結婚生活で起こるかも知れないこと~キャリアデザイン講座講師

007いつも読んでいただき,ありがとうございます。
今回は,岐阜県の「女性の活躍応援プロジェクト事業」のひとつとしてされたキャリアデザイン講座に講師として話しましたので,そのご報告です!


私が離婚の相談をうけていると,相手から離婚したいと言われているけれど,やり直したい,というお話をされることはとても多いです。

その中で,
「先生のブログを読んで,もっと早くにこのことを知っていれば良かった,と本当に思いました」
「何とかやり直したいです,やり直す方法はありませんか?」

と言われることは,少なくありません。

また,なぜ,相手が「離婚したいか分からない」という方もいらっしゃいます。

男性,女性の両方から相談を受けている私としては,もう少し前に,相手がどんなことで「離婚」を考えることが多いのか,知ってもらえたら避けられる「離婚」もあるのではないか,と強く思ってきました。

今問題なく結婚生活をしている(と思っている)方にも是非話す機会があったらいいな,と思っていたため,楽しく話すことができました。


離婚につながってしまう「禁句」は?
夫婦円満のためのコツは?~我が家の場合~
それでも,離婚に進むことはある,これを予測した行動とは?
「失敗しないこと」以上に大切なこと

 

1 離婚につながる「禁句」

今回は,女性向けの企画で,全員女性の受講者でしたので,私のブログから「離婚したいと思った夫の声」を紹介しました。

ブログ「男が離婚を決意する瞬間とは?」より

① 親との折り合いが悪い
特に母と息子と関係は特別な場合が多い。自分の親のことを自分でも「細かいし,嫌だな」と思っていても,配偶者に「あなたの親って,本当に最悪」と言われるのは耐えられない。

② 人格的非難をする
「こんな給料しかもらえないの?」というような相手が「無能」と思われるような発言はプライドを傷つける。男性は女性よりも,プライドを傷つけられることが耐えられないケースが多い。

③ 自由がない
「ずっとこのまま妻と子どものためにお金を稼いで渡し続けて,老後に自分の好きなことをするための財産が全く無いかと思うと恐ろしい」と言われるケース。男性にとっては,「自由」は大事な要素。


男性が「大事にしていること」を知って,地雷を践まないように気をつけることが「離婚を避けるため」には必要。
こちらが「そんなたいしたことではない」と思っていることが,男性にとっては,耐えられなくなっている可能性に気づく。

女性のみなさま,男性の「傷つきやすい部分」,意識していますか?

 

 

2 夫婦円満のコツ~我が家の場合

 

多治見市職員向け研修のときにもお話ししたアンケート調査による「夫婦円満の秘訣」トップ3。

①会話

②思いやり

③感謝

どれも,相手との「コミュニケーション」ですね。
確かに,夫婦関係が悪化しているときには「会話」はない。

こちらがしてもらうと嬉しいことが,相手にも嬉しいとは限らない。
ひな人形を買うのはどちらの親なのか,町内行事に参加すべきなのか,バスタオルは毎日洗うべきなのか・・・
こちらが「当たり前」と思っていることは,自分の生まれ育った環境で身についたもの。相手も「当たり前」と思っているとは限らない。

「会話」して,相手の考えている「基準」「大事にしていること」を知らないと,「ずれ」がどんどん大きくなっていってしまう。

 

今回の講演に向けて,我が家での夫婦円満の秘訣を聞いてみました。

私「うちは,割と夫婦円満だよね。その理由はなぜだと思う?」

夫「・・・(自分が)耐えてるから」(←真顔)


私「じゃなくて,えっと~,私がいつもありがとう!って言うから,とか,こういうことしてくれるから,とかそういうのじゃなくて!?」

夫「あとは,離婚の話をよく聞くから,相手に求める基準が下がってるからかな。ここまで要求してはいけない,とか」


・・・そ,そうだったのね。

やはり,聞いてみないと,「会話」しないと,相手が思っていることは分からない(笑)。
平たく言えば,私に「期待していない」ということだ・・・なので,あまりやってくれなくても腹が立たないのね(←喜ぶべきところ?)

自分の予想とは全く違う回答で・・・さすが我が夫(笑)♪これは結構大きな気づきでした。ありがとう!
そして,やっぱりどんなケースで「離婚」がおきているのか,実態を沢山知ることは大事なのですね~~


「当たり前」の基準が下がると,「ありがとう」と思えることが増える。

 

息子と娘にも聞いてみた。

私「お父さんとお母さんは仲がいいと思う?」
娘「うん」
私「じゃあ,その理由はなぜだと思う?」
娘「お母さんが,お父さんを頼ってるから」

・・・え,そうなの?これまた意外な回答だ。娘は鋭い。
確かに私はパソコン操作もあまり得意でない,方向音痴で,よく夫にどうやって行ったらいいのか聞きまくっている・・・
相手を頼りにしているから,仲良くなれるのかな。自分だけでできることの限界を感じている。なので,言い過ぎにも注意できるかも。


