多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

人目が気になる,人に合わせがちなあなたが楽になる3ステップ~母ちゃん,丁寧道,ありがとうの教科書(武田双雲さん)

人目が気になる,人に合わせがちなあなたが楽になる3ステップ~母ちゃん,丁寧道,ありがとうの教科書(武田双雲さん)

こんなことして,変な人と思われないだろうか・・?嫌われないだろうか?
人目が気になることありませんか?私は,めちゃめちゃあります(笑)

自分勝手と思われたくない,人に合わせておけば大丈夫,その方が人間関係は上手く行く,
知らないうちに私は,そう思うようになっていました。

・・一方で,私の大好きな書道家,武田双雲さん。
ご自身でもADHDであることを隠すことなく表明していて,誰かに合わせようとしている感じはない。
自分らしく,力を抜いて「楽」に生きている感じがして,とても惹かれる・・女性ファンもとても多い。

この違いは,何なのだろう?
どうしたら,自分らしく,楽に生きながら,人との良い関係を築けるのだろう。

武田双雲さんの本,「丁寧道」,「母ちゃん」,「ありがとうの教科書」から,
なるほど,楽に生きながら自分らしく輝いている人と,頑張っているのに苦しい,と感じる人との違いはここにあったのかも・・・

この3つのステップで少しずつやっていけば,双雲さんのように,「天才」と「褒められ」て育ってきた,褒められネイティブでない凡人の私でも,あまり人目を気にせずに,自分らしく楽に生きられるかも,しかも,その結果,輝いてイキイキと生きられるかも,と思いましたので,シェアします。

知らないうちに「親のため」「誰かのため」に頑張ってしまいがちな優しいあなたに知っていてほしい!
また,ついつい自分のことを後回しにしがちなお母さん,子育て中の親御さんにも知って欲しい,
人目を気にして,何となく苦しい,自分らしく楽に生きられていない,と感じるすべての男性,女性に知って欲しい,と共感したので,シェアします~

1「親のため」があることを知る

大好きな著書「丁寧道」から。

「人は意外と自ら好んで「義務感」を背負って生きている。」
「「しなくちゃ」「~のため」というように,人は「義務感」というものを,自らを奮い立たせるエンジンとしても活用」している。

「しかも,少なからずそう思うようになる発端は,「親のため」という面もある」
…これ,ホント,私の場合そうだった,と最近気づいた。

両親が不仲だった私の家。小さいころから,喧嘩も何度もあって,「離婚」の話も良く出ていた。
それでも強く生きている母親。頼りになる母親,笑顔でいてくれている瞬間が嬉しい。

でも・・・本当は,なんか息苦しいときがあったんだ。
蓋をしてしまっていたけれど,感じないように鈍化させてしまっていたけれど…
お母さんの喜びが自分の喜びなんだって,当たり前のように信じ込んできたけれど…

いつの間にか,お母さんを怒らせるのが怖くなってた。
お母さんから笑顔が消えるのが怖かった。
お母さんに言われたことは,何でも直ぐにやろう。

勉強もして,お父さんの機嫌も取ってうまくやれば,みんなご機嫌。
周りの人がどう思っているのか,に敏感になった。相手が喜ぶことをしよう・・
先生は,こういうことをすると,こういうことを言うと,嬉しいと思う,これは嫌いなはず,いつも考えて行動するようになった。

そうすれば,お母さんも,周りのみんなも笑顔でいられる,それで安心,それが自分の幸せ,と思うようになっていたのかも・・

99%離婚 モラハラ夫は変わるのか~変わるのが難しい原因と変わるために出来ること」でも書いたけれど,男性も,自分自身の言動の傾向が親からの影響を受けていて,気づきもせずに,無理もしていないつもりなのに,いつの間にか「親のため」に頑張っていることがある。
それが自分を苦しめることがあるって知った。

人に合わせがちな人,人の目が気になる人っていうのは,私みたいに,小さい頃の影響,親からの影響がある人も少なくない,と思う。
「丁寧道」で書かれているように,なかでも「親のため」にしている行動って大人になってからでも意外と多い,と思った。

まずは,そこに気づいたことで,自分は変わり始めた,と思うので,人目がに気になって苦しい,という方で変えたいな,と思う方は,このステップ1の「親のため」に知らずにしてきてしまったことがないかな,と振り返ってみてもらえたらと思います♪

みなさんは,親が喜んでくれる,親を怒らせたくない,と思って知らずに行動してきてしまったこと,ありそうですか?

