多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

世界にひとつしかないオリジナル~陶磁工房 桃山~株式会社コジープレイス

世界にひとつしかないオリジナル~陶磁工房 桃山~株式会社コジープレイス

いつも読んでいただき,ありがと0265うございます。

今回は,地元多治見市,土岐市,瑞浪市などの東濃地区,可児市,美濃加茂市などの中濃地区で頑張っている魅力的な企業をご紹介する 名付けて!

「地元企業が日本を変える!」シリーズ第2弾!

株式会社コジープレイスの代表取締役 舩戸正直さんのご紹介です♪

舩戸さんは,多治見で育ち,多治見北高出身の私の先輩です。

現在は,多治見市内に事務所を置き,ネット通販事業でオリジナル雑貨を売って利益をあげていらっしゃいます。

特徴は,グラス,茶碗に,

あなたのリクエストにしたがって,

あなたが選んだ地元のデザイナーが

文字やイラストを手書きでいれてくれるというところです。

なので,出来上がる品物は世界にひとつしかないオリジナル!(詳しくは,http://www.momo-yama.jp/)

弁護士として倒産現場に関わる中で,地元の陶磁器産業は全般的に中国からの安い商品に押され,あるいは有名なブランド小売業に指示された商品を作るなどして,利益の確保が困難な状況となっていると感じます。

とても有名なブランド陶磁器もほとんどは地元多治見市で作成されていること,その技術を誇りに思う一方,これが多治見で作られていることは購入者には知られていないこと,作った会社の名前のままで売れないことをとても残念に思います。

その中で,舩戸さんは「自分の売りたい値段で売る!」という信念の元,付加価値の戦略をとって成功されています。

・・・では,その成功の秘訣は何でしょうか? 勝手に私の思う成功の秘訣を,ご紹介します!

 

その1 時流への敏感さ!

舩戸さんは,大学卒業後,あのIBMに就職しています。

IBMでは,大型コンピューターのシステム管理を主に業務としてしていました。

なぜ,IBMに入社したのですか?

という質問に,

「子どもの頃,よく映画みてさ~~。SFとか未来の映画には必ずコンピューターがでてくるよね。やっぱり,これからは,このコンピューターを使うことが当たり前になる世の中になるだろう,って思った。」

とのこと。

その後,三木谷さんが楽天を設立,ライブドアの前身,オン・ザ・エッヂが設立されてきた1995年ころ,インターネットの全盛期がくると考えた。

その頃東京は,自分も一発当ててやる!という熱のようなものがあったという。

その中で,自分もIBMを退社して今で言うスカイプのような事業をするベンチャー企業へはいった。

それからWEB制作,ネット通販事業を始め,紆余曲折ありつつ(笑),今の形態にたどりついた。

やはり,映画って素敵ですね♪

いつもこれから,どんな世の中になっていくのか,未来を描く視点をもつことは大事だと思いました。

 

その2 自分の大好きなこと,興味があることから始める!

その1の話にも関わるけれど,舩戸さんは,きっともともとコンピュータやインターネットの世界が面白い!という感覚があったと思う。

それに加えて舩戸さんに感じるのは「オシャレ」だ。

舩戸さんは,「女にもてたい!」「かっこいい」を目指している(笑)。

確かに,衣服,持っているものなど,こだわりをかんじる。

大学では「建築学科」だったらしい。

もともと,「デザイン」に興味があり,「個性的」なものが好きだったのだと思う。

今のオリジナル陶器にも他の人では出来ない「おしゃれなもの」がよかった,ということが現れている。

当初は,地元多治見市の若手作家の陶器をネット通販するなどしていたらしく,単に陶磁器をネットで売る,ということではなく,自分がかっこいい!と思う商品を売りたい,という気持ちがみえる。

一時期は,施主が住みたいと思う「ドリームハウス」を設計してくれる建築士と結びつける事業もやっていた。

ここにも,デザイン,個性的なものへのこだわりを感じます。

こだわりと仕事が結びついているからこそ,独自のアイデアが生まれるのですね!!

私の本当に好きなこと,こだわりってなんだろう・・・。

小さい頃の自分をゆっくり振り返ってみると,気づくものがあるかもしれませんね!

 

その3 手をさしのべたいと思う熱意!

今後,地元で起業しようという人へのメッセージをきいたところ,

「はじめたらネバーギブアップ,多くのことをやって,うまくできるのはその中のごく一部。一生懸命やっていれば手をさしのべてくれる人がいる」

と言っていた。

舩戸さんは,多治見市で起業家を支援するシステムであるBIの第1期生らしい。

この支援を受けるには,取り組む事業が地元の「地域経済に貢献できる事業であること」というような要件がある。

その頃,舩戸さんは,多治見の若手作家の陶磁器をネットで売る,ということで支援決定をする人達の前でプレゼンテーションをし,支援を受け,入居できた。

しかし,その後まもなく,ドリームハウス事業をしたい!と真剣に決意。

これを言ったところ,そんなすぐに事業を変えるなんてふざけている!

というようなことを言われ,最終的には,自ら退去することに・・・

この新事業には開業資金が必要。

このとき,困って様々な金融機関を訪問した。

みな,断られた・・・

しかし,ある金融機関だけ,その上役が出てくれ,「舩戸さんなら!」と貸してくれたのだ。

その人は, BIでプレゼンテーションをしたときに,話を聞いてくれた選定委員の人だったのだ。

・・感動ですね。 今は,地元陶磁器,地元作家(デザイナー)をつなぐ仕事をされている舩戸さん。

自分がこれだ!とおもったことに責任と熱意を持って,突き進んでいく姿が他の人の気持ちを動かすのですね。

 

素敵な奥様のお話も聞きました。

東京から多治見に戻ってきたのは,やはり,家族と住むなら多治見市が良い・・・と思ったとのこと。

嬉しいです!

ネット通販であれば,多治見市にいながらでも,日本中,世界中を相手に商売できますよね♪

多治見北高で255人中,学年ビリの255番の成績だったことが今の原動力でもあるとのこと!

私も高校では,沢山の賢い人に囲まれ,今弁護士業界でも東大卒の人達に囲まれ,学歴ではとてもかなわないな~と思います。

でも,負けない何かを作りたいですよね!!!

将来的には,経済的成功,持っている車などにとらわれない人物になりたい!と先輩は言われていました。

もうしばらくは私もガツガツ励んでいきたいと思います(笑)

知り合えたご縁に感謝し,ますますの発展を期待しております!

 

それでは,地元企業から成功のヒントを学び,地元企業を応援する「地元企業が日本を変える!」シリーズ,今後も書いていきますので,どうぞ,宜しくお願いいたします。

最後まで読んで下さって,ありがとうございました!