多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

周りと差がつく得する話し方~鴨頭嘉人さん名古屋講演会

周りと差がつく得する話し方~鴨頭嘉人さん名古屋講演会

いつも読んでいただき,本当にありがとうございます。

今回は,昨日ボランティアスタッフとして参加した鴨頭嘉人さんの「周りと差がつく得する話し方」をテーマにした鴨頭嘉人さんの名古屋講演会に参加しました♪とても楽しかったです。
鴨頭嘉人さんは,マクドナルドで働いて,管理職を経験してから,退職し,今はYouTube講演家として,チャンネル登録者数100万人を超えていて,その話す内容,話し方,で沢山の方を惹きつけています。私は「話し方」を学ぶために,現在,鴨頭嘉人さんが開催している「話し方の学校」に通っています。

今回は,講演会で気づいたこと,また,鴨頭嘉人さんの書籍「コミュニケーション大全」から,「話し方」が上手くなるために大切なポイントについて,シェアします。

どうしたら,周りと差がつく得する話し方ができる?ポイントは?
話し方を磨くために,日常で出来ることは?
正しい話し方よりもコミュニケーションで大切なことは?

について,3つお伝えします。

1 差がつく話し方のポイント

講演会では,周りと差がつく得する話し方ができるポイントを3つ紹介していました。
そのうちの1つは,「聴き力」

話し方を学ぶ,上手く話せるようになりたい・・と思うと,「話す」方のスキル,テクニックを身に着けたい,と思いがち。
でも,なぜ話すのか…と考えると,私たちはなぜ,話をするのでしょう?

お互いが違っていて,そのままでは分かり合えない,人間同士が,「話す」ことによって,言葉を通じてコミュニケーションを取り,人間関係を良くするため。
もちろん,人間関係が良くなっても,それによって,相手に動かされるばかりになりたいわけではなく,相手が自分が思う方向へ動いてくれたら,嬉しい,という気持ちはあるはず。

1対1で話す場合と多くの方に対して話すパブリックスピーキングでは,その「目的」も違う部分はあると思うのだけれど・・
少なくとも,共通するのは,相手に自分が伝えたいことが伝わったと感じられて,この話を聞けて良かったと相手に思ってもらえること,その結果,その人との関係が良くなることにあると思う。
そして,関係が良くなった結果として,相手が自分が思うような方向に動いてくれるきっかけになったり,さらに大きく言えば,その人が望む人生に向かって行くためのきっかけになったら嬉しいな,と思って話したいのではないかと思う。

…そう考えると,一方的に話して,「~して欲しいから,やって」「~した方がいいから,やって」というような感じで話して,自分の思うように動かそうとするのは,無理そうですよね。

では,そのためにはどうしたらいいのか・・?

相手は自分を大切にしてくれている,と感じる人からの話でなければ素直に聞く気になれないし,聞いても動こうとしない。
自分の話を聞いてくれるって,その人が自分のことを大切にしている,あなたはそこにいていいんだよ,と認めることで,相手に大切にしていることが伝わるもの。
だからこそ,やっぱり・・「話す」スキルを磨く前に相手の話を聴く,「聴き力」が大事になるのでは,と改めて思いました。

では,その「聴き力」を磨くにはどうしたらいいのか?
さらに,3つのポイントを紹介されていました。

是非,まだ講演会を聴いていらっしゃらない方は,こちら▼で今後全国で講演会がなされますので,きいていただけたら嬉しいです♪
https://kamogashira.com/tours/
みなさんは,「聴き力」,自信ありますか?

2 話し方を磨くために日常出来ること

鴨頭さん(愛称,鴨さん)の話し方の学校でも何度も出てくる「日常」が大事,という言葉。
改めて,今回も出てきたのですが・・本当に大事だと思う。

残業をいきなり会社のスタッフに頼もうとしても,普段,「日常」で,話も聞いてくれない人,大切にしてくれていると感じられない上司の話なんて,聞きたいと思えない・・

「聴く力」が大事,というような話も,これまでの人生で聞いたことがある人も,きっとこのブログを読んでくれている方の中にもいらっしゃると思うけれど,本当にそれが毎日の「日常」で実践できているのか・・と考えてみると,私自身,やっぱりできていないな,と思う。

だから,何度でも同じ話を聴いて,思い出して,やってみる機会を作るのは,大事だな・・と思う。

そして,今回ボランティアスタッフをやってみて気づいたのは,そういうことを日常実践している,と分かる人と近い距離で出来るだけ同じ時間を過ごす,ということも大事なこと。

聴く力がすごい人って,こういう人なんだ・・,コミュニケーションが上手な人,話すことが相手のプレゼントになる人って,こういう言動をするんだ・・ということが,間近で分かる。そうすると,単に話を聴いているだけのときよりも,実際の場面で体験することで,「あ~こういう風にするとこんなに気持ちよく話せるんだ,この人のこと好きって思えるんだ」と,何をしたらいいのかが具体的に分かる,実感できる。

通常「ボランティア」といえば,無償で誰かのために仕事をする,ということだと思うけれど,今回のボランティアスタッフは,「有料」ボランティアでお金を払った上で,誰かのために(今回で言えば主催者の三ツ口さんや講演家の鴨さんのため,または,一緒にそれをサポートする誰かのため)行動する,という方なので,その日常の立ち居振る舞いに,とても学びが多い。

ざっくりとは,笑顔や声のトーンや,場の盛り上げ方,リアクションの大きさ,聴き方,来て下さったお客さんが困らないように誘導するにはどんな声掛けをして,どんな準備をしたらいいのか(私は受付係だったけれど,ディズニーランドで働いていた方ボランティアスタッフとしてやってくださって,めっちゃ助かりました)

・・・これも言葉で伝えるのは難しいので,是非体験してもらえたら嬉しいな,と思いました。

もし,鴨さんの講演会に参加するのでしたら・・ボランティアスタッフとして参加するのもお勧めです♪
優しくて,あたたかい仲間と一緒の時間を過ごせます♪

みなさんの家庭や職場の「日常」はどんな言葉,どんな顔,どんな行動であふれていますか?

