同一労働同一賃金-2つの最高裁判例(ハマキョウレックス事件・長澤運輸事件)から-

 

本年6月1日、労契法20条の関する2つの最高裁判決が出されました。

 

契約社員のドライバーが、正社員にのみ諸手当等が支給されるのは労契法20条に抵触する不合理な労働条件として差額を求めた訴訟(ハマキョウレックス事件)と、定年後継続雇用したドライバーの賃金を2割引き下げたことが期間の定めの有無によるもので不合理であると訴えた訴訟(長澤運輸事件)の2事件です。

 

どちらも、無期労働契約の正社員と、職務内容が同じ有期労働契約の非正規社員との間に存在していた賃金格差の適法性が争われた事件です。

 

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中小企業法務から見た女子体操の問題そして企業のブランド戦略

いよいよ9月

今日から9月が始まりました。写真は,富山市の富岩運河環水公園になります。

先週,愛知・岐阜・三重・富山・石川・福井の弁護士が集う中部弁護士連合会の夏期研修のため,富山に行っていました。

研修の内容は,民法改正,法人の破産申立て,事業承継など,多岐にわたりましたが,この研修で得た知識は,今後,企業の相談に生かしていきますので,どうぞよろしくお願いします。

最近,知財に関する相談が増えています

本日は,私が多治見ききょう法律事務所に入ってから,知的財産権に関する相談が増えてきたということもあり,商標について解説をしようと思っていました。

企業の大小にかかわらず,ブランド戦略が重要視されています。

しかし,このブログで,自社の商品名などを保護するための制度である商標についてお伝えしていませんでした。

そこで,今回は,商標について書こうと考えていました。

今週,女子体操をめぐり騒動が起きました

ところが,今週は,みなさんがご承知の通り,女子体操の世界でパワハラや暴力について大きな騒動が起こりました。

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裁判所が判断基準にする7つの価値

いつも読んでいただき,ありがとうございます!
今回は,力を入れている研究テーマ「離婚調停の技術・実践法」です。
「離婚調停の技術」「こころをつなぐ離婚調停の実践」「離婚調停」を読みましたので,
そこから裁判所が重視している価値基準・技術・実践法のコツをシェアしたいと思います。

この内容を知っておくことで,離婚調停で,どのような技術を磨き,
どのような「話す内容」に力を入れて話せば,裁判所の価値観と一致して評価してもらいやすいのか,
どのような実践をすれば,調停委員や調査官,裁判官など裁判所の心を動かせるのか,のヒントが分かります。

今回読んだ書籍は,元家庭裁判所調査官,元家庭裁判所裁判官の書いた書籍です。
そのため,紛争がどうしても,当事者だけでは解決できない場合に解決に導く「裁判所」
では,何を大切にしており,どんな判断基準で,どんな技術を重視しているかが,内部者の意見としてとても参考になりました。

私たちは,誰かと争いになるとき,どちらも自分が正しい,という気持ちを持ちます。
何が正しいのか,の判断は人によって違いますが・・
解決できない場合には,裁判所では,どんな判断基準で最終的に判断されるのか?
何を重視して,決められるのでしょうか?

これを知っておくことで,裁判所の力を借りなくとも,
自分たちだけ解決するための助けになる!とも思います。

家庭問題の解決のため,裁判所が判断基準とする7つの価値は?
裁判ではなく,話合いの場である「離婚調停」で重視されている考え方は?
調停と裁判ではなぜ,異なる技術が必要なのか?
離婚調停で具体的に裁判所が必要と考えているスキルとは?


をお伝えします♪

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「学び」の夏〜立秋の候に感じること

岩村藩出身の儒学者・佐藤一斎の言葉

旧岩村藩(恵那市岩村地区)が生んだ佐藤一斎の遺した言葉に,次のようなものがあります。

少にして学べば,即ち壮にして為すこと有り。

壮にして学べば,即ち老いて衰えず。

老いて学べば,即ち死して朽ちず。

〜佐藤一斎『言志晩録』60番

若いときに学んでおけば壮年になってそれが役に立ち,壮年時に学べば老いても衰えることはなく,老年になっても学んでいれば,死んでも朽ち果てないような存在になる。

この業界にいると,このことは強く感じるもので,その言葉通りの生き様の法律家もいれば,そうでない人もいて,「学び」は法律家として差がつく原因のひとつだと感じております。

若いときに学んでおけばとはありますが,別に,「若い」かどうかビミョーな年代である30代,40代であっても,学んだことは後々役に立つのだとも感じております。

高校生という若いときに学んだことはきっと今後役に立つ。

今月に入り,そんなことを感じる機会に恵まれました。

今回は法律の解説を離れて,「学び」を中心に,仕事のことやわが街・多治見のことについて書いていきたいと思います。

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