2 対象を丁寧に感じ尽くす

「丁寧道」より。

「対象は何であってもいいので,あなたの気の向いた瞬間に「対象を丁寧に感じ尽くす」ということをしてみてほしい」これが「丁寧道」。

双雲さんが行っている有名な行動としては,ドライヤーで髪を乾かすときに,ただ何となく風を当てて乾かす,のじゃなくて,
「聖なる風よ,出でよ」!といって,乾かす,というお話がある。

乾かす瞬間瞬間の「今」を楽しんでる。ふっと笑えるお話で好き。

ビールを飲むときに,いつもより,じっくり缶をあけて「プシュッ」という音に耳を澄ましてみたり,
グラスに注ぐ「トクトク」という音を味わってみたり・・・でいい。

私は,「母ちゃん」の本を読んで,「文字」,「言葉」に注目して,その成り立ちを感じたり,状態を丁寧に味わうのが,自分は好きかも・・と思った。
お母さんである双葉さん,今私が話し方を学んでいる「話し方の学校」を主宰している鴨頭さん,3人の会話が紹介されている本「母ちゃん」での双葉さんの言葉。

「漢字」を書いていると,「だんだん字が荒くなってくる」
「「かな」の世界では」「やわらかい優しい字を丁寧に書かないといけない」「(かなの世界で)一度書道の基礎に戻る」
「それからまた漢字を書き始めると,漢字と「かな」の世界の中間になる」「中和していい感じにな」る。

ご縁があって,私は双雲さんに「書」を書いてもらうことになったのだけれど,ひらがなにするか,漢字にするかで,感じが変わることを双雲さんが話してくれた。
ひらがなは,流れるように,繋がるように書くから,縦に書くのもいい,といってもらって,ひらがなで「ききょう」と書いてもらった。

双雲さんのお母さん,双葉さんの言葉を聞いて,私はやっぱり,どちらかに振り切れない「中和」「中庸」って好き・・と思った。

男性,女性,父親,母親,離婚に関わる問題であれば,離婚したい側,復縁したい側,養育費を請求する側,請求される側,面会交流を請求する側,面会交流に応じる側,そして,子どものいる場合であれば,父とも母とも違う子ども自身の立場,それぞれ立場は違うけれど,違う立場の人のことも十分に知って,その立場でどんなことをそれぞれ感じているのか知りたい,その立場で主張すべきことを極めたい,その上で,バランスの良い解決を目指していきたいなと思ってるんだと,改めて思う。

「バランス」なんて,取っていても成功できないよ,誰にでもいい顔しても,誰からも好かれない,振り切った方がいいとも言われるけれど・・・

自分自身の「信念」はあるから,それに反するような依頼は受けられないけれど,そうでない限り,目の前にいる,自分を頼りにしてきた人を,どんな立場の人であってもご縁のある人として,出来るだけサポートしたい,と私は思っています。

私は裁判官ではないから,弁護士として仕事をする場合は,漢字という立場なら漢字,ひらがなという立場なら,ひらがなの良さに振り切って主張をしていくことにはなるのだけれど,それでも,自分の主張に関わらず,異なる立場の漢字のよさ,ひらがなの良さも分かる弁護士でありたいな,それを知りつつ,バランスの良い解決を目指せる弁護士でありたいな,と思った。

自分の言動が,生まれ育った環境,「親のために」と思って,苦しくなっているかも,人に合わせてしまっているかも,って気づいたら,まずは,全く他の人とは関係のない,自分自身の所作に着目してみる,って人目を気にせず楽に生きるために重要で,かつとても簡単にできる小さなステップと思いました。

自分が興味のあることを丁寧にやってみる,というのが2つの目のステップとして良さそうです。

みなさんは,日常のどんなことなら,丁寧に感じ尽くせそうですか?どんなことなら,丁寧にすると,より楽しくなりそうですか?

