交通事故の代車費用はどこまで認められるのか

pic_c049みなさんこんにちは。三連休の方も多いと思いますがいかがお過ごしでしょうか?私は初日に甥っ子と遊んでいてぎっくり腰をやらかしてしまいました。クセにならなければよいのですが・・・

さて、今回は交通事故で車両の修理・買替えが必要となった場合の代車費用について書いてみようと思います。

代車費用が認められる基準は、事故により車両の修理・買替えが必要となり、それにより車両が使用不能の期間に、①代替車両を使用する必要があり且つ現実に使用したとき、②その使用料が相当性の範囲内である場合に認められるものです。

1 ①代車使用の必要性について

車両を営業車として使用している場合には、基本的に必要性が認められます。また、通勤や通学のために車両を使用している場合には、基本的に必要性が認められます。もっとも、現実に代車を使用していても、被害者が他に車両を保有しているなど代車使用の必要性がないときには代車使用は認められません。また、代車の必要性はあったものの、代車を使用しなかった場合に、被害者が受けた不利益を仮定的に代車料として換算して請求することはできません。

2 ②代車使用料の相当性について

相当性については、(ア)代車のクラスの点と、(イ)代車使用期間の点から見ていくと分かりやすいと思います。

(ア)代車のクラス

代車のクラスについては、事故車と同種、同年式といった同程度のものが認められますが、事故車が外国車の場合に国産車で足りるとされることもあります。実際に代車として貸し出される車両は、同程度またはそれ以下の車両であることが多く、あまり注意する必要はないと思います。

(イ)代車使用期間

代車使用期間については、通常、修理あるいは買替えに必要な期間です。

修理が必要となった場合には、修理工場の作業の繁忙や部品の取り寄せに時間を要する場合など相当な理由に基づく場合には長期間にわたる代車使用期間が認められることがあります。

一方、被害車両がいわるゆ経済的全損となり買替えが必要となった場合、修理費の見積が出て全損であることを認識し、買替えを覚悟し、車両を検討・契約し、納車に至るまでには、結構な期間を要することと思います。しかし、2か月・3か月の代車使用期間が認められることはまずありませんので注意が必要です。感覚としては1か月位までといったところです。この場合にも、全損かどうかの判断の前提となる修理見積について相手方の原因で調査に時間がかかったという場合など、相当な理由に基づくものであれば長期間にわたる代車使用期間が認められることがあります。

事故により相手方と揉めた場合には、精神的に苦しく、買替えに着手するどころではないと思いますが、全損で且つ買替えざるを得ない場合には、早めに行動しなければならないということは知っておいていただきたいと思います。

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

この記事を書いた弁護士

田中敦
田中敦
岐阜県土岐市出身,多治見北高・北海道大学卒。
瑞浪市役所勤務後,法科大学院に入学し,弁護士資格を取得。
法科大学院では労働法を専攻。
現在は,交通事故案件,労働案件(事業主側)を中心的に取り扱っています。

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