そして,息子に夫婦円満の理由を聞いた回答は・・・

「ママが可愛いから!」

・・・フフ。可愛い息子。これだから,母と息子の関係は特別なものに陥りやすい(笑)。

 

みなさんは夫婦での会話,親子での「会話」,ありますか??
「会話」があるかどうかは,円満であるかどうかのチェックポイントのようです。

 

 

3 それでも離婚になることもある

 

禁句に注意し,夫婦円満に気をつけたとしても,離婚になる場合にもあることに備えて・・・
よく後で問題になることを伝えました。


財産分与→後で,お金の使い道が問題になるので,簡単な収支は把握して説明できるようにしましょう
住宅ローンは,結婚生活がうまくいくことを前提にしているけれど,そうでない場合には,支払えないリスクがあることを意識して。

親権→別居時点・それまでの養育実績がポイントです

離婚原因→後で説明できるよう日記(メモ)を残すのがよいです・裁判離婚となる場合には,相手に「会話」して,離婚を考える原因を何度か,伝えておく必要があります。

婚姻費用→離婚話が出たら,今まで通り,お金(生活費)をもらえると思ってはいけません・・

養育費,面会交流→実際に離婚した場合には,どうなるのかをふまえて,結婚生活を送りましょう。感謝も増えるはず。


「知識」をえること,で選択肢は増えますよね。
実際に離婚する,と決めた後では,これらの準備が間に合わない,思い出せない,住宅ローンのように取り返しがつかない,ということも多いので,知っておくことで賢い「選択」ができます。
なので,「平時」こそ,学んでおくことがとっても大切。家族の問題は,仕事の問題以上に,人生に大きな影響を及ぼすのではないかと思います。
「よい夫婦関係の作り方」を学ばず,私も結婚してしまいましたが,離婚するかも知れない,という意識はずっとありました・・・


私の旦那に言われた言葉・・
「結婚はギャンブル」

なるほど・・と思いました。

相手と上手く添い遂げる,相手が働き続けてくれる,愛し続けてくれる,と自分の人生を賭けるのだけれど,ギャンブルだから,負けることだってある。

そう思っていると,相手のせいで「離婚になった」,どうしてくれる・・という気持ちが和らぐでしょうか?

日本の場合,3組に1組は離婚するという現在。結構な確率で,「離婚」があり得ることは意識して,「学び」「行動」しておく必要がありますね。


みなさんは,「離婚」もありうると意識して行動したことがありますか?

 

 

まとめ

離婚にならないように
それでも,離婚になってしまったときに困らないように

「失敗しないように」・・それが大事。ずっと,そう思ってきた。

だから,そのための方法を伝えた今回のお話。

 

でも,一方で私は少し前から,師匠達の言葉から気づいたことがあります。

そのとき,失敗と思えることも,「自分を作っている大事な要素」。どれが欠けても今の自分はいない。


私の両親はいつも離婚の話が出ていて,仲は良くなかった。周りの仲の良い家族が羨ましかった・・

けれど,そのおかげで今の弁護士をしている自分がいる。そして,講演をする機会を戴き,今,ここで,このブログを書いている。

もし,その「ないといいなと思っていた過去」が本当になかったら,今の自分はいない。

 

母に言われてとっても嬉しかった言葉があります。


(父親とは離婚の話ばかりだったけれど)

「それでも,お母さんは,生まれかわってもお父さんと結婚する。だって,あなたたち子どもが生まれてくれたから」


・・じーんとしました。私,生まれてきて良かったんだね。

 

なので,最近は講演の最後に伝えています。

「過去あったことがあるから,今の自分がある。大事な人とも出会えたはず。何一つ欠けても,それはない。だから,失敗したとか,しすぎないように,とかにとらわれすぎないで,今ある自分をそのまま認めて欲しい」ということ。


苦労した経験が多い人の方が,本当につらい人の気持ちを分かることが出来る,そのためにどうしたらよかったのか,自分はその後どうやって復活したのかを伝えられる「価値ある経験」・その経験があるからこそ,他の人とは違うその人をその人たらしめるもの,世界にたった一人の存在となる「その人らしさ」の源だと,今なら思います。

 

それでは,今回のブログが,離婚はしたくない,夫婦円満でありたい,と思っている方,離婚になった場合も備えて準備したい方,離婚の場面となったときに,受けとめて前向きに進んでいく人のためにヒントとなりますように~

 

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!

 

 

 

この記事を書いた弁護士

木下貴子
木下貴子
岐阜県多治見市で初の女性弁護士となり18年目。
岐阜県立多治見病院など地元事業者の顧問弁護士を務め,法律のみならず経営に関するアドバイスも行っています。
個人のお客様には,離婚,相続,不動産案件を多く取扱っています。
著書「離婚調停は話し方で変わる」は,Amazonランキング「法律」部門ほか5部門で第1位を獲得。
相談は,親身,気軽,自分で決めるをモットーとしています。お気軽にご相談ください。

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