多治見ききょう法律事務所

弁護士 木下 貴子 ブログ

多治見ふるさと仕事塾~夢の叶え方

多治見ふるさと仕事塾~夢の叶え方

IMG_1286いつも読んでいただき,ありがとうございます!
11月14日に「とうしん学びの丘エール」で「たじみふるさと仕事塾」が開催されました。
多治見市教育委員会,多治見ロータリークラブが主催して行われたので,私は,多治見ロータリークラブのメンバーとして「弁護士の仕事」について話しました。

これは,今年度から始まった多治見市内の小学生,中学生向けの土曜学習「わがまち多治見大好き講座」の6番目の講座です。

うちの娘(小4)も学校から,講座の案内をもらって,ろくろ体験講座の申込みをしましたが,多数応募のため抽選で外れた,という人気の高い講座です。
今回も120名以上の子どもたちが参加してくれました♪

この講座の趣旨は,名前の通り,地元多治見市で色々な体験を通じて「多治見市を大好きになって欲しい」ということだと思います。
私は,自分自身が多治見市が大好きで,地元のために役に立ちたい,子どもたちにも多治見を好きになって欲しい,そして,働くって面白そう!と思って欲しい,と思ってきましたので,このような形で関わることが出来てとても嬉しかったです。
「多治見ロータリークラブ」に入会できて本当に良かったです!

子どもたちを見て,なぜ弁護士をめざしたのかも思い出し,どうしたら「夢って叶うのだろう」と改めて考えました。
ということで,今回は「多治見ふるさと仕事塾」を通じて感じた「夢の叶え方」について考えたことをお伝えします!

1 イメージを持てること

最初に陶芸家である安藤日出武先生のお話があってから,それぞれ事前に希望した「しごと」のコーナーに分かれて,仕事の話を聞いたり,体験をしてもらいました。
銀行,ダンボール製造,ガソリン販売,ケーキ屋さん,タイル屋さん,陶器屋さん建築など,多治見ロータリーのメンバーが実際に行っている事業について,仕事のお話をしました。
私は,弁護士の仕事について話しました。
子どもさんに正確に伝えるのは難しいのですが,「ドラえもん」の話から刑事事件,民事事件について「こんな感じ」という「イメージ」を伝えました。
~それでも,小学校1年生には難しかったかな,と思いますが,少しでも伝わっていれば嬉しいです~

その中で,「なりたい仕事につく」ということを「夢」と考えたとき,やはり,その仕事の「イメージ」ができるか,が大切だと思いました。
私は,弁護士をめざしたのは,母がよく見ていた火曜サスペンス劇場で出ていた女性弁護士がかっこよかったこと(十朱幸代さんの朝吹里矢子シリーズとか,眞野あずささんとか)が大きく影響しています。
なってみると,もちろん,電車の時間を調査して,真犯人を捜す,ということはなく,現実はかなり違いましたが・・・(笑)

でも,私も弁護士が「かっこいい」「ああなりたい」「面白そう」というイメージがあったからこそ,それに向かっていくことが出来たのだと思います。
私の幼い頃は,多治見市に具体的な仕事を体験する場面はありませんでしたが,地元でこのような「仕事」の体験が出来れば,「社長ってかっこいい」ということも思えていたかも知れない,社長になりたい!と思ったかも知れません。

イメージ」を持てることは,夢を叶えるために大切なことだと改めて思いました!
みなさんは,子どもさんに「仕事の楽しい,かっこいいイメージ」伝えられていますか?
「弁護士」のイメージを最初にきいたところ,「堅そう」「まじめ」という回答が多かったので,次回はもう少し,「弁護士の仕事って楽しい」と思ってもらえる話がしたい,と思いました。

 

2 素直にやってみること

それぞれの「仕事」コーナーで仕事体験をした後は,全員の子どもたちが集まって,多治見市出身のシンガーソングライター「佐藤梓」さんのミニコンサートを聴きました。
その際,梓さんの巧みな話術で,子どもたちにも一緒に歌を歌っていました。
「では,次,多治見ロータリーの皆さん!」と梓さんが言われましたが,なかなか私たちは声が出せず・・・

一方で,梓さんのかけ声にのって,大きな声を出していた子どもたち

私も,隣にいたロータリメンバーの河地さんと一緒に声を出していたつもりでしたが,やはり恥ずかしさもあって大きな声が出せなかった。

・・・いつから「恥ずかしい」と思うようになったのだろう。

大人になってからも,周りの目を気にせず,素直に行動できる人は素敵だな~と思います。
そして,どんどん行動をおこして,事業でも成功されている方が多いと思います。一度はうまくいかなくても,「失敗」と捉えずに,次にどんどん進んでいると感じます。

