多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

小さな会社の組織・人財づくり3つのポイント

小さな会社の組織・人財づくり3つのポイント

005いつもお読みくださり,ありがとうございます!
昨日は,優しい雨の降る涼しい一日でしたね♪
地元多治見市で経営者が集まる早朝勉強会(6時半スタート!)PAL朝食会に参加し,午後は岐阜県中小企業団体中央会レディースクラブで研修がありました。
大人になってからも「学ぶ」って楽しい~!
様々な角度から情報,知識を「学ぶ」ことで,弁護士として大切な「バランス感覚」も養われる,と感じます。

今回は,PALで公認会計士・経営コンサルタントの曽根康正先生が「小さな会社の組織づくりと人財づくり」をテーマに話してくれました。
曽根先生は,厳しい~というイメージの強い方ですが(笑),話の中に「熱意」をすごく感じて,感動しました!
その中から,「経営者が人を増やして,組織化する際の3つのポイント」をお伝えします。

弁護士をしていると,職員から退職時に訴えられた,という話も少なくありません。

どうしたら,ながく職員がつとめてくれるのか?」「どんな人を採用したらいいのだろう?」
…今回のお話が,ヒントになったら,と思います。

1.目標を設定する

組織作りで,経営者がまずしなければならないことは「目標を設定すること」「それを伝えること」です。
確かに,目標のない集まりは,井戸端会議やサークル活動のようにバラバラで,一体となって何かに向かう,ということが無いですね…

ちなみに,SMC(曽根先生の会社)の目標は「岐阜県で1番の会計事務所となること」,そのためにグループで○○億円売り上げなければならない,ということを明確にされていました。

この目標に一緒に頑張りたい,という人を社員として雇わなければならず,反対に「そんなのめざさない~」という方には,辞めてもらう必要がある,と言っています。

但し,目標が一致している組織となったら,その目標に達成するための「手段」は,社員がみんなで意見を出し合う,ことを認めています。

東京に支店を出すのか,岐阜県内に他に支店を出すのか,多治見だけで増やしていくのか…など,「手段」は色々ありますね!

私も「目標」はあるけれど,それを田中弁護士や事務局にしっかり,伝えていなかったと反省しました。

もう少し,目に見える「数字的」な目標も明確にして,事務所会議で話をしようと思いました。
目標が明確になって,それがいつでも発信できれば,共鳴する仲間が集まりますよね!

みなさんは,目標設定できていますか?それを,職員に伝えていますか?

 

2.組織=経営者の成長

社員の成長<組織(経営者)の成長,つまり,社員以上に経営者は成長し続けなければいけない,そうです!
子どもの成長,植物の成長,ペットの成長…
「成長」を実感できると,見ている方も幸せな気分になります。
もちろん「自分自身」が「成長」していると感じられることは,人間にとって,とても幸せを感じるポイントだと思います。
つまり,会社組織でも職員に「成長」を感じさせられることが,組織作りでも大事になる。
…そのとき,問題なのが,「では,社員(職員)だけが成長して,組織(経営者)が成長しなかったらどうなるか?」です。
いくら社員が成長して能力を付けても,給与は上がらない,次の目標が見えない,ではその優秀な社員は,みなさんの会社を辞めてしまいます…
優秀な社員がこれからも一緒に伸びていきたい,と思えるような組織(経営者)として,経営者は永遠に成長しなければならないのですね。
曽根先生が,「俺もこの辺でいいかな~って思うときあるもん。それでも,それじゃあ,職員を成長させ続けられない,だから,目標をめざし続けている」と以前言っていたのを思い出しました。
私も「多治見ききょう法律事務所」=私自身がどのように成長しているか,「数字」なども使って,ちゃんと職員に伝えて,「組織の成長」を実感してもらわないといけない,と思いました。

…経営者のみなさんは自分自身の「成長」を実感されていますか?それは,社員にも伝わっていますか?

3.会社好きな人を採用する

採用基準は,会社好き>仕事好き>お金好き…だそうです。
つまり,お金が嫌いな人より,お金が好きな人を,お金が好きなだけの人より,仕事自体が好きな人を,仕事自体が好きな人より,自分の会社を好きでいてくれる人を雇うべし!ということです。
「そこそこお金があればよい」という人よりは,「もっとしっかり稼ぎたい」と思う人の方がパワーがある。
でも,お金だけ稼げればいい,という人は,その「仕事」でなければ,と思わないので,転職の可能性もある…
「仕事」が大好きであれば,その「仕事」をしたいと思って働いてくれるけれど,同じ「仕事」をさせてくれるのなら,他の会社でもいいと思われ,やはり,退社の可能性がある…
だから,「どうしてもこの会社で働きたい」「長く勤め続けたい」と思ってもらうには,自分の会社を好きになってもらう,必要があるのですね!
採用時には,なかなか「会社好き」を見分けるのが難しいでしょうが,会社の目標,理念にどれだけ共鳴してくれるか,がポイントとなりそうですね。
採用後も,勤め続けてもらうには,「会社」を好きになってもらえる,努力が必要…ということになりますね。
私も,田中弁護士にきてもらいたい,と思ったのは,私と同じように地元出身で,地元の人達の役に立ちたい,地元中小企業の経営者のお役にも立ちたい,という気持ちに共鳴してくれたからでした。
…今,「多治見ききょう法律事務所」を好きでいてくれるかな(心配,笑)?聞いてみたいと思いました。
…みなさんの社員さんは,お金が好きですか?仕事が好きですか?みなさんの会社が好きですか?

4.まとめ~社員は惚れさせなければならぬもの

セミナー最後に,徳川家康の言葉の紹介がありました。
200年以上続いた徳川家,初代徳川家康が「大将の戒め」として,言葉を残している。(写真参照)
家来と大将との関係はとても難しい…という話の流れの中で,「では,どうすればよいので?」という質問に対して

「家来はな,惚れさせなければならぬものよ」と家康は答えています。

…名言ですね。

社長が職員に惚れてもらうには,どうしたらいいのでしょう?

もし,誰かを好きになったことがあるなら,どうしてその人を好きになったのか,考えてみると,ヒントがありそうですね。
私がちなみに夫を好きになったのは…(←そうです,のろけです,笑)
夫が今でも勉強をし続けていること,私の気づかない視点を与えてくれること,自分の苦手な部分が出来ること,目標を設定し,計画を立てられること,考えが柔軟であること,私の気持ちを聞いて,一緒に解決方法を考えてくれること,仕事ができる,と感じること,誰かを助けたい,という熱意を感じること,周りの人にも頼りにされいると感じること,女性が働く,ということについて理解もある…ということでしょうか。
私も,「多治見ききょう法律事務所」でそういう人間と感じてもらえれば,田中弁護士や事務局から惚れてもらえるかな?
…自分自身が,職員だとしたら,どんな経営者についていきたい!と感じるか,想像してみるのもいいですね。
やはり,実際に10人以上の職員を抱えて,27年間経営者として組織を運営してきた曽根先生の話は,自分自身の経験に裏付けられていて,とても説得力がありました。
ありがとうございました!!

このブログが,「会社一丸となった強い組織を作りたい」「離職率を減らしたい」という経営者の方々のお役に立てますように…

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!