弁護士藤田聖典ブログ

多治見ききょう法律事務所所属弁護士藤田聖典のブログです。

藤田聖典ブログ

励まし,励まされる

このたび,多治見ききょう法律事務所に加わりました,弁護士の藤田聖典と申します。

昭和の懐かしい風情の残る一方で,フォトジェニックなカフェもある,そんな素敵な多治見市を拠点として頑張ってまいりますので,どうぞ宜しくお願いします。

写真は,夜の多治見駅北口,虎渓用水広場です。

今日からセンター試験

さて,今日(1月13日)から2日間,厳しい寒さの中,各地で大学入試センター試験が行われています。

科目を間違えないこと(例えば,日本史Aと日本史B,数学Iと数学IAなど)。

最後の1秒まで諦めず,1点を積み重ねる気持ちで問題冊子やマークシートと向き合うこと。

この2つが大切かと思います。

……センター試験という言葉を聞くと,ついつい,そんな受験アドバイスをしたくなりますが,まだまだ,教育業界で働いていたときの感覚が抜けていないようです。

プロフィールにも書いておりますが,私は,塾の校舎運営の仕事に従事しながら司法試験の受験をしていました。

頑張って登りきってよ

私のかつての勤務先では,中学受験生や高校受験生については,入試応援ということで,試験当日の朝,試験会場の前に立ち,自分の校舎の生徒一人ひとりに声をかけたり握手をしたりして,会場へと送り出していました。

どう声をかけ,どう送り出すか。どう緊張感をほぐすか。

一人ひとりの顔を見て,それぞれに合った送り出し方をします。

中には,合格するだけの力は十分あるはずなのに,緊張や不安でいつもの調子が崩れてしまい,実力が発揮できない子がいます。

東京や神奈川では,2月1日から中学受験が始まります。

ある年,2月1日から受け続けたのに,1校も受からないまま2月5日を迎えてしまうという子がいました。

様々な先生がその子の応援に行ったのですが,成果が上がらないということで,急遽,私がその子の応援に行くことにしました。

その子は,陸上が得意で,大学生になったら箱根駅伝に出場したいという夢を持っていました。

さて,私が試験会場の門へと続く坂道の下で待っていると,彼は,お父さんと一緒に,泣きそうな顔をしてやってきました。

私は,門へと続く坂道を指差して,こう言いました。

「あとちょっと。今日は大丈夫だから。あとは,この坂を箱根駅伝の5区だと思って,頑張って登りきってよ。」

箱根駅伝の5区は,東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖まで駆け抜ける往路の最終区間であるとともに,小田原から芦ノ湖まで高低差約860メートルを駆けのぼる箱根駅伝の10区間の中で最も過酷な区間です。

とにかく,今が一番きついけれども,ゴールはあと少し。

そんな思いを込めて彼に声をかけました。

彼は,私の声を聞き,それまでの引きつった表情がちょっとだけ和らぎ,「うん」と頷き,強い足取りで試験会場へと向かっていきました。

私の応援が功を奏したかどうかは分かりませんが,彼は,無事にその学校に合格しました。

決して第一志望の学校ではありませんでしたが,入学後,勉学に励むとともに,陸上部に入り,1500メートルの選手として活躍しています。

励まし,励まされる

12月末から2月までは教育業界の繁忙期で,司法試験のための勉強をする時間は殆どありません。

しかし,特に小学6年生の頑張る姿を見ていると,あの子たちが自分の何倍も頑張っているのだから,自分も司法試験合格のために頑張らなければならないと感じるわけです。

彼らを励ましていたようで,むしろ,自分が彼らの姿に励まされながら,自宅から職場までの電車の中で勉強をしていました。

今振り返ると,あのときは本当に苦労していたと思うのですが,当時はそこまで大変だとは感じていませんでした。

子どもたちの元気な顔を見ていたから,最後まで諦めず,粘り強く,しぶとく頑張ることができたのでしょう。

弁護士という仕事においても,人を励ます一方で,逆に皆様から力をいただいたりすることが多々あると思います。

そうした関係を大切にしながら,多治見を拠点とする地域密着の弁護士として皆様のために頑張ってまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

2018年1月13日