失敗したら恥ずかしい,周りからどう思われるだろうか,上手に歌えなかったらどうしよう,あんなに真剣になって大人げないと思われないか・・・

大人になると,そういう気持ちが行動にブレーキをかけてしまう,と改めて思いました。
子どもたちが楽しそうに,明るく歌っているのを見て「子どもらしくて可愛い~」と思いましたが,自分たちはいつから「素直にやってみる」ことができなくなってきたのだろう・・・と考えさせられました。
「素直」は良い意味に捉えられないこともありますが,まず,「色々悩まずにやってみる」ことは夢を叶えるためにも大切だと思いました。

みなさまは,最近何か「やってみたい」けど,恥ずかしくて出来ないこと,ないですか?
周りから,うまくいかなかったときに言われた言葉で傷ついたことがきっかけになっているかもしれません。
私も,周りで子どもも大人も「やってみてうまくいかなった」ときも,まずは「やってみたこと」を誉められる大人でありたいな~と思います。

 

3 夢を話す

講座の最後に多治見ロータリークラブ職業奉仕委員長,東濃信用金庫理事長の市原さんから挨拶がありました。
その際,子どもたちに「夢を叶えるには,どんどんみんなに夢を話すこと」と言われました。
市原さんが夢を叶えた方々の話を聞くと,共通した要素として「夢を口に出して言う」という方が多かったようです。

確かに,私も,自分が地元でやりたいこと,力を入れている事案などを口に出して,周りに言うようになってから,どんどんそういう機会を与えてもらっていると感じます。
地元経営者向けのセミナーの講師,多治見市の施策に関する委員会の委員,地元の学校の問題,子どもの保育に関わる仕事だったり,こういう仕事がしたい,力を入れてやっている,と周りに言っているから,その場を提供していただけました・・・

やはり「夢を叶える」には,「夢を口に出す」ということが大事ですね。
・・・今ではありきたりの言葉かも知れませんが,「叶える」という漢字は口に十と書くから,10回言い続けると,それは叶うよ~と言われたりしますね。

シンガーソングライターの佐藤梓さんは,「夢に向かっていく地道な努力」と「人とのご縁,つながり」が夢を叶えるのには大切,と言われていました。
確かに「人とのご縁,つながり」が夢を叶えるのに大切だな,と私も思います。
人と会って,ご縁が生まれたときに,その場所で,自分の出来ること,夢を話すからこそ,応援者,仲間が生まれて,夢が叶うのかな,と思います。

みなさまは,自分の夢を「言葉」にして話していますか?
「言葉」にして口に出すことで,夢の実現に一歩ずつ近づいていけるのではないでしょうか?

 

まとめ 地元への恩返し・恩送り

40歳を過ぎた最近の私のテーマは,地元への恩返し,恩送りです。
私が,弁護士になった大きなきっかけは,小学校の先生が私の「人権」に関するマニアックな感想を読んで「弁護士に向いている」と言ってくれたことです。

それまでは,漠然と人の役に立つ「医者」になりたいと思っていましたが,この頃から真剣に弁護士になりたい,と思いました。
今回,この企画の中で,自分が子どもだった頃に体育の先生だった,副教育長の前で「弁護士」の仕事を話すことが出来ました。
その頃のように温かい目で,見守って,うなづきながら長い間聞いて下さいました。

とても,緊張したけれど・・・お世話になった先生の前で話せて,嬉しかった・・・

今の自分があるのは,地元の方々,先生のおかげだと本当に思います。
私の子どもの頃の夢が叶ったのも,先生が「むいているよ」と認めてくれたから・・・

なので,私も大人となった今,自分を認めて,育ててくれた方々と同じように,子どもさん達の良いところ,素敵なところをみつけて,認められる人間でありたいと思います。そして,子どもだけでなく,周りの大人の方々,それぞれのいいところに気づける人間でありたいと思います。

そういう大人が周りにいることも,「夢を叶える」手助けになったらいいな,と思います。
ちょっとややこしいですが,私の夢自体が,「地元で夢を叶える人の手助けをする」こととも言えるので,これで私の夢もかなっていますよね!

このブログを読んで下さった皆さまが,「夢を叶えるヒント」を感じて,さらに毎日わくわくの人生を楽しんで下さいますように・・・

今回も最後まで読んで下さって,ありがとうございました!