかけてみるのもいいのでは・・??
それでダメなら,支援学級に変わることもありかも・・。

それで,息子に聞いてみた。
息子:「ぼくは,支援学級に行く」
私:「なんで。大好きな女の子達とも離れちゃうけどいいの?」(←息子は,基本的に女子が好き♪)
息子:「だって,支援学級は,僕にあわせて,僕のためになるようにしてくれるんだよね。お母さん,そう言ってたよね」

・・そうか,私が支援学級の先生の説明を聞いて,その姿勢に感動して旦那に話していたときに聞いていたんだね。
・・この聞いていなさそうで聞いているところと,記憶力にも感動(←親ばかですから)。

なら・・わかんないけど,息子の選択に任せてみようかな(夫にはまだ詳しく言ってないので,これから言います)


全然まとまっていませんが・・「子どもの力」に気づけること,「人間のそれぞれの持つ力」に「気づけること」,それ自体が「感動」なのかも。

これからも,それぞれの人の良さ,能力に「気づき」まくって,その良さを人にも伝えていきたい・・


このブログを読んで下さったみなさまにも,人生の中で沢山の「感動」を受ける体験がありますように,
そして「感動を作り出す方法」を考えるヒントになりますように…

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!