3 正しい話し方より大切なこと

今回の講演会もそうですが・・・鴨さんが,ファンの方々の力も受けながら,広めている著書「コミュニケーション大全」
私が一番インパクトがあったのは,72頁から始まる「正しい人は,優しい人?」の項目。

「正しい」話し方よりも,「優しい」話し方が大事,という点。
もちろん誤って伝わってしまうのは避けるべきだから,「正しく」伝えるコミュニケーション,話し方,は大事。
自分がせっかく持っている「優しさ」がコミュニケーションスキル,話し方のスキルの不足のために「正しく」伝わらないのはもったいない。

けれど・・

「正しさ」,「正しい」話し方をすることが目的になってしまったら,「優しい」気持ち,「優しさ」が伝わらなくなってしまうことがある・・

このことが,鴨さんの夫婦間の会話,娘さんとの会話の中で分かりやすく書かれていて,なるほど!と思いました。

誰かの思う「正しい」,それは,そもそも,その人が思っている「正しさ」でしかない場合が多い。
でも,専門的に学び,鴨さんのように話し方のスキルを磨いている人から見たら,家族に対しても,この「話し方」,コミュニケーションの方法が「正しい」と伝えたくなってしまうのは当然だと思うけれど・・
それをやってしまうと,本当は良い関係を築くために相手への言ってみれば「優しい」気持ちからかけた言葉が,全く「優しさ」としては伝わらず,本末転倒になる。

娘のイチカさんの「正しさより優しさだよ」という言葉を聞いて,鴨さんが自分自身の「正しさ」を振りかざしたことを過ちと認めているところが素敵だな,と思いました。
この本では,「優しさ」に注目したコミュニケーションの視点が貫かれています。お勧めです♪

また,講演会では,このコミュニケーション大全では書かれていないことを話して下さっているので,講演会も聞いていただけるといいかなと思います。

みなさんは,「正しさ」だけを追求していませんか?(私自身への自戒を込めています~~)

まとめ 自分を好きになり,周りを大切にできる

鴨さんの今回の講演会のサブタイトルに「全ての人が,自分を好きになり,周りを大切にできる。そんな世界を創り出したい!」
とあって,本当に鴨さんのマインドは,この気持ちで溢れている,と思います。

前からYouTubeの動画を観ながらも感じていたのだけれど,それは,「話し方の学校」を通じて,身近でそれを感じています。

今回の講演でも鴨さんは言っていたけれど,話す内容や話し方のスキルの前に,マインド≒考え方がとても大事。
どんな考え方でコミュニケーションをとろうとしているのか,話そうとしているのか,改めて,マインド,「考え方」を磨きたいと思いました。

そして,マインドとして,私も最も大切なのは,私も「自分を大切にできること」「自分を好きになること」,ここなのではないかなあ,と思います。
ここから始まると,自分と同じように周りの人も大切にしようと,愛があふれ出る・・と思っています。

鴨さんが,超一流の人たちが伝えている事には共通点がある,として,その言葉が「シンプル」であることをお話されているのですが・・・
コミュニケーションの基本は,「自分を大切にすること」と話をして下さっているのを聞いて,やっぱりそうなんだな~~と嬉しくなりました▼

自分を好きになって,周りを大切にできる人が増えたら,この世界はより温かくて素敵な世界になるのではないかな,と私も思っています。
鴨さんは,勇気をもって言うと,ギラギラと熱い感じの人なので・・近づくのが怖い,と思う気持ち,めっちゃ分かります(笑)。
鴨さん自身がチャレンジ,挑戦をしているので,そうしなければ,ダメなのかも・・,チャレンジできない自分って駄目なのかも,責められてしまうかも,と思ってしまうこともあると思う。

でも,私も「話し方の学校」に通うようになって,鴨さんの話を改めて近くで聴いてみると,それぞれの人が,今実際にはしているのに,自分では気づいていない自分のチャレンジについて,気づかせてくれる,温かい目で見守ってくれる人で,一緒に学ぶ仲間も,「お前出来てないじゃん」と責めるような人は一人もおらず,出来ていることに注目して,認めてくれる空間なので,自分のこと大切にできる,好きになれる空間だと感じています。

なので…
もし,やっぱり,コミュニケーションの基本は,自分を大切にすること,からかも?と思って下さる方がいたら,一緒に色々な形で鴨さんにも,関わってもらえたら嬉しいなと思います。

それでは,

このブログを読んで下さったお父さん,お母さん,学校の先生方など子どもたちの教育に関わる方々,職場のリーダーの方々がどうしたら,「話し方」を磨くことを通じて,人間関係を良くすることが出来るのか,自分の望みも大切にしつつ,他の人と一緒に協力して叶えていくことが出来るのか,そのために必要なコミュニケーションのスキル,「話し方」のポイントは何なのか,ワクワク楽しみながら,考えるヒントとなりますように・・・

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!