多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

夢を実現するチームと実現しないチームの違いは?~「居酒屋てっぺん」

夢を実現するチームと実現しないチームの違いは?~「居酒屋てっぺん」

みなさま,おはようございます!
今回は「朝礼」で有名な居酒屋「てっぺん」の代表取締役大嶋さんの講演をききましたので,シェアします♪

現在は,「居酒屋」の経営は,他の人に任せ,スポーツチームのメンタルコーチ・人材育成の講演・セミナーを主な仕事されている大嶋社長。
高校野球のメンタルコーチに入っている24校中,9校が甲子園に進出。特別な選手が集まってきた私学とは違う,公立高校でも実現しているようです。

また,昨年から行っている学習塾では,全員を志望校に合格させた,とのこと。

スポーツチームでも,職場のチームでも「夢」を叶える,「目標」を達成するチームを作る「方法」には,共通点があるとのこと。

どうしたら,職場というチーム,クラブチームなどで,「夢」を実現することが可能なのでしょうか?

大嶋さんのアンケート結果によると,小学校6年生の51%が夢がない,と答えたそうですが,子ども達が夢を持てない理由とは?

「大人になりたくない」という理由は,実は,○○にあった・・・,

どんなことに気をつけると,子ども達は,「夢」「大人になることへの希望」を持てるのでしょうか??

 

1 人生を変えるのは習慣
 

私の師匠の言葉に「人生は誰と出会うかで決まる」という座右の銘がある。
確かに,私の人生は「出会い」によって,大きく「変化」した。

けれど,「出会いは人生を変えるきっかけ」にしかならない,というのが大嶋さんのお話。

セミナーに出て,講演を聴いて,「すごい!」と感動し,一瞬は「頑張ろう」とモチベーションが上がるのに,「続けること」はとても難しい。

人生に革命を起こすのは,やはり「良いことをやり続けていくこと」・・「習慣」なのですね。


少年院にもよく講演に行くという大嶋さん。少年院に入ったばかりの子よりも,入ってから何ヶ月が経過した子の方が,「目がキラキラさせながら,話を聞いてくれた」と言っていた。
その理由は,「早寝,早起き,規則正しい習慣」が少年院の中で身についていくから・・という話は,弁護士として,とても興味深かった。

少年院を出てから,また,元の良くない生活習慣に戻ると,行動も戻ってしまうのかもしれませんね。


どう「習慣」になるように続けていったらいいのか・・一人の力ではなかなか難しい,と思いました。

大嶋さんは,だからこそ,朝,気持ちよくスタートできるための習慣を作るためにチームでの「朝礼」に力を入れているそうです。

・・あまりにも,熱狂的な「朝礼」で宗教?と言われることもあるようですが,これまで身についてしまった習慣から抜け出すには,「強烈なパワーの習慣」を意識的に作ることも必要そうですね。

少年院の子ども達からきいた言葉「もっと愛して欲しかった」「なんでお父さん,お母さんはいなくなったの」「なんで,どんどんお母さんが変わっていくの?」という言葉は重かった。

子ども達の心を救える方法が「良い習慣」なのであれば,親じゃなくても,大人である私たちが子ども達に出来ることは何だろう・・と思いました。


みなさんは,「良い習慣」ありますか?
私は最近続けている習慣は,子ども達に毎日手紙を書く,ということ。明日,私が死んでしまっても後悔しないように,毎日愛を伝えておきたい・・
この習慣は,障がいのある子を持つお母さんが,毎日手紙を書いていたら,子どもさんがとても喜んで,大人になってからも大事にとっておいてくれたことを聞いてから。

「良い習慣」ってなんだろう・・と思うけれど,私自身は,「ありがとう」と伝えられる習慣,自分のことを好きなれるような言葉かけを自分や他の誰かに出来る習慣かな,と思っています。

そして,「習慣」にするには,まず,第一歩の「行動」をしてみることが大事ですよね・・行動で変化はおこる。

けど,すぐに「変化」は目に見えては現れない。現れない期間も,いつかは「現れる」と希望を持って続けられるか・・も大事ですね。

 


2 夢を叶える最強の習慣は「予祝」


高いレベルで目標を達成する経営者しかやっていない,特殊な習慣があるらしい。

それは・・・・・「予祝」

夢,目標が達成した状況を思い描いて,先にお祝いすること,だそうです。

孫正義さんも,大きな目標をきめたときは,達成したときの喜び,どんな感情になっているか,誰が喜んでいるかなどを思い描いて,転げ回って喜んでから,事業をスタートするとのこと。

長嶋茂雄さんも,天皇陛下の御前で試合をする前に,新聞を持ってきて,自分の写真を貼り,「長嶋茂雄,劇的なサヨナラホームラン!」などと記載して,お祝いしていたとか。
そして,実際に,試合でサヨナラホームランを実現。

夢の実現のためには,この達成した状況を想像して「ワクワクしてしまう」ことが,脳科学的にとっても大切らしい。


子どもさんの受験で言うと,先に合格のイメージをさせて「ワクワク」させる。
自分自身だけではなく「誰かを喜ばせる」という「ワクワク」が大事らしい。
特にお父さん,お母さんを喜ばせたい・・ということで,子ども達は「ワクワク」してくれるそうです・・嬉しいですね。

