多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

日本でいちばん大切にしたい会社~ぎふしん青年重役会講演会!

日本でいちばん大切にしたい会社~ぎふしん青年重役会講演会!

a0008_001876いつも読んでいただき,ありがとうございます。

少し前になりますが,7月7日に取引させていただいている岐阜信用金庫「ぎふしん青年重役会」主催の講演会に参加しました!
テーマは「日本でいちばん大切にしたい会社」,講師は法政大学院政策創造研究科教授「坂本光司」先生です。
先生は,今まで7000社以上の企業等を訪問,アドバイスされ,「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員会委員長をされています。

なかなか経営者には厳しい話でありましたが,改めて考えさせられる視点をいただきました。

生き残っていく会社に共通する10の要素を教えてもらいました。
そのなかで,お役に立ちそうな話を3つ報告をします!

その1!人本経営!

生き残る会社は,「人を大切にする」会社。
この大切にする「人」として,5人の「人」をあげています。
1社員とその家族,2外注先・仕入先,3顧客,4地域社会,5株主です。
順序も,この1番目,2番目の順番で大切にしなければならない,と言われています。
確かに,顧客重視,顧客満足度などを最初に経営者は意識しがちです。
しかし,まずは社員とその家族が会社で働くことで幸せにならないと,お客や社長を幸せにしようとは思えない…
勉強会でご一緒している公認会計士の曽根先生も,以前顧客満足を一番にかかげていたときは,あまりうまくいっていなかった…と言われていました。
社員のお誕生日を会社のみんなでお祝いする…なども素敵ですね。
「社員とその家族」満足度,はかってみるといいですね♪

 

その2!年輪経営!

長い目で見たとき,急激な成長は抑えなければならない。
20%以上の成長はあえてしない…
年輪のように,必ず前年よりも少しだけ成長する,ということが大切,とのこと。
前年比2倍,3倍の売上げ,ということを聴くと,それだけですごい!!と思いますが,計画的になされているかどうか…が大切なのですね。
弁護士として,景気の良いときに大きく借入れをして設備投資をし,後に売上げが下がって,返済困難になり,破産する…という事例を数多くみています。
コンサルタントの師匠が言っておりました経営は「打上げ花火ではなく,備長炭」。
・・継続して燃え続けることが大事ですね。
自戒を込めて。

 

その3!非価格経営!

うちは価格が安いから!で勝負するのではなく,違うところで戦おう・・という話。
「薄利多売」という言葉があるように,大企業であれば,薄利であっても多売することで利益の維持は出来る…
しかし,中小企業で多売する生産力,宣伝力を維持するのは難しいですから,同じように戦うには無理がありますね。
例示として,熊本県の「盛高鍛冶刃物」をあげていました。
通常,数百円~数千円で買える鎌,包丁が1万円以上で売れている…
売っている先は,海外の料理店など。
海外のお客様,有名店のシェフなどであれば,日本の切れ味の良い,高い技術のある刃物を高額で買って下さるのですね…
岐阜県の関市も刃物で有名ですが…ロシア向けに売られている物もあるようですね。
多治見市の陶器は一般にお手頃価格で売っていますが,どこに住んでいる,どういう仕事のお客様向けだったら,高額でも買って下さるのでしょうか…
これからは,日本の人口は減少していくので,海外に目を向けた視点もとても大事だと思いました♪

 

まとめ 一番大切にすべきことを一番大切にしている会社

日本でいちばん大切にしたい会社とは「一番大切にすべきことを一番大切にしている」会社,といわれます。
それは,「人の生命」「生活」・・
経営は「社員とその家族を永続に幸せにする活動」であり,
企業,会社はそのための場所である,とのこと。
自分自身の命の一部である「時間」を企業のために使ってくれている社員の皆さん…
命を預かっている,という気持ちを経営者は忘れないようにしないといけない,と思いました。
永続するためには,お客様に喜んでもらうことももちろん大事,,,ですね。

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!