成長・進化に必要な2つのバランス

おはようございます。いつも,ブログを読んで下さって,ありがとうございます。

今回は,最近あった3つの出来事から,人間が成長・進化していくために必要だと気づいたことを書きます。

娘(小6)の長縄大会,私の尊敬する友人のお話,
そして,多治見北高出身で,今は,日本国から寄託された年金積立金の管理・運用をしているGPIF最高投資責任者(CEO!!)の水野弘道先輩のお話。

これらのことから,
子ども達,人間が心身共に成長するために必要な2つのバランス,
企業,日本,世界が持続的に発展していくために必要な2つのバランス
について共通する点がありそう・・・と思いました。


子ども,人,企業,国が成長・進化するために必要な2つのバランスとは?

 


1 優しく厳しく

うちの娘(小6)は,長縄が苦手。

今は,長縄と言えば,「片足跳び」をすることが素早く,沢山跳ぶのに必須。
クラス対抗なので,みんな必死に練習に取り組んでいた。

けれど・・娘はなかなか出来ずに,クラスの仲間から責められているようで悩んでいた。

毎日,毎日夜寝る前には,「長縄の片足跳びが跳べなくて,責められて辛い」と言っていた。
5年生の時は,長縄が苦手なこのグループでゆっくり跳べたから,まだ負担が少なかったらしい。

私は,勉強が苦手な子もいるけど,「とにかく100点取れ!」とは言わない,誰にでも苦手なことがある,だから,出来なくてもいいんだよ,と言ってた。

なぜって・・・もちろん,私もとっても長縄苦手で,なかなか跳べずにつらい思いをしたから。
だから・・・その頃,人に迷惑をかけてしまう団体競技って嫌い,って思ったりした。

でも,先日,懇談会で担任の先生から言われた言葉。

「クラスでも,なかなかうまくいかずにみんなのやる気が失われていたとき,やめたら,という話も出た。
でも,(娘は)昨年(5年)のときは,長縄苦手なグループに分けられて跳んでいたけれど,
今年は,みんなと一緒のグループで跳べて嬉しい。最後まで頑張りたい,と言ってました。
それで,長縄が得意じゃないのに頑張っている子がいる,とみんなやる気を取り戻したこともありました・・」


・・長縄大会当日の動画も見せてもらった。
あんなに悩んでいたけれど・・・片足跳びが跳べている娘の姿をみて,泣けた。


出来ない自分も好き,ありのままの自分を認められると,失敗しても私の価値が無くなるわけじゃない,と思えるからチャレンジもできる,自分の得意なことを見つけられる,と思う。

けど,誰かのためなら,苦手なことももう少し頑張れるかも。苦手なことが一つ出来るようになれば,また自信も増える。そういう自分がもっと好きになる。


苦手なことを避ける,だけではなくて,もっと頑張れるよ,まだ出来るよ,と時には厳しい言葉,痛いと感じる言葉も大事かも。

改めて,子どもや人間が成長していくためには,ありのまま認める視点+そのままじゃダメと気づかせる視点の2つのバランスが大切と思った。

 

みなさんは,ありのまま視点,このままじゃダメ視点,どちらの視点が強そうですか?
どちらか一方だけなら,もう片方を意識してみるのもいいかも!

 


2 楽観と悲観


前回のブログで,楽観的に考えられることが人生・仕事の成功という視点で見た場合大切,という話をかいた。

そうしたら,私の高校の同級生,とても信頼している友人から中野信子先生(東大卒・驚異のIQ148,天才脳科学者と言われる)のことを教えてくれた。

 

中野先生の話によると,

人間の脳には,背外側前頭前皮質という知的・社会的活動を担うような脳機能領域がある。

合理的に判断して損得を計算する,などしている領域だそう。
この領域は,知能が高い人ほどよく発達していると考えられている。

そして,不安感情がこの「背外側前頭前皮質」を活性化するのかもしれない,という話がある。

不安感情がある時,
人はその不安を潰すために努力したり,なにか力を身につけようとしたりとか,自分でできないことは誰かに頼むというネットワークを作ったり,いろいろな工夫をする。

そのときには「背外側前頭前皮質」が戦略を立てている。

 

この不安感情が高い人が日本人には非常に多いというデータがあるそう。

不安感情が高いというのは成績優秀者の特徴でもある・・・

 

成績優秀=社会,仕事で成功というわけではないから,不安要素がある方が社会で成功できる,とは言えないかな,とは思う。

けれど,日本人に,欧米人のように「チャレンジ精神が大事。なんでも楽観的に取り組んで~」と言っても,それだけでは,脳や遺伝子の構造上難しそう,と分かった。


日本人らしい,不安≒悲観的なことをばねにして,だからこそ,もっと成長したいと頑張る,練習する,準備するという素質をいかす,そのありのままの良さを活かしていくことも大切かな,と思った。

中野先生によると,そのために日本人にとって「挑戦」ということは,抵抗感が非常に大きい場合がある,

それよりも「失敗した時に、チャレンジの失敗ではなく日常の事と捉えることが必要。想定外のチャレンジではなく,全てを想定内にしておいて,当たり前のチャレンジ,当たり前の失敗と考えることが,日本人に適したトレーニング」と言っていた。


日本人は,成し遂げた後の結果が成功でも失敗でも,どちらも通常のこと,日常のこととしてイメージ出来るように訓練していくことが大切なのかな・・と思いました。


一方で,日本人は,「先々のことを心配するため,準備をしたり練習をしたり,ここがよくないからよくしようと努力をしたり,世界で一番,準備や努力をする民族で,予測能力が高い」「正確性を一番重視する」という美点も。


楽観的でスピード感を持って取り組める能力+慎重で正確に物事を成し遂げる能力
2つのバランスが大事かなと思った。


みなさんは,典型的な日本人の傾向ですか?その場合には,楽観性も強化する意識が大切かも!
反対に,欧米人並みにチャレンジできる方ですか?では,そのために慎重に準備し,結果は正確と言えますか?