3 感謝すること

「ありがとうの教科書」から。

「母ちゃん」のエピソードにもあるように,「天才」と言われ,褒められて育った双雲さん。
基本的には,とてもポジティブに生きています。

そんな,双雲さんでも,「猛烈なバッシングと病気を経験してからは,単なるポジティブ思考だけではダメ」と気づいたとのこと。
「藁をも掴む思いで,様々な文献を読んだり,色々な人の話を聞くと,その中で「感謝の力」が,心にも身体にもポジティブな影響を与えることを知りました」とのこと。

「「今あるものに感謝をする」ということを意識してみると,面白いほど体調がよくなり,炎症も消えていくことを体感した」

双雲さんのような温かくて,ポジティブな方でも,猛烈なバッシングを受けることもあって,それで体調が崩れることもあることを知って,何となくホッとした。そして,そこからでも,立ち上がることは出来る。

…以前,小林正観さんという方のお話を聞いて,私も「ありがとう」「感謝」をすると,心身共によくなる,幸せにつながる奇跡が起こる,と知った。

相手を許せない,というのはしんどい,でも,許せない相手でも「感謝」することは見つけられるのでは,という話も聞いた。

嫌いになった元夫,元妻,自分にとっては許せない相手でも,子どもの親としてみれば,感謝できることもあるかも・・と,以前メルマガで書いたこともあった。
けれど…感謝なんてできません!というお返事ももらったりして,許すのはもちろん難しいのだけれど,感謝をいきなりするっていうのも,結構難しい,と思った。

確かに,許せない相手,嫌いな相手にいきなり感謝をするのって,ハードル高すぎだったかも,と思った。
まずは,自分自身の身体とか,身近にいる優しい友達,美味しいご飯を作ってくれる時に役に立ってくれる道具たち,など「今あるもの」,感謝しやすいものから感謝することだったら始められるかも,と思った。

でも,これも,離婚するなんて,子どもがかわいそう,と自分の親や周りの人から言われたりして,子どもに迷惑をかけてしまう自分が許せない・・・と責めてしまいそうな,しんどいときには,「今あるもの」に感謝をすることさえ,難しいこともあるかな,と思う。

そんなとき,出来そうなもう少し軽いステップが「丁寧道」,丁寧に感じ尽くす,ということかな,と思いました。
丁寧に感じていると,段々その対象に対して,愛情というか,感謝が芽生えてくるような気がする・・・
例えば私なら,言葉,文字を味わっていると,この絶妙な漢字を考えた人ってすごいなあ,こういう文字があるから,気持ちが伝えらえてありがたいな・・とぼんやり思える気がします。

以前,双雲さんが,お友達の本田晃一さんとお話をしているときに,「赤い花がある」「今,水を触っている」とか,指差しをしながら,まずは見えたり,触ったりするものの認識を口にしたり,感じたりすることから,始めるというようなことを言っていた。
感謝も,その前の丁寧にする,のも難しいときは,まずは,一つ一つの認識を確認してくことから,始めるとさらにステップが低くなるかな,と思った。

みなさんは,どのステップからなら,軽く始められそうですか?
何になら,感謝できそうですか?