職場でも,職員にどうなったら,お父さん,お母さんが喜ぶか・・イメージしてもらうことが大事そうです。
そのためには,経営者は,職員にどんな「質問」をすれば,イメージできるのか,その質問内容を磨かなければいけない,と思いました。
家庭で言えば,お父さん,お母さんは,どう尋ねたら,子どもが合格のイメージが出来るのか,「質問力」が問われそうです。

成功したから,ワクワクするのではない。
ワクワクしていたから,成功するのだ(脳科学を研究している西田先生より)


じゃんけんを本気でして,本気で喜ぶ~というのを当日,やってみました!
「恥ずかしい」という気持ちもあるのですが,やってみると・・・すっきり。楽しかった。
「予祝」・・いきなり職場でするのはハードルが高そうなので(笑)・・まずは,子ども達とやってみたいと思いました。

 


3 空気


夢を実現するチームと実現しないチームの違いは「空気」。

つまり,夢を実現するチームには「とにかく明るい空気」がある。
そのため,チームで夢を実現するには,リーダーは,この「空気作り」をすることが,大事。

野球チームで言うならば,監督の「不機嫌」は選手に伝わっていく。
三振をして,気まずい雰囲気でも,「いいね!」という「明るい空気」を維持するための行動をする。

これだけ聞くと,ふざけているような感じがしてしまうけれど,今は,昔のような「厳しい指導」から,落ち込んでいるときに素早く立ち直ってこれるための空気作りが大事なこと,「メンタル面」がいかに「結果」をだすために重要かがわかり,「教え方」も変わってきているようです。


そして,喜ぶときは,監督も一緒に最大限に喜ぶ・・

大嶋さんがメンタルトレーニングに入ったときに,本気じゃんけんを監督も一緒に「本気」でやってみられるチームは,やはり勝っていける確率が高いようです。

一方で,少し冷めた目で,「子ども達だけ」メンタルトレーニングをすればいい・・という感じだと,最後の部分で「勝つ」のも難しいことがあるようです。

リーダーの「不機嫌」は伝染する。「笑顔」も伝染する。
リーダーは,職場でも,スポーツチームでも,自分の「空気」が伝染してしまうことを意識して,明るい空気を保つための意識が必要ですね。


「明るい雰囲気を作り出す」「空気を作り出す」というのは,なかなか抽象的で難しい。

西田先生が指導していたチームで,「指を一本立てる行動」(ナンバーワンポーズ),やりすぎて,禁止になってしまったらしい大嶋さん推奨の「本気じゃんけんで始める」野球の試合。

イチローや五郎丸選手のルーテインは「集中力」を高めるため。

特定の行動と意識を結びつけることで,その「行動」をすると,うれしい「空気感」,団結力ある「空気感」,集中した「空気感」を自分やチームで共有できるのかな,と思いました。
なので,自分の「ルーティン」≒習慣をつくることは大事だな,と思いました。


楽しいから笑うのではなく,「笑うから楽しくなる」・・誰の言葉だったかな?
先に「行動」があって,それと「感情」が結びついていれば,行動をすることで「感情」「空気感」を意識的に作り出せそうですね!

 


まとめ


子ども達に夢がない理由・・・

それは,父親が仕事から帰ってきたときに見せる姿,だそうです。

疲れた」と言って帰ってくる父をみて,「仕事は疲れるもの」と思う。
「疲れる」大人にはなりたくない・・・と。

大嶋さんも,子どもさん達がもっと小さい頃は,仕事に没頭しすぎて,家でゴロゴロする生活をしていたそう。
子ども達からは,お父さんのようになりたくない,と言われていた頃もあったそうです。

今は,PTA役員もし,「大切な人を大切にする」生活をしているそうです。


・・事業承継の話でもあったこの話。
父親が「疲れた~」と言って帰ってきているのをみて,父の事業を継ぎたくない,と思っていた,と言っていた息子さんの言葉も思い出しました。

 

ついつい忘れてしまいますが・・・
私たち父親,母親は,家庭では子ども達にとってはリーダー。

「大人って,どんな感じ?」というイメージ図なんですね。

私も,職場ではまだ,なんとか「空気感」を大事にしていますが・・・家では,「不機嫌」な空気,「疲れた」空気を結構まき散らしていた気がします。


仕事が大好きだから,やりすぎて・・・
それで,疲れてるんだけど・・
その様子を子ども達に見せたら,「仕事」「大人になること」って楽しいものだと思えないですもんね。

「疲れすぎない」仕事のバランスも大事にしながら,家庭でも「笑顔」「楽しい」空気感を作れるようにする,と改めて思いました。

「ただいま~」と扉を開けたら,「とびっきりの笑顔で!」を意識します♪


大嶋さんが言われていた「子どもに夢を与えたい」「人生は最高と思って欲しい」「大人が楽しんでいる姿を見せたい」というのは,私の思っていることでもあります。

子ども達が,自分の「いいところ」に気づける,自信が持てるような言葉をかけてあげたい,というのが,私の信念ですが,まずは,大人である私たちが自分の良さに気付き,人生を楽しみたい,楽しんでいるところを見せたい,と思いました。

 

今回はとうしん青年経営者クラブの講演会でした~ありがとうございます♪

もしかしたら,地元多治見市の公立高校「多治見高校」の甲子園進出のため,大嶋さんにも協力してもらえるかも・・・!?


ではでは,このブログが,経営者の方々,お父様,お母様,スポーツチームのリーダーの皆様のお役に立てますように~

今回も,最後まで読んで下さって,ありがとうございました!