 

 

3 株主も従業員・社会も


北高の先輩,GPIFのSEO水野さんのお話。

今,世界の潮流は,投資先の企業を選定・見極める方法が変わりつつある。

以前は,世界の潮流は,株主への配当がどれくらいあるか,などを重視していた「アングロサクソン型資本主義」≒株主至上主義を評価する傾向があったけれど,

現在は,日本的な従業員や顧客,取引先などを重視する会社,幅広いステークスホルダーと協働できる会社に投資し,利益を直ぐに払い戻すのでは無く,
会社が持続的に経営できるよう投資活動を行うことが重視されているとのこと。

これらを意識した投資の方法がESG投資。
投資するために企業の価値を測る材料として,これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報を主に使われてきたけれど,ESG投資では環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)
といった非財務情報であるESG要素を考慮する。


GPIFでも,これを投資の指標としているようです。


日本の経営は,むしろ,株主軽視の要素が強く,海外からも広く出資者を募るには,不向きだった。
会社の経営に欠くことの出来ないお金を出資したにもかかわらず,自分たちの利益では無いところにお金が使われている感が多いのが日本企業のマイナスなイメージだったのかな,と思う。

水野さんは,あるべき企業の理想の姿は,その中間点ではないかな・・と言っていました。
短期的では無く,中長期的に企業の価値も高まることで,株主へのリターンも向上する・・

世界でも「持続可能な開発目標( Sustainable Development Goals)」が設定され,世界全体が持続可能な企業の活動を推進していこうとしている。

 

水野さんの「日本人は近江商人の三方よしの精神など,昔からそんなことやってた」という話。
日本人としての誇りも感じた。

旧来然とした,「株主軽視」と言われてしまう傾向は修正しないといけないだろうけれど,日本人の気質,日本企業の良い点が世界で見直されているのはすごく嬉しい。

企業の在り方として,
株主にもメリットがある+従業員,取引先,地域の方々など社会そのものに役立つことも大事。

国,世界はそういう企業を応援することで,長期的に持続可能な社会を作っていくことが大事・・・


企業・国の成長・発展にもどちらかに偏ってしまい過ぎない,バランスの取れた視点が大切なようです。

みなさんは,どんな項目で投資先を選んでいますか?
皆さんの企業は,何を目標にして,活動をしていますか?

 

 

まとめ  中道の意識


最近の3つの出来事を通じて,やっぱり,バランス≒中道を意識することが大切だな・・と思った。

中道を,普通,当たり前,平均的・・って考えると,少しつまらないかも知れない。
けれど,どちらかに振れすぎているときは,反対の視点は無いのか,意識することは大切に思う。


でも,最初から中道を目指すのでは無くて・・・
それぞれ,極端な立場があり,色々な意見があるからこそ,中道が見えてくる気がする。

みんなが同じ意見なら,会議はつまらない。
「人を動かす」の書籍の中で,
「全く同じ意見の人が2人いたら,そのうち1人はいらない」という話が印象に残っている。

夫も,みんなが同じ考えの集団ほど怖いモノはない・・と言ってた。確かにそうかも・・

価値観が全く同じ,言わなくてもわかり合える集団は心地いいけれど,それだけでは成長に限界があるのかも。

 

弁護士の仕事も,原告,被告とそれぞれの立場で振れすぎた主張をするからこそ,裁判所が「公平」「公正」≒中道をより深く考えられるのかな,と改めて思った。

だから,振れすぎた意見,極端な意見も多面的に物事が見られる気がして,私は好き。
自分自身の意見や,会議全体で意見が偏りすぎているときに反対側の目線を届けてくれる友人,仲間は本当に有り難い。
自分もそういう人間になりたいな・・・と改めて思った。

 

それでは,このブログを読んで下さった皆様が「自分と反対側の意見の面白さ」「もう一つの視点の大切さ」を感じ,成長・進化していくためのヒントとなりますように。

そして,「ネガティブ」な自分も「ポジティブ」な自分も,楽しんで下さいね!!


最後まで読んで下さって,ありがとうございました!

 

この記事を書いた弁護士

木下貴子
木下貴子
岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり18年目。
岐阜県立多治見病院など地元事業者の顧問弁護士を務め,法律のみならず経営に関するアドバイスも行っています。
個人のお客様には,離婚,相続,不動産案件を多く取扱っています。
著書「離婚調停は話し方で変わる」は,Amazonランキング「法律」部門ほか5部門で第1位を獲得。
相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーとしています。お気軽にご相談ください。

コメントを残す