まとめ ママも我慢しなくていい

もうすぐ,母の日ですね!突然ですが,みなさんにとって,母親,「お母さん」って,どんな存在でしょうか?
私にとっては,本当に大好きで,頼りがいがある,私を守ってくれる,全員が敵になっても,この人だけは私の味方でいてくれる,と信じ切れる存在です。

お母さんが笑顔でいてくれるとものすごく幸せ♪安心できる。
瞼を閉じてお母さんを思い出すと,イメージに出てくるのは笑顔いっぱいの母親の顔。

その当時はあまり意識していなかったけれど,お母さんの笑顔を見たい…と思っていたのが,今は分かります。
私が弁護士になろうと思った最初のきっかけは,母を守りたい,ということにありました。

私の人生の方向を決めるときにも大きな影響を与えてくれる,それが私にとっての母の存在です。
女性でも,法律の世界で戦うなら,男性と同じように力を発揮できる,弁護士になろう。
お母さんが笑顔でいてほしい,笑顔を守りたい,守らなきゃ,と思っていたんだと,思います。

実は,これに気づいたのは,私の息子の言葉があったから。

数年前,まだ息子が小学校の頃,家族でアメリカに行った。
発達に特性を持つ息子。見知らぬ土地で,落ち着かなくて,ちっともいうことを聞いてくれない。

そして!なぜかうちの家族は,旦那も娘も私の言うこと聞いてくれない!

・・家族で行動するには,合わせようとしなきゃいけないのに!

なんで合わせようとしないの!自分勝手すぎる!私ばっかりがみんなの都合を聞いて,合わせようとして疲れる。
私の言うこと聞いてくれないなんて,私のこと,好きじゃないんだ・・・どうでもいいんだ。
・・とっても苦しくなって,自然に涙が出た。

そんなとき,息子が私に近づいてきて,ギューッとハグをしてくれた。

「ママも我慢しなくていいんだよ」

・・・そうなのか,私,我慢してたんだ。
大好きなお母さんを困らせちゃいけない,って思ってた。それが愛だって,思ってた。

そういえば,母からよく言われていた言葉。
「あなたは,私(お母さんのこと)が大好きだから,お母さんを悲しませちゃいけない,って言ってたよね」

それが,知らないうちに,愛しているなら,その人を困らせちゃいけない,その人の言うことを聞くべき,と思うようになっていたのかも。そう口にしたら,

「その人を好きなことと,その人の言うことを聞くこととは違う」。娘の言葉。

…私にとって,愛情って,愛する人の言うこと,聞いてあげることだと思っていたんだ・・・でも,違うんだね。

このときほど,自分の言動が親からの影響を受けてるって,気づいたこと無かった。

それからどうも私は変わり始めたらしい。
「アメリカに行ってからあなたは変わったね」
「○○は嫌な気持ちになるからやめてほしい」と言えるようになって,母が笑顔で言ってくれた。
嫌なことは嫌って,大好きなお母さんに言ってもいいんだね。嫌われたりは,しないんだね。

なので!双雲さんの本を読んで,ホントそう!と思い,「親のために」と知らずに影響を受けてしまって,自分を抑え,人に合わせようとしてしまいそうな人,人の目が気になってしまって,何となく苦しいなと思っている人に気づいてもらえたらいいな,と改めて思いました♪

子どもだって,もちろん我慢しなくていい,でも,上手く伝えられないことも,我慢している事さえ気づかない事さえ,まだまだ多いと思うから,大人の方の聴く力,磨いていきたいなと思いました。
パパ,男性も,もちろん我慢しなくていい,と思いますが,「話し方」を意識して伝えてもらえないと,女性は恐怖を感じることも多い・・・

男女問わずですが,「話し方」「伝え方」は,自分自身を押し殺すことなく,上手く人間関係を構築していくために自分自身も磨き続けたいし,私が知っていることは伝え続けたい,と思います♪

これからも,うちに相談に来て下さる依頼者の方々のため,

そして自分自身の子ども達,家族,友人のため,弁護士として,
母として,子どもも,女性も男性も「幸せに生きるための方法」学んでいきたいと思います。

また,引き続き,研究発表,致します!

それでは,

このブログを読んで下さったお母さん,お父さん,子育て,教育に関わるみなさんにとって,人目を気にしすぎることなく,人に合わせすぎず,自分らしく楽に生きるためのヒントとなりますように。

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!